私のカクゴ

Ai Mountaineering Clinic 代表 三井愛
みついあい

三井愛

大阪府生まれA型
職業:Ai Mountaineering Clinic 代表
趣味:アルパインクライミング、沢登り、雪山登山、アイスクライミング、ワイン、料理
座右の銘:四面楚歌でも必ず突破口がある

1981年生まれ。横浜国立大学経済学部卒業後コンサルタント業界に入職。思うところあって聖マリアンナ医科大学医学部に入学し2016年に医師に転身。外科専門医、登山医学専門医、健康スポーツ認定医。現在は地元川崎市で呼吸器疾患の診療、救急医療に携わる。その一方、大好きな山にも足を運び続け、登山歴は約30年。安全登山を後輩に伝えたい、沢山の人々に山を好きになってもらいたいと願い続け、登山ガイド、信州登山案内人の資格を取得し「お医者さんガイド」となる。健康に自信がなくても、自然を感じたい、山に登ってみたいという方の夢を叶えるお手伝いを自分のライフワークにしようと、2022年にAi Mountaineering Clinicを設立。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

私は山が大好きでどんなライフイベントにも負けず山に登り続けてきました。年中真っ黒、筋肉質、白衣を着ても医者に見えないと思います。多くの患者様が「先生何をやっているの」と聞いて下さるので、お気に入りの山の写真をお見せしながら山の話をします。それ自体が患者様の楽しみになっていると思いますが、「癌だけど死ぬまでに先生と一緒に富士山に登れるかな」「喘息が良くなったら先生と一緒に雪山に登れるかな」と、退院や治療の先の人生に希望を持って下さる方もいらっしゃいます。現役医師でありながらこれだけ山に登れる人間も他にいないのではないかと思い、ガイド資格も取って堂々と患者様を山に連れて行こうと考えました。

現在の仕事への想い

まずは治療や入院生活のサポートを通じて、医師として、それ以前に人間として信頼されるよう努力したいです。その過程で私と山に行きたい、と患者様が考えて下さったら、患者様は治療やリハビリテーションにより積極的になります。実際の登山では、主治医が一緒ということ自体が安心になっていると思いますが、患者様の健康状態を理解した上で、ゆっくりと根気強く目標(山頂)を目指して、患者様の歩行、呼吸様式といった身体情報に敏感に反応しながら、丁寧なガイディングをするよう心がけています。勿論、プライベートの登山中に遭遇した傷病者や遭難者は、医師として、ガイドとして、率先して救助したいと思っています。

あなたにとって覚悟とは

日が暮れて雨が降ってきた。今、私がこの岩壁を登りきらないと全員遭難する。氷壁でアイゼンが壊れた。今、ここでスクリューを決めないと自分が落ちる。自分を信じて、能力以上の力を発揮して、絶対に正確にやり遂げる。私にとっての覚悟とは、生きて還るために、仲間を守るために、思い切って次の一手を出す勇気です。その時のプレッシャーや恐怖心と比べると、病院内ではまず焦ることはありません。誰かが急変しても、集中力を発揮して素早い判断と正確な手技をすることができていると思います。どーんと構えて「大丈夫」と診療にあたることで、患者様やコメディカルの皆様に安心を与えられていると思います。

カッコイイ大人とは?

日常なんて平凡でしょうが、カッコイイ大人は、そんな平凡な毎日も楽しそうに真剣に生きていると思います。それは、その仕事も、その仕事をしている自分のことも好きだからなのだと思います。同じ山に登るのは50回目かもしれないけれど、ガイドが一番楽しそうでないと、お客様に山の楽しさなんて伝わらない。患者様にとっては初めての入院なんだから、大したことない病気なんだから、という手抜きな態度で接すると患者様は不安になる。一期一会を大切に、全てのお客様、患者様に丁寧に真摯に向き合うべきと思います。また、昔話でなく今の自分の話がたくさんできる人は、現在進行形で進化を続けているカッコイイ大人だと思います。いつまでも夢と目標を忘れないことも大切だと思います。

今後の展望

まず、自分自身が素敵な山女でありたいです。時間があったら山に出かけてまだ知らない山の姿に気が付いていきたいです。いくつか目標のルートもあるので、命を燃やす挑戦も続けていきたいと思います。お医者さんガイドとしては、例えば透析患者様が登山をする場合体液管理をどうするのか。肺癌術後等で低肺機能の患者様にとって最適な運動強度はどのくらいなのか。教科書にも論文にも答えがありません。私を信頼して私と山に登ってくれる患者様と一つでも多くの山に登り、一例一例丁寧に考察し、一緒にチャレンジしていきたいと思います。目指すは患者様と富士山!

若者へのメッセージ

若者なら、100%、今からなりたい自分を目指せると思います。なりたい自分が分からない人はまずは何でもやってみて下さい。自分の信じることを突き詰めて、自分を好きになって下さい。自分が好きなら、自分に自信があれば、時々間違えてどん底に突き落とされても笑って這い上がって来られますし、世間のルールばかりに捉われず自分の気持ちに素直に生きていくことができると思います。それはただ自分勝手ということではありません。自分が好きだと心に余裕が生まれますので、きっと、自分のまわりにいる人のことも気遣って周囲と協調して生きていくことができると思います。

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お気に入り

MIZO 彗星

20年一緒に登っている雪山登攀用のピッケルで、かの竹内洋岳さんに直接勧められて買ったものですが、鋭さ、軽さ、長さ、曲がり具合も自分の一部のように使えます。冬山ではこれがないと安心できません。

お守り

娘が5歳の時に自作したものや、ある難ルートで下山不能になった親子連れを助けた際にお子さんから「次どこで会える?また一緒に山に登れる?」と頂いたもの。相方との難ルートで最終的に辿り着いた山頂神社で購入したものなどです。