「FICCE」「YOSHIYUKI KONISHI」「d.k.f」などのブランドを手掛け、 国際的にも評価が高く、テレビ・雑誌等でマルチデザイナーとして幅広く活躍中。現在、呉服「ODASHO」より着物ブランド『ドン★きもの』を展開中。
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父は医者、母は大きな呉服商の娘という、恵まれた環境で生まれ育ちました。いわゆる「ボンボン」だったと思います。家庭教師から、習字に絵画、そろばんに至るまで、いろいろな習い事をさせてもらっていました。ただ、習い事ばかりの毎日に反発心を抱いていたことも事実です。そんな私が落ち着ける場所、居心地の良い場所が、呉服屋の店内でした。
呉服屋の雰囲気を心地良いと感じていたのは、理屈ではなく、五感や身体で感じていたことでした。そういった経験もあり、人の五感を通して、感動を与える仕事がしたいと考えるようになりました。ただ、どうすれば良いのか分からない・・・。中学・高校時代は常に模索していました。その中でも、モノへの興味は持ち続けていました。花瓶を一つ見ても、「ここをもう少し膨らませた方が良いのでは?」と一人で考えていました。イメージを形へ、自分の美学の表現を追求した時に、ファッションという道へ辿り着いたのでした。
デザイナーとして独立をしたものの、常に変わり続けるのが時代の潮流。会社として、多くの負債を抱えたこともありました。その時に、会社を倒産させることもできたのですが、私は返済しながらデザイナーを続けることを決めたのです。この時が私にとっての覚悟の瞬間でしたね。稼いでも、次々に負債の返済にお金を回していたので、自由に使えるお金はほとんどありませんでした。ただ、その時に本当の意味で自分の生活を「エンジョイ」できる方法を知れたのは、人生において大きな財産だったと思います。覚悟はリセット。今持っているモノを全て捨てて、次に進むことを、覚悟と呼ぶのではないでしょうか。
現在も学校を運営していますが、後進の教育にはますます力を入れていきたいですね。
自分を知ることが大切です。そのためにはどんな事にでも全力で立ち向かうこと。そして多くの壁にぶちあたることが大切。良くも悪くも、どれだけの経験を積めるかで人間の大きさが決まります。さまざまな経験を通しで、自分を成長させていってください。
昔から帽子は大好きです。ほとんど購入するのは海外。若い頃から集め始め、現在いくつ持っているかわかりません・・・。
毎日必ず持ち歩いている必需品。カラフルなものから最新型まで用途に合わせて使い分けています。ちなみにブログでアップしている色々な写真の撮影者は私です。