幼いころからスポーツが大好きで、その中でも特に熱中したのがテニスだった。7歳で本格的に始めてから、15歳では日本人で初めて世界ジュニアランキング1位に輝く。プロへ転向してからも目覚ましい活躍は続き、特にダブルスではグランドスラムで3度の優勝など、世界にその名を馳せることとなった。2009年に引退してからは、テニスの普及活動などを進める傍ら、テレビ番組のコメンテーターなど幅広く活躍している。
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とにかく体を動かすのが大好きな子供でした。様々なスポーツをやっていましたが、その中でもテニスをやっているときが一番楽しく、7歳の時にテニス一本に絞りました。そこからは毎日3~4時間の練習が始まりました。ラケットでボールをとらえる感覚が心地よく、とにかくテニスが好きになりました。こんなに好きなら自分の職業にしたいと思うようになりました。そして、海外で活躍できるプロテニスプレイヤーになりたいという夢がすぐにできました。
テニスを通して、いろいろな事柄にぶつかるので、その事柄ときちんと向き合うことで自分をしっかり見つめなおすことが大切だと考えています。様々な壁にぶつかることをきっかけに、自分探し・自分磨きができるので、自分とは何なのか、ということが少しずつ見えてくるのだと思います。引退した今でも、選択したことに対して、それは自分らしいか?ということをよく考えるようにしています。自分らしい考えを大切にし、流されずに付き合っていくことが重要です。
結果にとらわれ、こうなりたいという願望だけで進んできてしまったことがきっかけで、人生最大のスランプを経験しました。それを乗り越えるために、「自分とは何者なのか・なぜテニスをするのか」など、自分と向き合うことの重要性に気づくことができました。そのスランプを乗り越えてからは、WTPツアーシングル優勝や、世界ランキング8位になることができました。今となっては、そのスランプがあり、自分と向き合う機会があったからこそ、そのような成績を残せたんだと思います。
全てをなげうってでもそこに注ぎこむエネルギーだと思います。プロになると決めた高校生の時も覚悟の瞬間でしたが、本当に覚悟を決めたのは25歳の時でした。テニスはメンタルスポーツともいわれ、マッチポイントを取られていても、自分はまだ出来る!と思える瞬間があります。本当にそう思えたとき、マッチポイントから挽回することもできるんです。試合の度に常にポジティブでいることはなかなか難しいですが、普段からの心構えが重要だと思います。
今、大学院に通ってコーチングを学んでいます。これからはコートに戻ってテニスの指導をしていきたいです。また、今までテニスを通して学んできたことをたくさんの人にシェアすることで、皆さんに元気・勇気・明日へのエネルギーになるようなことを感じてもらえるような仕事をしていきたいです。
出産したときに、妹にお祝いでもらいました。今では肌身離さず大切につけています。
現役時代、目に強い紫外線を浴びすぎてしまったので、現在治療中です。今でもそのケアをするために、外出の際はいつも持ち歩いています。