私のカクゴ

フォトグラファー 富取正明
とみとりまさあき

富取正明

東京都生まれA型
職業:フォトグラファー
趣味:麻雀、ゴルフ、ドラマ鑑賞
座右の銘:人生ネタ作り

1976年3月生まれ 。日本大学法学部卒業後、スタジオ勤務、広告代理店契約フォトグラファーを経て2003年よりフリーランス。2012年OUTNUMBER.inc設立。2016年より自身の写真展『女優顔』をアジア各地で開催。2019年、国際芸術フェスティバル『Art Macao 2019』に日本代表として正式招待。2019年、ONE EYELAND 世界TOP10フォトグラファーに選出。2021年、表参道SPIRALにて『女優顔TOKYO』開催。2021年より日本テレビ『おしゃれクリップ』写真監修。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

父親のことが子供のころから大好きで、当時、将来の夢をふと考えた時に、”自分の父親になりたい”と考えていました。それは”父親みたいな人”ではなく”父親”と断言をしていて、たまたま父親が写真の仕事をしていたことがきっかけで、この世界に入ろうと思いました。ところが、私が写真をやりたいと言ったと途端、父親から大反対をされてしまいます。ただ、もうやると決めていたし後にも引けないと思った当時の僕は、カメラを買いに飛び出していましたね。学生時代に雑誌でアルバイト的な撮影をしながら自分の写真を撮っていました。大学を卒業して、電通スタジオという広告の現場に入りました。なにも知識のなかった僕は5年ほどアシスタントとしてやり、写真を撮ることの難しさに衝撃を受ける毎日でした。ただ逆に、毎日実験の日々であると思い、「これを使えばどんな光になるのか?」と毎日テストを繰り返し、現場に入ったときに本番でためすという作業を繰り返していたことは、今の自分の基盤になっていると思っています。

現在の仕事への想い

写真の良さを一般の人に伝えていきたいですね。僕はずっと”人物”を撮ってきたし、そこに自信がありました。ストレートに顔だけで表現をする写真をあまり見たことがなく、それを自分が見てみたいなと思い、「女優顔」という写真展を開きました。当時は「僕の写真展やるので、○○さんに出演してほしいです」とお願いしても、ほとんど「え?」という反応で誰からも難しいと言われていました。当然先方からは「こちら側のメリットは何ですか?」と聞かれますが、僕は「仕事としてではなく作品としてあなたを撮る」と答えました。しかし、なかなか理解してもらうのに時間がかかり、本当に苦難の日々でした。それでも、それがあったからこそ、より写真展をやることに向き合えたと思っています。

あなたにとって覚悟とは

なんとか色々な方に協力をいただき、憧れだった、表参道のスパイラルで『女優顔』を開催することが決まります。ですが、そんな憧れの場所でできるのにも関わらず、この作品が果たして、一般の人に見てもらえるようなものなのかと不安だったんです。もちろん、その場に至るまでに女優さんやスタッフさん含め多くの人が協力をしてくれたので、この作品を見てもらうことができなかったら、”自分は死ぬしかないな”と思うくらいの”覚悟”をしました。結果的には緊急事態宣言にも関わらず、2万人を超えるお客様に来場いただき、自分の思いが詰まったポートレートを見て頂けたことが本当に良かったと思っています。

カッコイイ大人とは?

間違いなく”父親”です。父親からは”写真なんて簡単だ”それよりも「大きな男になりなさい」と言われました。当時は何のことかわからなかったですが、今思えば本当にその通りだなと思います。自分という人間がかっこよくなければ、かっこいい写真は撮れないし、面白ことを考えていなければ、面白い写真は撮れません。何を作るかという事に対して「自分」という人間がすごく画に対して影響してくると思っています。

今後の展望

”超一流になる”ことが夢です。僕の中で超一流とは、実績と業界内での知名度を高いレベルで持つ人だと思っています。よく「これ簡単な仕事なんで、簡単にやってもらっていいですよ」と言われますが、毎回思うのは、”簡単にってどうやってやるの?”と思ってしまいます。どのランクの仕事であろうが、自分が撮影するとなった以上は全部全力でやる、だって手のぬき方を知らないから。撮影現場が常に当たり前にあるとは思っていないです。いろいろな人が用意してくれたステージで、ポスターや写真集などの最後=フィニッシュの部分を任せてもらっているので、常に特別なステージで携わらせて頂けている気持ちで仕事をしています。だからこそ、期待通りでは終われないし。その期待を超えていかないと自分が呼ばれた意味がないと思っています。

若者へのメッセージ

やりたいことを全部やってください!その過程の中でいろんな失敗があります。やらないと失敗もできないし、なぜうまくいかなかったのかもわからない、今できなくてもやり続けていれば、いつか成功すると思っています。それはなぜかというと、諦めないからです。挑戦してください!そしてあきらめないでください!頑張れ!!!皆さんを応援しています!!

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お気に入り

カメラとアタッシュケース

カメラは”HASSELBLAD503CW”といい特に黄色の物は世界でも数十台しかないものであり、富取自身を象徴するものです。アタッシュケースに関しては、写真を始めた頃から使っているもので、当初ロケ先のご当地シールを貼っていたものが、いつしか僕のアシスタントたちが卒業するときに卒業記念としてシールを貼っていくようになり、いまでは趣旨が変わっていますが、大切な宝物です。

写真展の駅広告

自分の夢が叶った写真展を称して、高校、大学の友人、先輩、後輩、そして歴代のアシスタントたちがサプライズで展示会場のある表参道駅の広告版に勝手にデザインした写真展のポスターを3箇所も設置してくれた。まさか人生で媒体をプレゼントされるとは夢にも思わなかったので、本当に衝撃を受けた大切なものです。