福岡スクールオブミュージックキーボード科卒業。卒業後ワタナベエンターテインメントに所属、2012年にアポロシアター年間3位を果たす。現在テレビ・ライブ活動の他、YouTubeで90万人のチャンネル登録者がおり、動画の製作依頼など多数。
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子供の頃から音楽が大好きで、自分が得意なことを活かした仕事をしたいと思っていました。ビートボックスはもともと趣味で始めましたが、高校生の時に出演したハモネプをきっかけに注目されたこと、またYouTubeでアップした動画が全世界で見られ「自分はこれをやっていくべきなんだ」と確信しました。それから音楽業界や芸能事務所にも興味を持つようになり、僕がビートボックスを始めるきっかけにもなったアカペラグループRAG FAIRの所属するワタナベエンターテインメントにお世話になることになりました。
自分だからこそ作れるものを作り、それを人が求めているものへ繋げることを毎回意識しています。今まで誰も作ったことがないものを生み出すことはとても偉大なことですが、それを誰も必要としていなければ自己満足です。なので僕はビートボックスの新しい音の開拓やテクニックも磨きますが、それを人が求めているものに昇華させることに重点を置いています。そして世界のどこか遠い国にいる人や、何十年も先の人たちに届けることも素晴らしいことですが、まずは目の前にいる人、必要としてくれている人にこたえるものを作ることです。目の前の人のためにやっていることが巡り巡って世界と繋がり、形は変えながらも何十年も先の人たちにまで影響するのだと思います。
ビートボックスというものがものすごく専門職だからこそ自然とこの考えに至りました。一般的でないからこそ新しいものが生まれやすく、一般的でないからこそその価値が理解されにくいです。奥はとても深くても、専門家しかそれを理解出来ない世界だともったいないと感じていました。そんな時東京ディズニーシーにタートルトークというアトラクションを体験しました。映像に映し出される亀のクラッシュと会話が出来て大人から小さな子供も楽しめるものです。しかし自然な会話のはずなのに映像の亀の身振りや口の動きがしっかりリンクしていたり、どんな会話でも面白くしてしまうテクニックなど、そこには専門的な技術がふんだんに使われていました。このように僕もビートボックスという 専門的な技術を使って、多くの人が楽しめるものを作っていきたいと思いました。
1度目の覚悟は進学を大学でなく音楽専門学校に決めた時です。ずっと音楽の道で進みたいと思っていましたが、自分の中で覚悟が固まっていませんでした。そんな時オーディションを受けてハモネプに出演出来たことやそこで出会った専門学生の先輩の話を聞いて、自分や音楽に希望を感じて今の道を決意しました。そして2度目の覚悟は絶望を感じていた時のことです。この先どうしよう、やっぱり自分には無理だと、越えられないような大きな壁が目の前に迫ってきていました。そんな時ふと、僕のことを誰も知らない国でビートボックスをしたらどんな反応だろう?という疑問が湧き、そこにヒントがあるかもしれないと思いました。英語もロクに話せずアテもないまま、一人きりで1ヶ月NYストリート 修行を決意。NYでは地下鉄やホーム、道端で音楽をやる人も多くそれで生きている人もいました。音楽での生き方、仕事のあり方、色んな常識が僕の中で取っ払われました。
アーティストやビートボクサー、そういう肩書きに捉われず自分が作れるもの、人が求めるもの、時代に必要なものを生み出していきたいです。インターネットの普及により仕事や生活が劇的に変化している中、既存の職業の枠に収まるのではなく、職業の壁を越えたり、融合することがこれからの時代の仕事のあり方だと思います。そして最終的には自分が時代の流れを作る側になるような「なにか」を生み出したい。それが真新しい音楽なのか、その売り方なのか、それとも全く別のなにかはまだ見えていないですが、それを見つけ出すためにも色んなものを作ったり壊したり合わせてみたりと実験を続けながら誰かの役に立って生きていきたいと思っています。
SNNHEISERのe945というマイクです。色んなマイクを試奏しましたが、体の芯にくる低音から高音の抜けの良さまでまでバランス良く出してくれるマイクです。ライブで基本的にはこのマイクを持ち込み演奏していて、いつも安心してステージに挑めます。
CanonのEOS70Dというカメラです。これ一台で動画も撮影しているのですが、実は趣味で写真を撮る時にも重宝しています。音楽ほど映像や写真に詳しくはないのですが、おしゃれな写真なども好きで良く見たり、自分で撮ったりします。