私のカクゴ

建築家 隈研吾
くまけんご

隈研吾

神奈川県生まれ
職業:建築家
趣味:旅行
座右の銘:自由

1954年生まれ。東京大学大学院建築学専攻修了。1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立する。東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。これまで20か国を超す国々で建築を設計し、国内外で様々な賞を受けている。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

小さい頃はネコ好きで獣医になりたいと思っていました。1964年の東京オリンピックの時に、父親に連れられて代々木競技場に行きました。そちらがあまりにカッコ良い建築でしたので、どういう人が作っているの?と聞いたところ、建築家が作ると知ったので、こういう人になりたいなと思い、獣医から建築家に将来の夢を変えました。建築家という職業があるということを知りませんでしたし、建築家になりたいと思ってから、他のことができる気がしなくなりました。建築家という仕事があまりにも楽しそうでしたので、自分は他の仕事は絶対無理だなと思いました。

現在の仕事への想い

コロナの後に建築の仕事も物凄く変わると思います。皆さん、建築は閉じた箱だと思い、箱の中に照明を付けて、空調設備を整えれば人間は快適だと思っていますが、閉じるという行為を疑って見た方が良いと思っています。国立競技場はそういう意味で、箱から出る新しいライフスタイルの1つのモデルだと考えて良いと思います。未来の人間は、詰め込まれた箱の中で働いている今の方々の姿を見て「こんな所で良く仕事していたな」と思うんじゃないかと思います。

あなたにとって覚悟とは

大学に入って、色々な建築のことを教わりましたが、どれも違うな〜という違和感がありました。唯一自分に希望が見えたのは、大学でサハラ砂漠の調査に行った時のことです。2ヶ月間に渡ってサハラ砂漠に駐在したのですが、人生の最高の瞬間でした。そこで出会ったのは、土から生えた植物みたいな建築でした。大地とつながっているような感じでした。その土地の皆さんが自由に生きている世界でした。また、隙間を1番正しく活用していました。ここ最近ずっと箱から出ると言っていますが、箱から出ている生活をサハラ砂漠ではしていました。建築を頑張ろう!と決意できたのは、サハラ砂漠の旅行のお陰です。

カッコイイ大人とは?

好きに生きている人がかっこいいです。組織の中で組織に気を使って生きている人が多いと思いますし、特に日本では社会から強制させられて生きているみたいなところがあるかと思いますが、僕に仕事を依頼してくる方は、組織のことを気にしないで、「自分がこういったものを作りたいから、こういうのを作ってよ」みたいな感じで個人と個人の関係で仕事ができています。そういう姿がかっこいいと思います。横からの目線を気にしないで「私は私」とやった仕事が本当に残る仕事になると思います。

今後の展望

コロナの後に集中から自然へという大きな折り返し地点を迎えたと思います。その折り返し地点の後にどういう建築家を目指すかは、今までの常識を捨て去って新しく作っていかないといけないと思います。今実際に、建築と緑を統合するような、境界をなくすような技術がどんどん出てきておりまして、緑は人間の気持ちを1番慰めてくれるし、優しくしてくれるし、それを建築の中に一体化してくれます。このやり方を今色々考えています。今までは観葉植物レベルでしたが、今後は緑がどんどん生活の中に入ってくるような建築と緑の区別がわからないような状況が生まれてくると思います。

若者へのメッセージ

色々な所に旅をすることが良いと思います。旅をすると色々な人との出会いがあります。旅先で何とか自分で生活をしていかないといけませんし、簡単に帰ろうとすると、自分で生活をしようというところまでいかないので少し長い旅をすると良いと思います。長い旅をすることで自分が何をしたいのかわかってくるようになります。その何をどうしたら良いかを旅は教えてくれると思います。一緒に頑張りましょう!

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カーボン

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