私のカクゴ

和歌山県知事 仁坂吉伸
にさかよしのぶ

仁坂吉伸

和歌山県生まれA型
職業:和歌山県知事
趣味:読書、スポーツ、自然探訪、蝶の研究
座右の銘:誠心誠意

昭和49年3月 東京大学経済学部経済学科を卒業
昭和49年4月 通商産業省に入省
平成10年6月 通商産業省生活産業局総務課長
平成11年7月 経済企画庁長官官房企画課長
平成13年1月 経済産業省大臣官房審議官(通商政策局担当)
平成14年7月 経済産業省製造産業局次長
平成15年7月 ブルネイ国大使
平成18年10月 社団法人日本貿易会専務理事
平成18年12月 和歌山県知事(4期目)

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に

前の知事が逮捕されて、私に知事をやってもらえないかという声が多く集まり、その時にやると決断しました。しかし高校を出てから30数年離れていた者が和歌山県のために献身できるのか?それと役人をしているから嫌な人だと思われないかということが気がかりでした。県民と知事は相思相愛でなければならないと思っているので、今はともかく将来においてできるか少し不安でした。実は決断をする前に、もともと知らなかった女性の方々と話し合いをする機会をいただきました。その際に凄く波長が合い、「この人たちのために働くのは絶対いいな」と思いました。そしてその方々からも是非やってくださいと言われ決断はできましたが、自分の勤務先の了解を得ないで出馬の意思表明をするのは失礼だと思い、当時の日本貿易会会長などの許しを得て翌日に記者会見を行いました。

現在の仕事への想い

政治家は掛け声が上手ですが、実行が伴う人と伴わない人がいます。私は掛け声ではなく実行で勝負しようと考えています。その時に大切なことは理屈、論理です。間違った処方箋で掛け声や勢いで行うと必ず失敗してしまいます。前知事が捕まった原因は公共調達でした。そういう時よくなされるのは、私は断固として汚職しませんと言うことです。これは当然ですが、私は汚職が起こりようのない制度を作りました。また、当時の建設業界は悪玉とされましたが、考えてみると地元では建設業界は大雇用主です。あんまりいじめると別の問題が発生するかもしれません。生活ができ、産業として発展できるように考えながらも、違法なことや不法なことはできない、また知事もできないという制度を新たに作りました。初めは驚かれましたが、今では定着してきています。

あなたにとって覚悟とは

私は知事としての覚悟として、自分の地位を守るために行動することはやめようと考えました。嫌われて次に選挙で落ちることを恐れることはやめようということです。和歌山県は、2011年の紀伊半島大水害で、61人もの方が亡くなりました。大事なことは人命救助と迅速な復旧・復興なので、それ以外のことは一切考慮しませんでした。人命救助なら一番死にかけている人に資源を投入すればいいし、孤立があればそこに資源を投入して道を回復すればいい。周りから色んな人が様々なことを言ってくる中で、首長としてはそれに勇気をもって「うるさい」と言わねばならないし、そうすると嫌われて自分の地位が危なくなるかもしれないが、そんなことはどうでもよいと思う覚悟が必要です。

カッコイイ大人とは?

通産省の通商政策局の次席課長補佐時代、外務省との間でもめ事が起こりました。事実ではないが、貿易摩擦を解消するために、通産省が農業をアメリカに売ったのではないかということを外務省が流して世の中が炎上し、中々解決しなかった。その解決のために上司が外務省に話をしに行く際、「一緒に行きましょうか」と尋ねたところ、「諸君の助けは借りないよ」と言われました。果たし合いに行くようなその後ろ姿を見て、最後は自分が全て被るという覚悟ができている人は本当にカッコイイものだと思いました。自分もそうありたいと思います。

今後の展望

和歌山県の勢いを取り戻すというか、どんどん良くしていくことが目標です。産業の勢いを強くしていくためには、論理として当然インフラをできるだけ早く整備をする。その上で、産業を活性化し雇用を増やすことが大事です。それから新しいプロジェクトとして少し成功し始めているITとか、ロケットとか、まだまだわからないIRとか。これらに挑戦をして、上手くいけば和歌山県の力は必ず上がってくると信じて、一生懸命やっていきます。

若者へのメッセージ

自分を越えたもののために尽くすことは本当に楽しいです。ただ、余り考えすぎると大変なので、日々の感激が大切だと思えばいいですよね。また辛いことがあってもいつか終わるという風に考えて、頑張ってください。

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お気に入り

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蝶の標本

趣味の昆虫採集は自然に親しめ、健康に良く、自然や動植物の生態等の知識がつきます。また昆虫を求めて旅に出かける中で、世界中の色々な文物が分かるようになります。知事になってからはあまり暇がなく、もっぱら県内の自然探訪ですが、昆虫を求めて山の中や過疎地の里等を訪ねることで、県内の色々なことが分かります。