4歳からヴァイオリンを始める。京都市立京都堀川音楽高等学校卒業。東京藝術大学在学中にKRYZLER &KOMPANYの一員としてデビュー。1996年にソロデビューを果たし、セリーヌ・ディオンとの共演で世界的に有名となる。2002年、自身が音楽総監督を務めるレーベル「HATS」を設立。
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10歳くらいからおぼろげにヴァイオリニストになったら楽しそうだなと思っていました。中学生の時にはそれが確信に変わっていました。東京に上京してきてから、お仕事としてヴァイオリンを弾いていましたが、未だに仕事だとは思っていません。朝起きてから、寝るまで好きなことをやっています。毎日思いっきり好きなことをするのが仕事です。
客観的に見て、葉加瀬太郎はヴァイオリンの敷居を低くした人だと思います。そしてクラシックの楽しさを伝えられる人です。4歳から18歳まではクラシック以外は、音楽じゃないと思って生きてきましたが18歳の時に、コピーバンドの影響で世の中はいっぱい音楽があるんだと気付きました。その新しい音楽を、自分のヴァイオリンで表現するにはどうしたらいいだろうと考えました。ヴァイオリンは身体の一部なので、これをもぎとられたら一番苦しいので、ヴァイオリンを置いたことはないです。
覚悟はまだ一度も決めてないです。レコーディングが終わっても最後までウダウダ言いますし、往生際が悪い男だという自信があります。ただ、それは自分が出来ることはどこまでもやりたいからです。締め切りがなかったら5分の曲も10年かかります。弾いているうちに楽しくなって忘れてしまいますが、コンサートもこれだけやってても怖くて怖くて仕方ないです。家族と仲間、ファンの皆様がいるから僕の役割が生まれ、役割をまっとうしてるだけです。
やりたい事だけをやっている人。バンドを解散した頃の30歳手前の自分のインタビュー見ると恥ずかしくなります。職業をヴァイオリニストと書かれると必ずアーティストに訂正してもらってました。今は、ヴァイオリン弾きやヴァイオリニストという肩書が凄く好きです。ヴァイオリンだけを極めて、曲は書く暇がないと言い切る人は憧れでもあり、美しいと思います。何か1つを極めてる人。それがカッコイイ大人だと思います。
1つは、若いヴァイオリン弾きに何かを与えられたらと思っています。子供たちが楽しくヴァイオリンに触れられるようなシステムを作るため、動き始めました。2つ目は、38歳の時に宣言したヨハネス・ブラームスの残したヴァイオリンソナタを演奏会やレコーディングでなんとか形にしたいと思っています。
ただ一つ、好きなことを見つけてください。僕も18、19歳の頃に見つけた好きなことを続けているだけです。夢、目標、情熱は20歳までです。無駄なことをしている時間はありません。急いで下さい。
相棒であり恋人です。
いつも楽屋に置いてあります。メンテナンスするものや、スペアの弦などが入ってます。