介護の仕事31年、老人ホーム施設長12年、総受入れ入居者数は3,000人超。いのちをつなぐ看取り援助を体系化し、その指導を中心に介護経営コンサルタント7年。オンライン活用型のエイジングと介護の学校「エイジング・サポート・アカデミー」主宰し、親の介護選びもサポート中。シンガポール開催のAgeing Asia Innovation Form(AAIF)2013にてメジャーアワード受賞。日本の介護を世界へ循環させる介護オンラインプラットホーム作りにワンモアトライ中!
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住宅の供給の仕事から、1989年に国が発表した高齢者福祉10ケ年戦略(ゴールドプラン)に基づいて始まった新規事業・シルバービジネスの草分け、住宅メニューの中に「高齢者住宅」が加わり、制度として有料老人ホームからスタートしたのがキッカケです。2000年に介護保険施行時から介護経営コンサルタントとして新しい老人ホームの立ち上げプロジェクト認知症グループホーム、全室個室型ユニット型特別養護老人ホームプロジェクトへ参画しました。自ら本部長、施設長として運営し、その中で看取り介護を体系化へ実践の場から寄与しました。東北大学スマート・エイジング・カレッジ東京の運営経験の生命科学(脳科学など)から健康寿命延伸、介護のエビデンスとFACTを具現化しています。
「いのちから学ぶ介護選び」が僕の学校のスローガンです。技術を教えてはいますが、その技術はいのちから学びます。2006年に看取り介護という制度ができ、当時は「死体に触れる仕事」というものをみんなが嫌がっていました。介護職員とディスカッションをしていた時に「僕らの仕事っていのちをつなぐんですよね」と言われ、その時に僕も「確かにそうだな」と感じました。僕らの看取り介護は「いのちをつなぐんだ、決して終わりじゃない。汚いものに触るんじゃない。未来にこの命を託すバトンタッチためのサポートなんだ」という看取り介護のコンセプトを決めたんです。そして、高齢者のいのちを未来へつなぐ仕事、そのための看取り介護から介護経営サポート、愛する親の介護選びの学びの機会を提供することを大切に、介護・介護の仕事の価値を変えたいです。
先にやると決めることです。誰もやらないからやらないではなくて、「一人でもやる、一人でもやめること」ができる社会文化を大切にしながらも新たな社会ニーズを真摯に受け止めることです。介護の仕事を始めた時に誰も教えてくれないところにいきなり放り込まれた経験があります。「分からない」と言ってしまえばそれで終わりであり、そして出来ない理由が多く並ぶ社会ですが「出来る成功事例を必ず自分で作る」ことを心がけています。10人の内、8人が出来ないと言っても、出来た事例を示してきました。「看取り、認知症ケア、あるいはクロージングが難しいんじゃないか」と言われたものでも今までやり遂げており、同じ土俵の中でもやり方が違うということを示してきました。高齢者のいのちを守ることが僕にとっての覚悟です。
夢は自分本位ですが、意志は他者のためにあるものだと考えています。やはり困っている人を支えるために自分があるのであれば、自分の存在価値があるのかなと思っています。Well beingは健康に生きる意志、要はちゃんと意志をもってアウトプットすることです。そしてアウトプットしたからには責任を持たなければなりません。カッコいい大人とは意志をアウトプットし、責任を取れる人だと思います。また、老い(加齢=エイジング)を受容し、自己承認を求め過ぎず他者の役に立てることや、生き方の美しさ、すなわちホスピタリティがあることもカッコいい大人だと思います。そこにいるだけでホッとさせる存在であることも同様です。
日本の介護を世界へ循環させることです。それこそが高齢者のいのちを未来へつなぐこと、介護の価値を高めること、そして介護労働の質の向上へつなげることだと考えています。そのために若い東南アジア諸国から外国人介護人材を受け入れ、日本全国の介護施設へ送り、人材教育から介護経営向上するために活動しています。また、介護教育の先に生活、健康、介護関連の物販を流通させることや、「100歳の人から学ぶこと」、そこから「人生100年時代の生き方提言」を行うことも今後の目標です。
過去、特に高齢者から学び、未来へトライしてください。そして、英語を学び海外と対等にコミュニケーションをとり、世界を視野に入れた人生の夢を持つこと、死生観を育てること、親を愛することを大切にしてください。「若いから物を言うな」「若いからまだまだ不十分だからでしゃばるな」とかではなく、人からはみ出すくらいくらいの気持ちで発信してくれればそれを必要としてくれている人がいます。色んな人と出会って日本を支えていってください。
書くことは自己表現、そのために自分の筆圧、書き方に合わせた手作りオンリーワンの万年筆を愛用しており、故郷に帰ることができない時は「手紙を書こう!」を提唱しています。
山用のヘッドランプをいつも帯同している理由は災害時対応のためです。また、山、街、暗闇、いつでもどこでもレスキューできることが福祉に携わる専門家の心構えです。