2004年に鳥取大学医学部を卒業して、いろいろなところで研鑽を積み、2012年11月に新宿の地に新宿ラクル美容外科クリニックを開設。2015年には、六本木院も開設し、現在は、関東だけでなく、全国から手術を受けに来院されている。
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中学生のころに漫画のブラックジャックをたまたま読み始めて、主人公にあこがれたのが今の仕事を目指すきっかけでした。ブラックジャックのどこが私の心を鷲づかみにしていたかと言うと、天才的な手術をするところはもちろんなのですが、手術を通して、人の心や人生をドラマチックに変えてしまうところでした。実際には、劇中のように顔を取り換えるような手術は現実的ではありませんし、人の心や人生をドラマチックに変えるのも簡単ではありません。ただ、美容医療を通じて、心の中にある本来の美しさを引き出すことは可能だと思います。今の私は、子供の頃の夢を、そのまま仕事にしてしまったという状況です。
一生付き合っていかないといけない顔にメスを入れるというのは、普通のことではないと思います。そのような仕事をさせていただいているという喜びを感じると同時に、ものすごいプレッシャーを日々感じて、毎日、仕事に向き合っています。F1ドライバーが高速コーナーを命がけで駆け抜ける際は、呼吸を止めていると知り、私もメスを入れる瞬間は、呼吸を止めて、集中しています。 もっとうまくできたのではないかと、何百回、何千回やっても毎回思うことはありますが、毎回、メスを入れる瞬間は初めてのような感覚で、「今だけは、私がブラックジャックだ。」と信じて、自信をもってメスを進めています。現在は、全国から手術を受けに、当院にお越しいただいているので、皆様のご期待に添えるべく、その日その日の自己ベストを毎日更新できるように心がけて、手術に臨んでいます。
仕事とは楽しむものではなくて、真剣に向き合うものだと考えています。メスを握る仕事をするには、覚悟がないとできません。手術は毎日させていただいておりますが、お顔はその方にとっては一生ものですので、覚悟を持って、お一人お一人の手術に向き合っていきたいと思います。夢だったことを仕事にできて、私は幸せだと感じています。
やりたいことに没頭して、仕事=趣味のような状況がかっこいいと思います。年齢を重ねていくと、人としての内面が顔つきに現れてしまいますので、良い年の取り方をしていきたいですし、そうできる方がかっこいい大人だと思います。
「ラクル」とは、「おもてなしの心」を意味します。「おもてなし」という意味のイタリア語と「心」という意味のフランス語から、理想とする思いを込めて私が造りました。この言葉の通り、「おもてなしの心」を持ったクリニックを目指したいと思います。私も含め、スタッフ一同が、高い意識を持って、皆様に気持ちよくお過ごしいただけるように努めていきたいと考えています。
失敗の数が多いほど、そのあと良くなるので、若いころは失敗を恐れず、自分の未来がきっとうまくいくと信じて、たくさん挫折を感じながら、やりたいことに突き進むと良いと思います。元F1ドライバーでインディ500チャンピオンの佐藤琢磨氏の言葉に「No attack,No chance!」という名言がありますが、まさにその通りです。
私の応援しているF1ドライバーが2004年にこれを被って1年間戦った本物のヘルメットです。飛び石などで傷だらけになっていますが、時速300㎞の世界を垣間見ることができるので、とても大事に自宅に飾っています。F1のレースと手術は似ているところが多いので、眺めているだけで、私自身の気持ちを集中させるのにも役に立ちます。
私の原点です。子供の頃の私にとって、F1ドライバーと同じくらい、ブラックジャックが輝いて見えたのを覚えています。全ての手術が美容整形ではないのですが、美容外科医としての心持ちを私に教えてくれた、名作です。