社会福祉法人五葉会 経営者 戸山文洋
とやまふみひろ

戸山文洋

埼玉県生まれA型
職業:社会福祉法人五葉会 経営者
趣味:卓球、アウトドア、映画鑑賞
座右の銘:三球目攻撃

帝京科学大学大学院博士後期課程満期退学。人間工学、生理心理学の見地からアニマルセラピーを研究した。2014年、父が理事長を務める社会福祉法人にレクリエーション支援の専門部署「アクティビティケアチーム」を発足。現在は、法人経営の傍ら、大学での講義、研究会での公演など、教育活動にも注力している。著書に『特別養護老人ホームは「理念」で生き残る』(幻冬舎)がある。

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来歴

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なぜ今の仕事に?

所謂「古い家」の長男として生まれ、小さい頃から「跡取り」という言葉を意識していました。将来を限定されてしまっているようで、時には反発もしながら、一方で使命とも感じていたように思います。両親が「五葉会」を立ち上げたのは、高校一年生の時です。毎日奮闘する二人を見て「大変そうだけど、あれを継ぐのか?」とぼんやり考えていました。そんなある日、施設にアニマルセラピーのボランティア団体がいらっしゃいました。普段は塞ぎ込みがちなお年寄りが、満面の笑みで犬に話しかけている。心を揺さぶられるというのは、あのことでしょう。生来バカがつく程の動物好きの私は「出会った」と思いました。自分の好きなことが誰かの役に立つ、しかもそれは継ぐべき場所にある。好きなことをやりたいという自我と、後継しなければという使命感を同時に満たす出会いです。それからは、大学でアニマルセラピーを学びながら、法人に入る準備を整えていました。

現在の仕事への想い

法人に入ってまず取り組んだのは、動物だけでなく、音楽や園芸、手工芸などの「レクリエーション支援」の専門部署の発足です。十人十色のご利用者様に対して、より多くの選択肢を安定的に提示したいと考えたのです。この業界では革新的だと自負しています。当時私は介護福祉の勉強をしたことがありませんでしたので、この世界の常識を全く知りませんでした。だから突っ走れたのでしょう。何の資格も経験もなく法人に入ったことについては否定的な方もいましたが、結果それが他所にはない特徴づくりに繋がりました。専門家は法人の中にたくさんいます。介護職員、ケアマネージャー、生活相談員、その他全てこの業界のプロです。分からないことがあれば素直に彼等を頼ればいい。心強いコンサルタントが大勢いるようなものです。私は五葉会の理念が大好きです。それを大切に守ること。経営者にとって、その想いこそが本体で、専門知識はオプションなのかなと思います。

あなたにとって覚悟とは

10年以上前ですが、ストックホルムの介護施設を見学させて頂いたことがあります。とにかく驚いたのは、そこには自由に使える音楽室や工作室、図書室、花壇、喫茶などがあって、それぞれに専門の職員が常駐していたことです。そこで暮らす人にとって、一日の過ごし方の選択肢が溢れていました。当たり前のようにペットを飼っているお年寄りもいて、そのお世話も普通に職員がお手伝いしている。「介護ありきで、そこに楽しい活動を」ではなく「楽しい生活ありきで、それに必要な介護を」というスタンスです。あっけにとられながら、妻に「これだよ。」と言ったのを覚えています。ぼやけていた理想像のピントが合いました。しかし、日本とスウェーデンでは法制度や国民性が全く違います。模倣で上手くいくはずがないのは明白でした。ならばこれを日本的にした施設を目指そう、絶対にやる。法人経営の“ほ”の字も知らないヒヨコが、なんの根拠もなく覚悟した瞬間でした。

カッコイイ大人とは?

「責任能力のある子供」です。私には幼い息子が2人いるのですが、彼らは楽しいことを見つける天才です。例えば何でもない砂利道で透き通った石を一つ見つけただけで、そこはもうお宝の採掘場になります。そうこうしている内に砂利の隙間からダンゴムシが出てきたら、今度は昆虫王国の見学ツアーが始まる。好奇心が溢れていて、色々なことをやってみたくて仕方ない。そのパワーでどんどん夢を膨らませていく。そんな感覚を維持している大人はかっこいいと思います。世の中の何気ない風景に「楽しそう」を見つけたら、それが最高の趣味になったり、たくさんの友達が出来たり、仕事のアイディアに繋がったり。世界の何かを創るとか、変えるとかいう人は、きっとそんな感覚の人なのだと思います。ただし、そこに失敗や間違いがあった時、大人はきちんと責任が取れないといけません。信頼、時間、お金、その他諸々の大切なものをきちんとケア出来て、初めて大人です。

今後の展望

五葉会の理念の本質は、職員も、ご利用者様も、そのご家族様も、そして地域の皆様も、五葉会という木のもとでは全ての人が家族です、というものです。その家族の為になることは何でもしたい。その上で、今後は私達にとっての「地域」というものをどこまで広げていけるかということがやりがいの一つになってくると思います。法人設立当初、五葉会にとって「地域」とは「大和田町」という小さな町でした。ご利用者様方のほとんどが大和田もしくは近隣の町村の皆様。それがだんだんと「さいたま市」、「埼玉県」と広がり、今では都内や近隣他県からのご縁も多く頂けるようになってきました。地元に根を張り、幹を太くするうちに、枝葉が伸びて、少しずつ広く日陰を作れるようになったという感覚です。これから先どれだけの範囲を「地域」として大切に出来る法人になれるか、挑戦です。その為にもまずは目の前のご利用者様の笑顔を作り続けていくこと。これに尽きます。

若者へメッセージ

自分の原点でもありますが、若い皆さんには「自分の好きなことで、誰かの役に立つ」と考えて欲しい。何かが「好き」という想いは、物凄いパワーの源です。そのパワーを人の役に立てず、自己完結してしまったら勿体ない。そして欲を言えば、介護福祉の世界でも自分の「好き」が活かせることを知って貰いたい。例えば今「私は音楽が好きだから、介護施設で働こう」と聞いたら、凄く不自然に感じるかもしれません。でも、あなたのピアノで、歌で、楽しい毎日を過ごすお年寄りがたくさんいる、と知ったらどうでしょう。所謂「介護」は、そんな生活を送ってもらうための一手段でしかないことに気が付きます。そうやって色々な「好き」を持った人たちが集まって来れば、介護の理想形、お互いに快適な「快互」が実現します。介護をする動物は人間だけ。先人を大切に守り、今を充実させ、次の世代に繋げる。この繰り返しがミライの全てです。「快互」しましょう、この指止まれ‼

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こだわってたどり着いたラケットとラバー。現在の体力やプレースタイルではこの用具がベスト。ラケットケースは妻の手作りで、これを使っているとなんだか勝てそうな気がします。身体を動かすと一度頭をリセット出来て、前向きなアイディアが湧いてきます。

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