
1989年県立富山工業高校機械科卒業。某アルミ建材メーカーに入社、商品開発部に配属。2009年と2014年に2度のヘッドハンティングにて転職、新天地においても更に商品開発に従事し開発キャリアを重ねる。最終的には技術本部長として企画・開発・設計部門をまとめる総責任者となる。2020年に株式会社テクノリーフを設立し独立。
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長年、商品開発に携わる中で使った方が驚き、喜んでくださる瞬間を何度も目にしてきました。その反応こそが私の原動力でしたし、自然科学の延長にある仕事だったので私の天職だと思っていました。定年を目前に控え、もっと人の役に立ち、喜んでいただける商品を生み出したいという想いが強くなり、起業を決意いたしました。「こんなの見たことない!」、「こんなの待っていた」という笑顔が欲しいと思い、仕事に取り組んでいます。
「80%の既存技術と20%の挑戦」を大切にしています。新しい技術で100%を目指すとゴールが見えなくなりますが、20%の挑戦なら目先の目標を持ちながら前進できます。失敗を恐れず新しい価値を追求する一方で、既存技術も日々進化しています。だからこそ、基礎を磨き続け、常にアップデートし続ける姿勢が欠かせません。その堅固な土台があるからこそ、挑戦を成功へとつなげられると考えています。
サラリーマン時代の事ですが、20代後半で開発リーダーを任せられた時に1号機は見事に失敗しました。多くの金型がゴミとなりましたが、申し訳ないという気持ちの中2号機が完成。その時の失敗は製品の完成度アップと自分の成長に不可欠でした。因みにその商品はその後マイナーチェンジはあるものの、30年以上のロングセラーになっています。
人のせいにしない、ちゃんと自分のことととしてものを考えられる人だと思います。うまくいかなかった時こそ、自虐的に受け止め、自分自身を客観視することで、これまで気づかなかった改善点や学びが見えてきます。失敗は避けるものではなく、次の成長につながる大切なプロセスだと考えています。実際に、素敵な生き方をしている人に共通しているのは、他責ではなく自分ごととして捉える姿勢です。
振り返ると、私自身もゼロからのスタートでした。これまで経験を積み、成長できたのは、多くの素晴らしい方々との出会いや助言があったからです。今度は自分が誰かに良い影響を与えられる存在になりたい。その想いを胸に、日々努力を続けています。現在は「フラクタル」に注目し、人や社会の役に立つ可能性を探っています。もしかしたら人だけでなく、植物や魚といった生命にとっても、価値のあるものになるかもしれません。
挑戦と失敗は、成功とは別物ではなく同じベクトル上にあるものだと考えています。だからこそ、失敗を恐れて踏み出さなければ、成功にたどり着くことはできません。失敗は遠回りのようでありながら、成長や気づきを与えてくれる大切なプロセスです。挑戦し続けることが、成功への唯一の道だと思っています。壁は必ず超えられます。諦めなければその先に成功はあると思うので信じて進んでほしいです。

自分の考え方を大きく変えた一冊です。多少生意気な若造を作った本でもありますが・・育ててくれた忘れ難い大切な本です。

初めて気軽に話をしてもらえた経営者(今は亡き義理の父)にいただいたものです。今でも大事に持っています。