
1970年生まれ。1992年に電気工事業で独立。2014年に病気で引退後、2015年入院中にこどもホスピスの必要性を痛感。2022年に「にじこどもホスピス」事務局を開設、2023年に正式に立ち上げる。
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自分自身が大病を患い入院生活を送った中で、大人向けのケアやサポート施設はある一方、子どもやその家族を支える場所がほとんどないことに気づきました。病院の中で不自由な思いをする子どもや、心身ともに疲弊する親御さんを目の当たりにし、「必要なら自分が作るしかない」と考え、電気工事の仕事を辞めて、こどもホスピスの立ち上げに挑戦しました。
子どもや家族が安心して過ごせ、笑顔で帰れる環境を提供することに全力を尽くしています。お子さんや親御さんが笑顔になる瞬間、それだけで活動の意味を感じられます。困っている人を助けることは当たり前だという、昔の良い価値観を今に取り戻したいという思いが常にあります。
結果がどうなるか分からなくても、自分にできることを全力でやることです。前例や制度がなくても、目の前の子どもや家族のために最善を尽くす。それが覚悟だと考えています。覚悟とは、恐れや不安を抱えながらも、行動を止めずにやり抜く力です。
自分の利益や立場にとらわれることなく、困っている人や弱い立場の人に、自然に手を差し伸べられる人です。正しいと思うことを実行し、人のために動く姿勢を持ち続ける人こそ、真にカッコイイ大人だと、私は思っています。
今後は、施設内にこども食堂を併設し、学びや遊びの機会を提供することで、より多くの子どもや家族を支えたいと考えています。また、こどもホスピスの意義や活動を社会全体に知ってもらい、支援の輪を広げることも目標です。子どもや家族が笑顔で過ごせる社会づくりに貢献したいです。
社会には困っている人や弱い立場の人が必ずいます。そんな人たちに目を向け、自分にできることを行動に移してほしいです。小さな行動でも、人の笑顔や希望に繋がる力があります。失敗を恐れず、一歩踏み出す勇気を持つことが、より明るい未来をつくる鍵だと思います。

癌の闘病中に、友人から誕生日プレゼントでもらったものです。その友人とは闘病中に知り合い、今は亡くなってしまいましたが、沢山の想い出が詰まっており、ずっと大切に使っています。

私が独立をしたときに、父がプレゼントしてくれたものです。それ以来、肌身離さず、いつもつけているブレスレットです。