最初に就職したのは本の出版販売会社。その後不動産会社に転職し宅地建物取引主任者の資格を取得。その後、ヘルパーを経てケアマネジャーへ。2014年にサチエ株式会社を設立し放課後等デイサービスを立ち上げる。現在4つの放課後等デイサービス、児童発達支援の事業所を運営。3人の子供と11人の孫が居る。
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ケアマネジャーとして働いていた頃、関わりのあったデイサービスの担当者の方から「いい仕事がありますよ。手伝いますから」と声をかけていただいたことです。当時は、新しい事業を始めるにも誓約書一枚でスタートできる時期で、流れるように物事が進み、あっという間に子どもたちが集まり、気づけば2店舗、3店舗と展開することになりました。ちょうど条件に合った物件や人材にも巡り合い、利息0での借入れまで可能になったのは、もはや「やりなさい」と神様に背中を押されたような感覚でした。自分には子どもに関わるご縁があると感じていますし、その流れの中で始めたこの仕事が、いまでは自分の使命のように思えています。
働いてくれている社員一人ひとりを、本当に大切にしたいと常に思っています。全員が自分の子どものような存在であり、どうすればこの会社で働きたいと思ってもらえるか、環境をより良くするには何ができるかを日々考えています。私自身、仲良く楽しく働きたいという想いが強く、スタッフ同士の交流やチームの一体感も非常に重視しています。一人でできることには限界がありますので、共に働く仲間を信じ、育てていくことが私の大切な役目だと感じています。社員のやりたいことにはできる限り耳を傾け、否定はせず、まずはチャレンジしてもらいます。たとえ失敗してもやり直せばいい。そうやって前向きに進んでいける職場を、これからも育んでいきたいと思っています。
私にとって最大の覚悟は「離婚」でした。お父さんのいない家なんて…という言葉や世間の視線に不安を感じながらも、3人の子どもを一人で育てると決めました。当時ヘルパーだった私は、子育てと両立しながら毎日コツコツと資格取得の勉強を続け、5年の経験を活かしてケアマネジャー試験に挑戦。これが起業の道につながりました。長男が弟に「今日はママが頑張る日だから僕たちも頑張ろうね」と語る姿に、親の背中を見て育っていると実感しました。今は、仕事を“任せる覚悟”も持つようになりました。自分でやる方が早くて確実だとしても、あえて口出しせずに託します。なぜなら、他人の判断に口を挟めば責任は自分に戻る。けれど、本人の判断であればその責任も自分で背負う。だからこそ、失敗すらも経験として学んでほしいのです。
「人のために動ける人」です。世の中には一見立派に見える人もいますが、深く関わると本質が見えてくることがあります。本当にかっこいいのは、自分のことを後回しにしてでも、誰かのために行動できる人です。それは、単に手助けをするということではなく、相手の立場に立ち、心から喜ばせようとする姿勢に表れるものだと思います。私自身がそうできているかは正直わかりませんが、常に「世のため、人のために何ができるか」を意識し、みんなが楽しい、嬉しいと思えることを考えながら行動する。そうした姿を貫き続けることこそが、“かっこいい大人”なのだと思っています。
今後の目標として、まず一つは書籍の出版です。すでに出版が決まっており、次は絵本の制作も視野に入れています。この企画にあたっては、社員にアイデアを打診したところ、非常にしっかりとしたレポートを提出してくれました。私は、社員が「これをやりたい」と思った時に、すぐに支援できる経営者でありたいと考えています。今は、障害のある高校3年生までの子どもたちが利用するデイサービスを運営していますが、卒業後に安心して過ごせる“居場所”がまだまだ不足しているのが現状です。そうした子どもたちのためにも、安心して通える場を広げていくこと、そしてサチエ株式会社で働く社員一人ひとりの「やりたい」を応援していくことが、これからの目標です。
今の時代は、人と人とのつながりが希薄になりつつあります。だからこそ、若い皆さんには「人との関わり」を何よりも大切にしてほしいと強く願っています。人間は本来、とても楽しくて、あたたかくて、みんなでワイワイと笑い合うことが大好きな生き物です。一人で過ごす時間も大切ですが、仲間と何かを成し遂げる喜びや、誰かと心を通わせて笑い合う幸せは、人生を何倍にも豊かにしてくれます。誰かに優しくされた経験があれば、同じように人にも優しくできるはずです。自分が嫌な思いをしたなら、同じ思いを他人にさせない強さを持ってほしい。人との絆を大切に、楽しく生きてください。心から、応援しています。
何度か霊能者に前世を見てもらった事があり同じ前世を言われました。それがヨーロッパで船の貿易をしていたというのです。すぐ後にこれを見た瞬間私の前世だと感じました。
いつも家でコーヒーを飲むときに使っています。煎れたてのコーヒーは心が落ち着きます。