私のカクゴ

大宮ペインクリニック 医師 吉田史彦
よしだふみひこ

吉田史彦

埼玉県生まれA型
職業:大宮ペインクリニック 医師
趣味:ウクレレ、ギター、ルービックキューブ
座右の銘:型があるから型破り、なければただの形無し

日本大学医学部卒業。日本大学医学部附属板橋病院で研修をし、麻酔科に入局。麻酔業務やペインクリニックの外来診療に従事。助手、外来医長を務める。その後、茨城県土浦市のペインクリニック施設、きし整形外科内科に就職。整形外科領域の診療に携わり、神経ブロックの技術を研鑽。2019年大宮ペインクリニックを開業。日本麻酔科学会指導医。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

ロックスターに憧れてギターばかり弾いていた学生でしたが、父のクリニックを継がなければ、という単純な理由で医学部を目指しました。医学に対して興味も情熱もなく、落ちこぼれました。興味が出てきたのは研修医になって実際に仕事をしてからです。上級医と共に治療を考え、患者さんがよくなっていく姿を見て、なんてやりがいのある仕事だ、と徐々に感じるようになりました。麻酔科に入局してからは、手術麻酔の傍ら、ペインクリニック外来の処置当番を行っていました。当時は心臓手術の麻酔に夢中で、ペインクリニックは本当に苦痛でしたが、外来診療を完全に任される立場になって意識が変わっていきました。患者さんに感謝されること、それがモチベーションとなり、結果を出せるように色々努力するようになりました。特に、治療の核となる神経ブロックへの興味が一層深くなり、整形外科領域の診療を中心に行いながら、その技術を磨き、開業いたしました。

現在の仕事への想い

医療のフィールドで1人の医師が受け持つ範囲というのは限られた領域になります。その中でいかに結果を出すかが大事なことです。ペインクリニックの中でも私が受け持っている神経ブロックを中心としたフィールドは本当に狭い範囲ですが、多くの診療科で扱わない治療であり非常に重要なフィールドです。ペインクリニックの診療は多岐に渡りますが、1人で全てをカバーすることは困難です。私のクリニックでは神経ブロック治療に診療範囲を絞っており、ストライクゾーンこそ狭いですが、この領域の患者さんには最善の道を提示できるよう努めております。治療は時に辛いこともあります。治療を続けるためには、通いやすさ、時間の都合がつけやすい、など通院を取り巻く環境も大事になります。診療の質を保つため、完全予約制として痛みの診療クリニックを運営しております。

あなたにとって覚悟とは

覚悟というほどのものかはわかりませんが、人生で一番の決断をしたときは、ペインクリニック単科での開業を決めた時です。通常の診療科と異なり、ペインクリニックは認知度が低く、集患が難しいため、多くは内科や整形外科を標榜し、それに付随する形で開業することが多く、ペインクリニックは片手間の診療になってしまうことが多いのです。ペインクリニック単科での開業は多くの開業コンサルタントには理解されず、こんなクリニックは潰れますよ、と相手にされませんでした。一度は開業自体をやめようとも思いましたが、人生一度しかないのでやりたいことを妥協するのは嫌だな、と思い納得いく形で開業することを決意しました。自分の専門を活かした質の良い診療をするとなると、それなりの取捨選択を迫られましたが、大方自分の望む神経ブロックを治療の核としたペインクリニックを開業することができたと思っております。

カッコイイ大人とは?

いくつになっても自分の置かれた環境下で自分のやりたいことを見つけることができて、こだわりを持って追求する情熱を持ち、それを極められる人がカッコいいです。得られるものはプライスレスです。お金で買えないものにこそ価値を求めていきたいです。仕事でも趣味でも自分の好きなことに対してのこだわりがあって、それについて語らせたらいくら時間があっても足りない、それくらい情熱がなくてはダメです。まずは好きなものを見つけることが大事だと思います。自然に見つかることもあるでしょうし、強制的にやらされる環境下で見つかることもあります。食わず嫌いせず、色々経験することが大事ではないでしょうか。私自身、まだまだ色々なことにチャレンジしてカッコイイ大人になりたいです。

今後の展望

今やっていることをもう少し規模を広げていきたいと考えています。痛みで困っている方が世の中にたくさんいると思います。ペインクリニックの認知度をあげ、より多くの人に神経ブロックを知ってもらい、痛みの軽減に寄与したいと考えております。人生100年時代です。高齢であっても痛みに悩まされない状態であればもっともっと活躍できる機会を作れるのではないかと思います。そこに神経ブロックによる治療が1つの手助けになれば嬉しいです。

若者へのメッセージ

好きなことを見つけましょう。好きなことは自然と上手くなるものです。情熱を注ぎ、極めていきましょう。それで食べていけるかは別問題ですが、趣味だからこそやりたいことができる場合もあります。暇つぶしに、なんて絶対言わずに時間を有効に活用して下さい。「型があるから型破り、型がなければただの形なし」これは歌舞伎役者、中村勘三郎さんが有名にした格言です。先人たちが苦労し、作ってきた道があるのです。上達の早道はここを歩むことです。「俺は俺のやり方で」これは先人たちが試みたことを無視して1から試行錯誤していく発想で結局は遠回りです。スポーツにしても、楽器にしても、料理にしても、営業にしても、何にでも型はあります。型を身につけるには時間と忍耐、努力が必要です。そして、型を身につけた時、型から外れたことに対して、その価値を判断できるのです。型があるからこそ、型破りができる、ということを忘れないでください。

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お気に入り

ウクレレ

ソファーに置いて、弾きたい時にサッと弾けるようにしています。4本の弦で曲をアレンジするには曲のエッセンスを取捨選択する必要があり、メロディ、ハーモニー、リズム、曲の構造を常に考えさせられます。奏法も多彩で、こんな小さな楽器なのに表現力がとても豊かです。今ではウクレレが1番の趣味になってしまいました。

ルービックキューブ

型を身につければ誰でもできるようになりますが、それだけでは速く揃えることはできません。型を身につけて初めて、そこからの世界が見えるのです。秒速で揃える人達こそ、型破りな人達です。12x12x12などブロックを増やしたキューブもありますが3x3x3の型が出来ていれば難易度はあまり変わらないらしいです。