早稲田大学法学部卒業。新卒で地方銀行に入社、退職後は複数の職場で勤務経験を積む。育児と両立しながら社会保険労務士資格を取得し、2024年にブルーム社会保険労務士事務所を開業。現在は企業向けに、研修・採用支援・エンゲージメント向上のコンサルティングを行う。カードを活用した体験型ワークショップや、心理的安全性を高める組織づくりを支援。アンガーマネジメントファシリテーター認定保有。書籍掲載実績『士業プロフェッショナル2025』(ぎょうけい出版社)
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早稲田大学法学部を卒業後、地方銀行に入社。新卒で入ったその職場で、ハラスメントにより心身に不調をきたし、休職・退職を経験しました。制度があっても守られない現実に直面し、「働く人の幸せ」について深く考えるようになりました。その後、結婚・出産を経て育児と両立しながら多くの職場を経験。その中で、人間関係や職場の空気が、人の力を奪いも、引き出しもすることを実感します。「人を大切にできる職場を増やしたい」「自分ももう一度チャレンジしたい」──その想いから社労士資格を取得し、2024年にブルーム社会保険労務士事務所を開業。一人ひとりが自分らしく咲ける場づくりを支援しています。
私の使命は、「幸せに働ける人を増やすこと」です。人生の大半を過ごす「働く場」が、苦しみや我慢の場ではなく、一人ひとりが自分の持ち味を活かして働ける場所であってほしい──それが私の願いです。そのために必要なのは、制度や仕組みだけではありません。制度が機能するための「隣」にある空気や関係性、信頼の土壌が整っていてこそ、人は安心して声を出し、力を発揮できます。私は、「咲かせる」のではなく、「咲く力を信じて、支える」ことを大切にしています。研修や対話、カード型ワークを通じて、人と人とのつながりを深め、強みを引き出す場づくりに取り組んでいます。この想いを、「ブルーム(咲く)」という事務所名にも込めています。一人ひとりがその人らしく咲き、その重なりが満開の花束のような組織を育んでいく──それが、私の願いです。
私にとって覚悟とは、自分の苦しかった経験から逃げずに、それを力に変えて生きることです。新卒で入社した銀行でハラスメントを受け、声を上げることも、助けを求めることもできないまま、心身をすり減らしていきました。制度があっても、それを使える空気がなければ人は守られない──その現実を、私は身をもって知りました。だから私は、同じように声を飲み込み、苦しんでいる誰かをひとりでも減らしたい。そのために、「制度の隣」にある空気や関係性に向き合い続けること。自分の原点を直視しながら、あえてそこに立ち続けること。それが、私の覚悟です。
私にとってカッコイイ大人とは、深く自分を理解し、自分の持ち味や強みを生かして生きている人です。他人と比べるのではなく、「今の自分にできることは何か」を見つめ、誰かの役に立てる力に変えていく。そして同時に、相手にも必ず持ち味があると信じ、その力を認め、引き出そうとする姿勢を持っている人。人を認め、信じ、共に歩める人。自分の価値を自覚しているからこそ、他者の価値にも素直に敬意を払える。私もそんな大人を目指して、自己理解を深めながら、学び続けています。
今、私たちは先の見えない大きな変化の時代を生きています。だからこそ必要なのは、一人ひとりが持ち味や強みを発揮し、力を出し切れる職場環境を整えること。制度だけではなく、それを活かすための「人と空気の土壌」にアプローチすることが、私の役割だと考えています。私はこれからも、企業研修や採用・定着支援、経営者・管理職へのコーチングを通じて、「人が育ち、人が辞めない組織づくり」を支援していきます。「どう働くか」が「どう生きるか」につながる時代に、一人ひとりが自分らしく咲いていける人と組織を増やすこと──それが、私の目指す未来です。そしてその先にあるのは、働く人自身だけでなく、家族や地域、そして次の世代へと広がる幸せの循環です。「幸せに働ける人」が増えることは、「子どもたちが働きたいと思える社会」をつくることにもつながっていく──私はそう信じています。
仕事って、「我慢するもの」「頑張りすぎて当然」だと思っていませんか?私もかつて、そう信じて働き、体も心もすり減らしました。でも本当は、仕事は「自分らしさを活かし、自己の幸せにつながる場所」です。あなたが無理せず夢中になれること、自然に人に喜ばれたこと──そこに、あなただけの“強み”が眠っています。それは大げさな才能じゃなくても、誰かを助ける力になります。持ち味を生かして働くことは、自分らしく生きること。そしてそれは、働くことが喜びや幸せにつながる大切な土台です。自分をすり減らす働き方ではなく、自分を生かし、咲かせていく働き方を選んでほしい。あなたの花が咲く場所は、きっとどこかにあります。
開業祝いに、経営者でもある母から贈られたパープルサファイアのネックレス。悩んだとき、このネックレスが母の言葉のようにそっと背中を押してくれる気がします。今も私に勇気をくれる、大切なお守りです。
息子が作った薩摩切子のキーホルダー。母から私へ、私から息子へ。働く楽しさを伝えたい想いが宿る宝物です。