1973年生まれ。山形県出身。東京理科大学理学部卒業。サンライズに入社。2014年武右ェ門を設立。携わった作品は「スチームボーイ」「FREEDOM」「SHORT PEACE」「革命機ヴァルヴレイヴ」「風の又三郎」「OBSOLETE」、他多数。
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当初はゲームを作りたいなと思っていましたが、「スチームボーイ」を制作しているスタジオでCGをやっていた友人が「マネジメントができてCGが分かる人を探している。髙山ならきっとできるから」と誘ってくれました。その友人が大友克洋監督やプロデューサーなどに説明、紹介してくれました。信頼している友達からの紹介だったし、人に必要とされる、信頼されているということが自分にとってとても大事、大切なことだと思っているので、誘ってくれた時はとても嬉しかったし、あまり迷わずに「参加する」と伝えた気がします。
突き詰めていくと「人」だと思っています。もちろん、才能というものの占める割合は多いですが、それでも、作品を作る、作り続けていくためには、人間性やチームとしての意識が必要だと感じています。そのために、まず、この場所に居てもいいんだ、自分の居場所なんだ、という安心感を得られる場所であることが大事だと思ってます。そして、自分が成長するためのサイクルをちゃんと身につけるために、自分の中に自信と熱を持ち行動する、素直に周りの声に耳を傾けて行動する、何かあれば他責にせず自分のこととして考え行動する、そういうことが大事だと考えています。そういうことを伝えていき、みんなが成長する先に、より強度のある作品ができると思うし、会社がより強く大きくなると思っています。
ずっと一緒にやってきてくれたスタッフに、「会社を辞めようと思う。そして新たに会社作ろうと思う」と相談したところ、「サンライズだから今まで居るんじゃなくて、髙山さんがいるからここに居るんだ。」「言うのが遅い。なぜもっと早く決断しなかったんだ。独立するのをずっと待ってた。」「家族とは前からその話をしていた。だから一緒にやるって即答できる。家族に相談しなくても大丈夫。」と言ってくれました。「こいつらが居たらやれるな」と安心のような気持にもなったし、「やらなきゃ」と改めて腹を括れました。
周りから信頼されている人、です。権力の強さとか、肩書きの高さ、持ってるお金の多さではなく。人として慕われている人、自分の中にしっかりと大事にしているものがあって揺るがない人です。そんな人をカッコいいと感じてますし、そんな人に自分もなりたいと思ってます。子供の頃、道徳の時に習ったような、挨拶をちゃんとする、約束を守る、人を差別しない、嘘つかない、そういう一見小さいこと、些細な事でも大人になってもやろうとしていくことが大事だと思っていますし、心がけています。難しいですし、まだまだできてないですが。
大前提として、「世界の人が楽しんでもらえるような作品を作っていきたい」、「100年後の人が楽しんでもらえるような作品を作っていきたい」という思いがあります。その為にも、クオリティを意識して、新しいこと、新しい表現をするんだという意思のある会社である必要があります。そして、そのような作品をずっと世に出していくために会社の強度を上げていくことも大切だと思っています。年を追うごとに理想に近づくように、日々意識して行動していきたいです。
自分自身を信じてください。そして、周りをよく見渡し、周りの声によく耳を傾けてください。自分の中にある声やプライドを大事にして行動してほしいと思っています。でも、独りよがりのモノではダメです。人は成長していきたいと思うもの、しなきゃいけないものだと思っています。そして、一人では、自分の中だけでは成長できないんじゃないかと感じてます。だからこそ、外から正しい知識、経験を取り入れる。周りを見渡し、周りの声に耳を傾けて、人のせいにせず、新しい自分を更新していく。そうすれば、自分の大事なものを守っていけるんじゃないかと思います。
プレゼントで頂いたボールペンです。重要な書類などはこちらのペンで記入することが多いです。
身内のお葬式にて受け継いだZippoです。
