私のカクゴ

金野志保はばたき法律事務所 弁護士 金野志保
こんのしほ

金野志保

東京都生まれO型
職業:金野志保はばたき法律事務所 弁護士
趣味:ワイン、ジム、片付け
座右の銘:クライアントファースト

桜蔭高校卒、東京大学法学部卒。1991年弁護士登録。最高裁判所司法研修所教官補佐、明治大学法科大学院特任教授、早稲田大学法務研究科教授等法曹養成に取り組む。ヤフー株式会社社外監査役、カカクコム株式会社社外取締役ほか、多数の上場企業の社外役を歴任。現在はマネックスグループ株式会社社外取締役、株式会社新生銀行社外監査役。内閣府男女共同参画連携会議委員、日弁連男女共同参画推進本部女性社外役員プロジェクトチーム座長、日弁連司法制度調査会社外取締役ガイドライン検討プロジェクトチーム委員を務めるなどして、各所でコーポレート・ガバナンスとダイバーシティの向上に取り組んでおり、医学部の女性差別が疑われる入試不正疑惑の第三者委員会委員を務めた経験もある。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

父がかつて弁護士を目指し、家庭の事情で途中で断念しています。私は小学生の頃から父に「志保の思考方法は弁護士にむいている」と言われていたせいか、小学校の卒業文集に「将来の夢」として「弁護士になって世の役に立ちたい」的なことを書いています。実際に進路を考える中高時代になり、私はどちらかというと社会科が苦手で数学が好きだったのですが、弁護士という仕事は社会的意義があり、自由業で女性が家事育児と両立しやすいだろうと考えて法学部に進路を決めました。司法修習中は裁判官や検察官にもひかれましたが、組織の中では自分自身の良心以外にいろいろなしがらみがあるだろうと考え、初心を貫徹して弁護士になることに決めました。企業の社外役員の仕事は、最初は偶然でした。1996年に子供を出産し、仕事と育児に追われ、友達とのつながりが持てない中、普及し始めたばかりのインターネットで友人とつながったりママ友を作ったりできることに気づき(ある意味コロナ禍の状況と似ています)ネットの世界に入っていきました。普及し始めたインターネットの世界では法整備が不備なことも多く、さまざまな研究会・勉強会に出てインターネットの法律実務を学ぶうちに、ヤフーとのご縁を得て2005年に同社の社外監査役に就任しました。社外監査役業務を行う中、コーポレートガバナンスを勉強するにつれ、「近いうちに女性社外役員が必要とされる時代がくる」と感じ、その時代がいつ来ても良いように、多くの勉強をして研鑽を積んでおりました。その時代が約10年後にやって来たので、現在、様々な企業で社外役員を務めさせて頂いております。

現在の仕事への想い

弁護士業務では、まずはお客様のお気持ちに最大限寄り添い、その上で客観的で冷静な目を持ったよき伴走者となるようにしています。たとえて言えば、お客様はマラソンランナーで、私はそのコーチです。お客様の人生を走るのはお客様自身で、私は最もよき伴奏者になりたい。よくお客様には「あなたが高橋尚子で私は小出監督の立場です」と申しております。社外役員業務は、コーポレートガバナンス・コードができた2015年から企業も社外役員も、そして社会全体が試行錯誤中でなかなか正解はありません。株主の立場を代表し、多様なステークホルダーを念頭において企業価値向上にいかに貢献できるかが常に課題です。社外者であり、女性である。従来の日本企業にとっては異質なものです。でも、こういった異質なものが意思決定に関与することが企業の誤謬を防ぎ、イノベーションを伴って持続的成長をしていくことに必須と考えています。この2015年からのコーポレートガバナンス改革流れの中では私は比較的先駆者の立場でもあり、いろいろなところで痛い思いをしておりますが、フロントランナーの使命と考えて頑張っているところです。

あなたにとって覚悟とは

覚悟とは、「逃げ場のない状況で、リスクを背負って飛びこむ決断」だと思います。弁護⼠として、経営者として、社外役員として、毎⽇覚悟の連続です。そのくせ困難は乗り越えた瞬間に忘れてしまうのであまり覚えていませんが、しいてあげるなら、マタハラを受けて勤務弁護⼠をクビになった時に独⽴すると決めたこと、離婚をして住宅ローン付きのマンションと娘だけを⼿元に残しての再出発したこと、独⽴した後18年共同経営していた法律事務所から新たに⾃分1⼈が経営する事務所を6年前に作ったこと、あたりが大きく覚悟をした瞬間でした。でも、⼈間リスクを背負った決断をして苦労しないと成⻑しないですし、振り返ってどの決断も間違っていなかったと思います。敢えて反省するとすれば いずれも「もっとはやくやっておけばよかった」ということでしょうか。

カッコイイ大人とは?

何があっても冷静沈着に素早く決断をすることができ、どんな異質なものでも受容する包容⼒があったり、後進の育成に労を惜しまない人です。また他⽅で趣味を楽しむゆとりがあるような⼈がカッコイイ⼤⼈かと思います。

今後の展望

弁護士業務は、お客様あっての仕事です。私が「こういう仕事をしたい」と思って同行なる部分は少ないです。企業の社外役員もニーズあって依頼されてのものです。いずれも「いつ依頼されてもいい自分」の研鑽と、後進の育成を怠らないという地道なことを今後も続けて行きたいと思っています。そのほかにここ10年くらいずっとやりたいと思っていることがあります。上記次世代の育成に通じるものでもあるのですが、小中高生といった若い世代への女性へのキャリア教育です。日弁連では、私の提言を受けて、中高生向けのキャリア教育シンポジウム「リーガル女子」という、女性の裁判官・検察官・弁護士のパネル+グループセッションというイベントを数年前から実施し、大成功していまは全国に広がりつつありますが、これを、業種を超えてやるというのが長年考えていることです。「こういう人になりたい!」と強く憧れるような、素敵な女性のロールモデルに若いうちに触れることが、若い女性の勉強や仕事へのモチベーションになると思っています。少子高齢化社会での処方箋でもあり、ジェンダーギャップ指数121からの脱却の、気の長い対策でもあります。

若者へのメッセージ

コロナ禍で、会社の上司・同僚・友達とも十分に会えず、飲み会などでストレス解消をすることもあまりできないこの時期に若い時代を過ごす皆さんは、本当に大変な時期に若い時代を過ごしているのだと思います。でも、明けない夜はありません。夜が明けた後、どれだけ高く飛べるかは、今、どれだけ地道な努力をしたかにかかっていると思います。私達も、次世代の皆さんに残す社会・地球が素晴らしいものとなるよう日々努力を惜しみませんので、皆さんも、こういう時代だからこその地道な努力を続けて頂けたらと思います。

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