埼玉医科大学医学部卒業。同大学大学院修了。2000年埼玉医科大学産婦人科入局。専門医取得後は2009年に医局長、2012年に講師を務めた。2016年に退職し、現在院長を務める診療所スカイに勤務。2017年院長就任。2019年医療法人社団伊純会理事長就任。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
2人の祖父と父親が医師だったので、物心付いた時から漠然と医師を目指していました。ただ何科を専門とするかはギリギリまで悩んでいました。最終的に頭より体を動かす方が性に合っていると単純に考えて外科系を選び、実習ですごく面倒を見てくれた先生からの勧誘もあり、産婦人科を選びました。入局してみたらかなり大変でした。女性限定ですが出産から高齢者まで何でも経験できる診療科だったので、さまざまなことを勉強することが出来ました。そのお陰で地域医療、高齢者医療や介護に従事するようになった現在、いろいろと応用出来ていると思います。
他の診療科は病気や怪我から少しずつ弱っていって最終的に亡くなっていく形がほとんどですが、産婦人科は唯一「誕生」を実感できる診療科でした。そのため「生命(いのち)」について考え、触れる経験をたくさんしてきました。産婦人科という女性だけ診る診療科にいたお陰で、自然と「患者に寄り添うこと」が身についていったように思います。高齢者医療や介護は、患者さんが「自分らしく生き切る」ためのお手伝いをすることです。誠意をもってお手伝いするためにはやはり「寄り添う」ことが大事です。そういう面でも産婦人科を選んで良かったと思っています。
自分や自分と関わった人の人生を左右するような問題に遭遇したときに腹を決めることです。これまでの人生で2回ほど覚悟を決める大きな事件がありました。そのうちの1つとして、産後の患者さんが急変してしまい残念ながら亡くなってしまったことがありました。そこに至る対応に間違いは無いと信じていましたが、責任を追及され何かしらの対応が必要な時には自分の首一つで何とかして欲しいと、その時の教授に話したことがありました。しかし教授には「それは自分の仕事だ」とたしなめられました。その時の「覚悟」をもった真剣な教授の顔は今でも忘れられません。
それこそ覚悟をもってさまざまなことに取り組み、そのやってきたことに責任を持ってきちんと筋を通せる人が「カッコいい大人」だと思います。その一本筋が通ったうえで、褒め上手で聞き上手で気遣いと気配りが出来るとさらにかっこいいですね。独身の時はあまり考えたことなかったのですが、結婚して子供が成長するにつれ「カッコ悪い親」と思われないようにしようと考えるようになりました。自分はまだその領域に達していないですが、小さいながらも組織のトップにいるので職員や利用者、患者に無責任な姿は見せられないと気を付けてはいます。
患者や介護施設利用者や家族が今後の人生を楽しく、豊かに過ごしていけるお手伝いを続けていきたいです。医者なので医療面でサポートすることは当然なのですが、介護施設を運営する立場として「自分らしく最後まで生き切る」手助けが少しでも出来ればと考えています。介護が必要な状態となったからと言ってこれまでの生活をすべて諦める必要はなく、そこで出来ることを続けて次のステップに繋げれば良いと思います。それを一緒に模索するためにも、これからも様々なことを勉強しながら選択肢をたくさん提示出来るように準備していきたいです。
常に色んなことに興味を持つことだと思います。興味とはポジティブなものだけでなく、ネガティブなものでも同様です。「何か気になる」「何か嫌な感じがする」はすでに興味を持っている証拠です。とりあえず何でも取り込んで多少でも掘り下げて考える姿勢をもってみたら良いと思います。またネットやSNSだけでなく、人との会話中にも知らない知識がたくさん出てきます。そのときに知ったかぶりをして話を合わせるのはあまりにももったいない。「何、それ知らない」と聞くだけで、確実にレベルアップが出来ます。いろんなことに興味を持ち続け探求することが自分の成長につながり、日本の明るいミライにつながると思います。
筋トレを始めていろいろ買い揃えたギアたちです。トレーニングの効率を上げて、怪我を予防するために必需品です。
婚約したときに妻がくれた腕時計です。最近はAppleWatchばかり着けていますが、大事な会合や一席に出席する時はこちらを着けるようにしています。