私のカクゴ

菊子自然農園 代表 菊子晃平
きくここうへい

菊子晃平

秋田県生まれB型
職業:菊子自然農園 代表
趣味:読書
座右の銘:為せば成る

早稲田大学大学院中退。農家の次男に生まれJA全農に就職するが、アメリカの農業を自分で見たいと全農を退職し、アメリカに武者修行にでる。商社に入社し世界の農業ビジネスを経験後、当時アメリカ最大の農業協同組合の日本法人を設立し代表に就任。のちアジア代表も兼務。還暦を契機にクワ1本で、耕作放棄地を自然農園に再生を始める。現在、菊子自然農園で14農園を持つ。農薬や肥料を使わない自然栽培を学べる自然栽培農学校を厚木、秋田、ハワイ島に開校、3期目。厚木市有機農業推進協議会会長。著書アグリルネッサンス(幻冬舎)。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

農家の次男に生まれ、世界で農業ビジネスをやってきました。小学校6年生のとき「なぜ背中の曲がったドジョウが見られるようになったのか?」「なぜ農家の仕事はきつくて儲からないのか?」と疑問に思いました。この疑問を解決するために、還暦を契機にクワ1本で耕作放棄地を自然農園に再生する活動を始めました。協力してくれる仲間が増え、農園の数も増え、自然栽培農学校も立ち上がりました。

現在の仕事への想い

私が生まれた年農家の数は1,100万人でしたが、今は110万人と10分の1に減少しています。今後30万に減ると予想されています。食糧危機が目の前にあるのです。又日本農業は世界でも農薬や化学肥料にたよる農業で高コスト体質です。農業維新(アグリルネッサンス)を起こし、地球環境に優しい環境保全型農業に切り換えていきます。

あなたにとって覚悟とは

衰退していく日本農業を見て「なぜ日本農業は衰退してきたのか?」と思ってきました。これを解決するために自ら耕作放棄地をクワ1本で再生を始めました。農薬や肥料、除草剤を使わない農業をやると宣言したら、そんな農業は無理だから山に登って仙人になれとバカにされたのです。外資系の会社を長年経営してきて実績も上げてきた自信があったが、この言葉を聞いて覚悟を決めました。

カッコイイ大人とは?

私にとって“かっこいい大人”というのは、どんな小さなことでも、自分で口にしたことに最後まで向き合える人です。人にどう見られるかより、約束した自分に嘘をつかない。その姿勢がにじみ出る人を、私はかっこいいと思います。私が60歳で農業をやると決めたとき、反対も笑いもたくさんありました。誰も信じてくれないなら、自分が実証するしかないと腹をくくりました。知識もなく、鍬一本からの出発でしたが、畑に立ち続けたことで仲間が生まれ、気づけば14の農園に広がり、若い子たちが夢を託して来てくれるようになりました。すべては“言ったらやる”を続けた先に見えた景色です。だから私は、背中で語れる人、言葉に責任を持てる人こそ、本当にかっこいい大人だと思っています。

今後の展望

菊子自然農園、厚木自然栽培農学校、厚木市有機農業推進協議会は厚木市長からあつぎSDGsパートナーに登録されました。「人と地球がもっと健康でいられる世界をつくる」をテーマーに今年11月29日にオーガニックフェスを開催しました。6名の著名人の講演会、映画上映、農業女子アーテスト達の演奏、マルシェ等すべて無料で参加できるイベントでした。5年前に耕作放棄地1か所から始めた運動をさらに広げていきたいです。

若者へのメッセージ

今年夏、教員採用試験に合格した大学4年生、会社の内定をもらっていた大学四年生達3人が就職を辞退し、菊子自然農園の研修生として農業を学ぶ決断をしました。これから若者たちと農業維新を興していく覚悟です。当農学校は農業の松下村塾を目指しています。明治維新を成し遂げたように日本農業維新を成し遂げていきます。

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お気に入り

眼鏡

小さい頃より強度の近眼でした。白内障の手術で両眼の中に眼内レンズを入れてもらい、近眼用の眼鏡がいらなくなりました。しかし今度は老眼鏡が必要になり、このメガネがないとパソコンやスマホの操作ができません。

バッグ

長い間苦楽を共にしているバッグです。以前はビジネスで使っていましたが、現在も畑に持って行って愛用しています。