愛知大学経済学部を卒業後、介護・福祉の道へ。福祉系専門学校へ通いつつ、泊まり込みで介護のアルバイト・ボランティア活動、老人ホーム見学、登山、アウトドアに明け暮れる。1997年4月、現在の職場である社会福祉法人ふたば福祉会高齢者総合福祉施設ウィローふたばへ入職。入所・通所系施設、介護員・相談員・介護支援専門員等様々なサービス・職種を経て2019年4月、施設長となり奮闘中。
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大学生の頃、大熊一夫さん著「ルポ老人病棟」を読んだことが一番のきっかけです。老人病棟でベッドに縛られる高齢者をはじめ、当時の老人医療・介護の実態に胸が痛くなりました。戦争で多くを失い、その上人生の最期に縛られる、学生で遊びに夢中だった私には衝撃的な内容で、「生きるとは何か、死ぬとは何か?」「自分にも何かできないだろうか?」と真剣に考えるようになりました。また同時期、祖母が脳出血で倒れて死んだことも影響して、恩返しの気持ちや当時マイナーで未知の世界だった高齢者介護を、少しでも良くしたいという思いで今の仕事につきました。
認知症が改善したり、元気のなかった方が介護の力で元気になったりすると、本当に嬉しいです。私自身、今は直接介護させていただくわけではありませんが、介護の奥深さ、専門性、経験などを後輩あるいは地域に伝え、多くの方のお役に立てればという想いです。また良い介護サービスを提供しようと思うと、やっぱりそこで働く人がいかにイキイキと働けるかだと思います。そのため、理念・ビジョン・ミッション・待遇面等を見直し、仲間たちがもっともっとイキイキと働けるような仕組みづくり、環境づくりが必要という想いで、現在取り組んでいます。
今の立場になる前は、夜勤の介護士やご家族・職員と連絡調整をする相談員、介護のプランを立てるケアマネジャーといったいわゆる福祉専門職として頑張ってきました。それは目の前のお年寄りにしっかり向き合うということでした。その私が、目の前のお年寄りだけでなく、さらに多くの利用者の皆様あるいは職員の命・生活を守っていく立場となりました。より多くの方と向き合い、組織の未来を考えていく施設長という立場になったことが私の覚悟の瞬間です。
私が思うカッコイイ大人とは3つあります。1つ目は、「千万人といえども吾往かん」自分の信じた道を突き進む人です。2つ目は、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」志が高くて、頭の低い人です。3つ目は、「雨にも負けず風にも負けず」宮沢賢治のような利他の精神のある人です。このような大人を私自身尊敬しております。
介護現場も介護ロボットやICTの活用により、ますますDX(デジタルトランスフォーメーション)が進みます。旧態依然としがちな介護現場ですが、変わっていくことが唯一の答えであり、新しいものを取り入れ私たちも常に「変化・進化」していきたいと思います。とは言え、つまるところ介護は人と人との「関係」が大切です。良い関係づくりができる「人材の育成」にも力を入れていきたいと思います。時代に応じて新しく変化を重ねているものを取り入れながら、一方でいつまでも変化せず本質的なものを忘れない「不易流行」を大切に、介護の未来を創って行きたいと思います。
「夢中になれるもの」を見つけられると良いですね。夢中になれば、苦労も努力も自ずとしますし、失敗を恐れずチャレンジも出来ると思います。夢中になれるものが見つからない時は、目の前のことに一生懸命になれば良いと思います。それがいつの日か、夢中に変わると思います。また読書をオススメします。自分の頭だけでは思考に限界があります。本を読むことで、多くの人の様々な思考・アイデアを学ぶことができ、人生を豊かにしてくれると思います。
今の役職に就いたときに購入した名刺入れです。収納力が高く、デザインやつくりもしっかりしていてとても気に入ってます。
北の国からDVDマガジンを全巻購入するともらえる日めくりカレンダーです。「子供がまだ食ってる途中でしょうが!」「誠意って何かね?」「金なんか望むな倖せだけを見ろ」などファンにはたまらない名言が毎日拝め、とても気に入ってます。