岡山大学歯学部卒業。東京農業大学卒業後、歯科医師を志し歯学部へ入学。某大手医療法人にて分院長を4年間勤めたのち、平成21年、東京都立川市に独立、開院。10を超える職業経験を患者さんとのコミュニケーションや治療方針に生かし、患者さんに慕われている。
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幼少期から生き物、虫から動物まで採集も飼育も好きでした。加えて何かを作ることが好きでブロックやプラモデルはもちろんのこと、近くの材木屋さんから毎日のように端材をもらい船などの模型を作製したり、他にも壊れた家電などを分解してその仕組みを探求するなど細かい作業をすることが好きでした。歯医者さんの仕事も、細かい仕事が多く、父親からも職業にする選択枝ではとアドバイスを受けました。父の患者さんと街中でお会いすることがあり、「この前は有難うございました」と挨拶される姿を目にする機会があり、子供ながらに歯科医師とは人と直接つながる、素敵な仕事だなと思っていました。虫から動物、人間まで、生き物と関わるような仕事をしたいと漠然と心の中にあったのもありますが、いろいろな縁もあり、最終的に歯科医師にたどり着いた次第です。
「患者さんにとって最良は？」を常に心に留め、日々の診療に臨むことを心掛け、歯科医師という仕事を天職と考え全うしていきたいです。可能な限り患者さんが「笑顔で健康に過ごせる」ことに貢献できるよう。また、治療内容は言うまでもなく、その時の何気ない会話からでも、「歯医者さんに来て良かった」と言ってもらえる環境を一緒に支えてくれているスタッフと共に作っていきたいです。
歯科医師となって3年ほどたった時の出来事です。がん治療に伴い、感染源となりうる歯だったと思うのですが、残存していたすべての歯を抜歯され、早急に入れ歯を作ってほしいと訴え来院された患者さんの治療での出来事です。抜歯直後で歯肉の状態も落ち着かない中、急いで義歯作製を進めました。入れ歯を使い始めて2週間ぐらいは、お世辞にも、何の不自由もなく食事ができる状態ではありませんでした。そして4週間目に入ったとき義歯調整に来院されませんでした。体調がすぐれないのかなと思っておりましたが、後日亡くなったと知りました。治療には最善を尽くしたと思いますが、最期に好きなものをおいしく食べられたのかはお聞きできていないので分かりません。この出来事以来、すべての患者さん、とくに高齢の患者さんはこの治療が最後の治療になってしまうかもしれないという思いを常に心の中に留め、日々の診療に携わってきました。
子供からみて、あんな風な大人になれたら素敵だなと思ってもらえる大人になることが理想です。今後の人生において、仕事も遊びも、自分の可能性を信じ、困難な事や、新しい事にも積極的に取り組む姿勢を保っていきたいです。
20年、30年と仕事を続け、一人でも多くの地域の皆様から、「あの歯医者さんのおかげで、笑顔で健康に過ごすことができたわ」といってもらえることが目標。そのためには、一日の終わりに、「患者さんの笑顔と健康」に少しでも役に立ったと思えるように、一生懸命仕事をすることが必然と考えます。もし、歯医者さんを卒業したら、子供に接する仕事や自然に触れる仕事（農業やネイチャーガイドなど）に携わることが出来たらいいなと考えています。
「タイパ」とい言葉をよく聞く世の中となって久しいですが、ゆっくりとした時間を過ごすことでしか見えないものや感じられないことは、気づいていないだけで、世の中に幾らでもあると思います。人生をより生き生きとさせてくれたり、人生を大きく変えてしまうような宝物がどこにあるか分かりません。回り道したからこそ気づくことの出来る宝物もありますよ。
子供からが多いですが、お手紙や折り紙をいただくことがあります。感謝の気持ちや、歯医者さんになりたいなど、すべて信頼の気持ちを形にしてくれたものだと思います。仕事への活力となっている大切な大切な宝物です。
「ボールペン1本を使い切ったら1日の勉強終了」という決まりを作って、受験勉強していました。歯科医師を目指した初心に戻れる大切なアイテムです。メーカー癈版になってしまいましたので、手元にあるものを大切にしていきたいです。
