私のカクゴ

あらい泌尿器科 医師 新井学
あらいがく

新井学

東京都生まれA型
職業:あらい泌尿器科 医師
趣味:音楽鑑賞(ジャズ、クラシック)、ミュージカル鑑賞、読書
座右の銘:すべては己が源

1983年京都大学理学部入学したが、中退し、1991年東京医科歯科大学医学部入学し、卒業。同年4月に東京医科歯科大学附属病院泌尿器科に入局し、研修医、医員、助手、医長を経験。2004年医学博士号取得(東京医科歯科大学)2005年には獨協医科大学越谷病院泌尿器科講師、その後、准教授としても活動。2018年獨協医科大学埼玉医療センター前立腺センター教授を勤め、2019年総合がん診療センター センター長としても活動。2023年4月にあらい泌尿器科を開院しました。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

中学生の頃、柳田邦夫さんの「ガン回廊の朝」という本を出会いました。その頃からいずれは人の役に立つ仕事に就きたいと考えていた私には、命がけで癌診療にかける人々の姿に強く惹かれました。高校生になると、臨床ではなく研究に興味を持ち、利根川進と本庶佑という二人の研究者に憧れ、お二人の母校である京都大学の理学部に入学しました。学問を究めようとする理学部の雰囲気にもとても魅力はあったのですが、病める人に手を差し伸べる医師という仕事への憧れが自分自身の中でとても強い事に気づき、悩んだ末医学部再受験を決めました。

現在の仕事への想い

高校時代父が膀胱癌に罹患しました。当時はまだまだ不治の病という印象のある癌にかかった時の父の不安は端から見ても明らかでした。テレビや新聞で「癌」という言葉を目にする度に敏感に反応していました。決して裕福な家庭ではなかったため、私自身も将来に対して少なからず不安を感じていました。癌にかかわらず病気や怪我を負った患者さんにとっては今後自分の命や身体機能はどうなっていくのか、仕事、お金、家族、人生観等々不安はつきないのです。そうした気持ちを十分にくみ取り、少しでも安心して治療に立ち向かえるよう一緒に戦う姿勢を持った医師でありたいと思っています。

あなたにとって覚悟とは

よく指摘されるのですが、京都大学をやめて再受験するということは私にとっては覚悟など不要な自然な事でした。覚悟といえば、私は泌尿器科の癌を専門にしているのですが、癌の手術ではもう少し深くまで病巣をとるために切り込めば良いが、その手技では大血管を傷つけてしまうなどの大きなリスクを伴う場面に対面することがあります。そんな時にも恐怖を抑えて患者さんの命を1%でも高く救うために、チャレンジする姿勢を貫きました。もちろん無謀な手術にはなっていないか常に自制し、知識と技術を自分なりに必死に高める努力をしてきました。もちろん大出血を起こし大変な思いをしてリカバリーしたこともありました。そんな手術を終えた夜はもう外科医をやめたいと何度思ったことか。でも、次の朝また手術を突き詰めたいと覚悟を新たにしたものです。

カッコイイ大人とは?

若い頃から見た目が良いという意味では格好に関しては無関心でした。洋服にしても持ち物にしても今に至るまで無頓着です。今思うカッコイイ大人とは、自然体でさりげなく良い仕事をし、周りに気を配る事が出来る大人でしょうか。和やかな雰囲気を保ち周りのスタッフに緊張を強いることなく、Qualityの高い手術をすること、危険な副作用のある薬剤を患者さんに不安を持たせることなく、なおかつ絶対に安全を犠牲にしないで投与する管理能力を持つこと、我々医師ともに病に立ち向かってくれるスタッフが気持ちよく仕事が出来るように心配りが出来ること、こんなことがさりげなく出来る医師がカッコイイと思います。

今後の展望

これまでと同じように患者さんの言葉に耳を傾け不安を理解し、十分に説明をして一緒に病に立ち向かうという姿勢を続けていきたいと思います。これまでの経験で、こうした姿勢が患者さんの信頼を得ることが出来ると確信しています。しかし、私一人で診ることが出来る患者さんの数には限界があります。こうした私の思いを可能な限り発信をして、同じような思いをもつ医師とのネットワークを構築していきたいと考えています。その結果何かムーブメントを起こし若い医師にも影響するようになれば良いと思っています。

若者へのメッセージ

どんなことでも良いので自分がやりたいことを見つけてもらいたいですね。私は医師という職業に出会えて本当にラッキーだと思っています。向き不向きを考えるよりも本当に自分がやりたいことを考えて選択してほしいですね。自分の目標が見つかったら、若い一時期にすべてをかけて邁進してほしいと思います。犠牲にしなければならないこともありますが、一線にたつためにはそうした努力が必要です。真面目に一心不乱に努力することは決して恥ずかしいことではありません。何かを成し遂げるには人生は短すぎるので、必死に努力してもらいたいです。

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