私のカクゴ

ゆずな内科在宅クリニック 院長 吉武勇
よしたけいさむ

吉武勇

東京都生まれA型
職業:ゆずな内科在宅クリニック 院長
趣味:スキー、映画鑑賞
座右の銘:人生は必然の連続

日本大学医学部卒業後、同大学第二外科学講座に入局。日本大学大学院外科学系循環器外科専攻にて博士号を取得。これまでに心臓外科医として東京、神奈川、長野などの総合病院に勤務。2005年よりドイツ バドユーンハウゼン心臓・糖尿病センターへ2年間留学した後に、日本大学医学部附属板橋病院へ戻り、医長や心臓外科助教を務め、2014年より相模原協同病院 循環器センター 心臓外科部長として6年間地域医療に貢献。2020年からは訪問診療を専門にしたクリニックにて院長を務めた後、2022年3月「ゆずな内科在宅クリニック」開業。同時に住宅型有料老人ホーム「ゆずなの郷」をオープン。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

私は医師としての半生にあたる23年間を心臓外科医として過ごしてきました。手術した患者様が元気に外来へ通院され、多くの笑顔や感謝を頂き充足する思いがある一方で、急性心筋梗塞、急性大動脈解離や末期心不全など、どんなに手を尽くしても手のひらからこぼれていく命もあることを実感していました。そのため、医師としてのセカンドステージは、ホームドクターとして患者様に寄り添い、地域を支える存在になりたいと強く思うようになり、在宅医療の分野へ進みました。その後、2021年6月に株式会社EMIKURUTOPIA(エミクルトピア)を設立し、2022年3月にゆずな内科在宅クリニック、住宅型有料老人ホームゆずなの郷を同時にオープンする運びとなりました。

現在の仕事への想い

私自身のモットーは今やれることに全力を注ぎ、常に建設的なアプローチをすることです。そのためには決断力が大切であり、良いと思うことはすぐに行動に移すことを意識しています。心臓外科医であった頃はもちろんですが、訪問診療においても、色々な情報を的確に集めて診断、治療につなげていく決断力が必要です。また、訪問診療は一般診療に比べて患者様やご家族との対話時間が長く、その中から体調変化を感じ取る必要があるので、コミュニケーションも大切にしています。訪問診療では病気だけを治すのではなく、精神面や生活など様々な面をサポートすることが出来るので、やりがいのある仕事であり、最後まで寄り添い支えたいと考えています。

あなたにとって覚悟とは

人生で最も覚悟した瞬間は心臓外科医になると決めた瞬間です。心臓外科は機能外科ですので、急性大動脈解離や急性心筋梗塞など、日々重症の患者様に向き合います。今にも命の炎が消えそうな状況にある患者様が、手術後元気に回復される様子を日常的に見ることになり、大変やりがいのある分野であると同時に、大きな責任を背負うことになります。また、一人前の心臓外科医になるということは、エリート集団の中でもトップランナーを目指すことになりますので、生半可な覚悟で目指せる場所ではありません。それでも心臓外科医になると覚悟を決められたのは、手術後に患者様の笑顔を見たからです。心臓外科医としての経験は今でも私の医師としてのバックボーンとなっております。

カッコイイ大人とは?

自分の描いている理想の大人像は今でもありませんが、自分なりの哲学を持っている人はカッコイイなと思います。例えばトップアスリートのような存在です。周りの意見に左右されずに、自分のやりたいことに向かって邁進していくためには様々なハードルがあり、それを乗り越えるためには血の滲むような努力が必要だと思います。何事もなかったかのように涼しい顔で目標を達成している姿を見ると、自分も頑張らないといけないと奮起できます。私の所属していた医局では「現状維持は退歩の始まり」という教えがありました。理想に近づくには日々歩み続ける必要があるのだと思います。何歳になってもチャレンジし続ける。そんな大人が最高にカッコイイのではないでしょうか?

今後の展望

自分の手が届く範囲のみんなを幸せにすることです。昨今は核家族化が進み、生まれたときには家庭的な環境で育っても、人生の終盤においては家庭的な環境とかけ離れた暮らしを余儀なくされながら看取られていく。訪問診療を通じて、そういった現状を目の当たりにしてきました。だからこそ、最期まで人生を楽しんでいただけるように、「ゆずな内科在宅クリニック」では、病院と遜色のない医療を在宅でも提供していきたいと思っています。また、様々な事情によって一人暮らしになられた方にもそうした場を提供できるように「ゆずなの郷」も運営して行きたいと考えています。

若者へのメッセージ

自分の可能性は自分を信じることから広がるものであり、自分を信じる力があれば、その可能性も無限大に広がっていきます。そして、可能性を信じたならばまず実行してみることです。そこでうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。でも、どちらにしても人は成長していきます。それこそが日本の明るい未来のために大切になっていきます。大人になると、何かを諦めること、周りと調和をすることのほうが簡単なので、それが大人になるということだと勘違いしてしまいます。しかし、それを大人とは言いません。諦めずにチャレンジし続けて最高にカッコイイ大人になって欲しいです。

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こちらは、わたしがずっと欲しかったバッグです。開業時に自分へのご褒美として購入し、大切に使っています。

クリニックを開院したときに、両親から開業祝いとして頂きました。今ではクリニックの象徴になっています。