北海道医療大学卒業。北海道医療大学歯科医師臨床研修科兼任講師。日本大学歯学部歯科医師臨床研修科兼任講師。日本アンチエイジング歯科学会所属。日本歯周病学会所属。日本歯科東洋医学会所属。日本中医学院在籍。(旧北京中医薬大学日本校)
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母親が言うには「幼稚園の将来になりたいもの」には「医者になる」と書いてあったらしいです。小学生の頃の記憶には将来弁護士か医者になりなさいと母に言われていたことが記憶に残っているので、おそらくは幼少の頃から見事なすり込みがなされていたのでしょう。中学生の頃位から夏休みや冬休みに毎日ではないですが、父の歯科医院で洗い物をしたり、歯型に石膏を注いだり、バキュームを持つ歯科助手さんのお仕事の一部を手伝っていました。高校生で反抗期に入った頃は、考古学者になって恐竜や遺跡の発掘に行ってみたいとか、絵を描くこと、観ること、ルネサンス3大巨頭への憧れもありましたから美術の大学へ進みたいとかも考えて親に言ったこともありましたが「まず父親の期待している歯科大学へ行きなさい」と言われ、しごく全うだと感じましたので歯科大学へ進学しました。残念ながら、国家試験合格時には当時の他職への想いは鎮火しておりましたし、歯科医師として一人前になることに目標が変わっていましたから、ひたすらに邁進した結果が今の形です。
国家試験の合格し、歯科医師免許を頂いた時点では「どんな歯科医師になりたいのか?」は、はっきりしていませんでした。ただ、今思うと漠然とした想いでしたが、病菌は根本から治すことが必要だという考えはあったのではないか?と、思います。ですから、上物を装置するようなつめものや被せもの専門や入れ歯専門ではなく、歯周病専門の医局を研修先として選択したんだと思うんです。一時期、自分がどうしようもないほど不健康な状態に陥ったことがある経験から「健康で活力があって生きている状態」の有難さを骨身にしみてわかるようになりました。以後は、どう過ごせば健康でいられるのか?自力で防げる病気にならないようにするにはどうしたら良いのか?無理せず、自然にそのように生活を送ることは出来るのか?という疑問がわいて調べるうちに、なお「病気は根本から治し、以降病気にならないような治療を行える歯科医師になりたい」と、はっきりした形の想いになりました。未だ道半ばなので、さらに精進していきます。
改めて「覚悟」という言葉の意味は「危険なこと、不利なこと、困難なことを予想してそれを受けとめる心構えをする」「仏教用語では迷いを脱し真理を悟ること」「あきらめること、観念すること」などがありました。同じように「腹をくくる」がよく使われる言葉ですが、私にとってこの意味で使うことが多かったです。これまでの人生で「腹をくくる」時が3回程ありました。1回目は父が他界した際、東京と北海道の2ヶ所の医院に併行して勤務することを決めた時です。2回目は身体がどうにもならないことになり、北海道の医院を閉院させることを決めた時です。3回目は今の医院を元理事長に平均と比較して、あまりにも高額な金額を提示されたが、買い取りを決めた時です。いずれにせよ、どのくらいの人が喜んでくれるのか?人のためになる道なのか?せめてかける迷惑が少ないようにはどうしたらベストか?が根底にあり、さらに後悔しないか?を考えて決断したと思います。まだ、迷いを脱して真理を悟る覚悟をしたことはないので、その境地に至れるように日々これまた精進が必要なのでしょう。
自分の発言、行動に責任をとれる人、言ったことが変わらない人、逃げない人、余裕のある人、感情的に話をしない人、他者の為の行動をとれる人、欲が削ぎ落とされている人、信念のある人です。今自分に起きていることは過去に行ってきた自分の行動の結果でしかないと思うんです。だから何が起きようが決して他人のせいではなく、状況のせいでもないはずです。今起きていることを真正面から受け止め、立ちむかって、自己成長を行ってきた人はカッコ良く思います。
賛同してくれるスタッフの規模が大きくなったらいいなと思います。規模が大きくなれば、虫歯じゃない人も増えていき、歯周病で困っていく人も少なくなっていきます。虫歯や歯周病にならない人が増えていけば、今度はその人たちが周りの方々へ知恵を分け与えてくださいます。どんなに小さな力でも少しずつゆっくりと、口の中の病気にならない人が増えていけば良いと思っております。小さな力ではありますが、デンタルIQの向上に繋がっていく、そういった考えが広まっていくようにしていきたいと思っています。
心身ともに健康な人ばかりになれば、医療費が日本経済を圧迫することもなくなるでしょうし、老後に不安を覚える人も少なくなることでしょう。心身ともに健康であれば、人を想いやる気持ち、優しい心の持ち主も増えるでしょう。そうなれば、自分のことだけを考えるのではなく、他者や他の命にも思いを馳せることが出来る素敵な世界になっていくはずです。生きとし生けるもの全てがそれぞれに輝ける美しい世界になるように、まずは小さなところから健康な方々が増えていくように尽力し続けたいと思います。
開院すると決まった時に天啓が降りるように頭の中に図が浮かびました。全身を現す中医学の五行を示す外周と本来ならば「歯」が関連するのは左上の途切れ部分になりますが、自身がメインで治療に携わる歯をあえて中央に配置する図になります。「歯」を中心に全身の健康に寄与出来る歯科医院でありたい、その想いが詰まったマークになります。
元々持って産まれた体質というものはありますが、今日、今、食べるもの、飲むもの、身体に取り込むもので、その弱いところを補うことが出来ます。その逆もまた然り。そのため、身体の声をよく聴いて、出来る限り不必要なものを取り込んで体調を崩すことのないように日々を過ごしています。自分の生活の中でそのことの代表と思えるものが梅と塩だけで作った梅干しや糖漬けなので持ってきました。