私のカクゴ

 JUNKO SHIMADA INTERNATIONAL デザイナー 島田順子
しまだじゅんこ

島田順子

千葉県生まれB型
職業: JUNKO SHIMADA INTERNATIONAL デザイナー
趣味:食べること
座右の銘: 流れ。流れる。

1941年生まれ。杉野学園ドレスメーカー女学院デザイナー科卒業後、1966年渡仏。デザイナー集団「マフィア」、「キャシャレル」でのチーフデザイナーを経て、1981年JUNKO SHIMADA DESIGN STUDIOをパリに設立し、パリコレクション、東京コレクションにて自らのブランドでデビュー。1996年日本ファッションエディターズクラブデザイナー賞受賞。2012年フランス文化勲章シュバリエ受賞。74回目のパリコレクションを2018年3月に発表。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

はっきりとした理由はよく分かりませんが、おしゃれが好きでしたし、おしゃれがしたかったという気持ちはありましたね。デザイン画を描くことも、ものを作ることも好きだったので、いつのまにかデザイナーになってしまっていたという感じです。私が20歳のころ、ヌーヴェルヴァーグといって、フランス映画運動の全盛期だったんですが、私たちには理解も想像も出来ないような、とてもおしゃれでとても素敵な世界が映像で流れてきて、それにものすごく憧れました。そこで、映画の世界はこうだけど現実のフランスはどうだろう、ちょっとのぞきこんでみたいなという気持ちが沸いてきて、土地を歩くだけでもいい、雰囲気を味わいたいなって。好奇心でした。フランスに行ってよかったです。行かなかったら今ごろ何をしていただろうなって、時々思うことがありますね。

現在の仕事への想い

指標としている年齢層、大人の女性がそうですが、その人たちに合うかどうかを意識しながら、考えながらデザインをしています。基本的には、綺麗になってほしいな、とか、こういう服だったら素敵に見えるかな、など、相手のことを思いながら作っています。ただ、好きなものは変えられないから、その気持ちの中に自分の主観が入ります。流行だからこうしないといけないってことはなくて、「好きなものは好き」という姿勢がぶれないこと、惑わされないこと、それがデザイナーとしての私のこだわりです。 商品を手に取ってくれるお客様は一人ひとり違うので、好みも人それぞれですが、「自分に合いそう」と思った服は絶対に似合います。自分に似合うものをご自由に選んで、という気持ちで、今の時代に合わせながら、綺麗に、素敵に作っていけたらいいなと思います。

あなたにとって覚悟とは

あまり「覚悟」しながら仕事はせず、自分の好きなことをやっています。なので一人の会社でやっています。自分にとって大事なことは、束縛のない仕事をしたいとずっと思っているので、羽を伸ばして自由である事です。なので覚悟はしていません。ダメだったらやめたらいい、人に迷惑をかけなければいい、と割と気楽です。基本的にオプティミスト(楽観主義者)なんですよね。問題が起こったときは宿命だと思って耐えますね。私自身、雑草みたいな性格なので1日2日落ち込んだら、翌日ぐっと頭を上げます。いつからそうなったかは言えませんが、恐らく子どものころからです。あんまり哲学的ではなく、昔から自分勝手なんですよね。気づけばそういう風になっていました。

カッコイイ大人とは?

人というよりは雰囲気や仕草が重要で、顔や体はそんなに素敵じゃなくても、手つきがよかったり、足の動きがよかったりする人が、私にとってはカッコイイです。『七年目の浮気』という映画で、主演のマリリン・モンローがシャンパンを飲みながらポテトチップスを食べるというシーンがありましたが、彼女は全部素敵なんでしょうけど、ポテトチップスをつかむその手つきや、足の指をくっと動かす雰囲気そのものがとてもカッコよかったですね。そういう雰囲気は見た目ではなく、人の内側から自然に出てきます。体全体の電気や熱を感じさせるようなオーラというか、そういうものを指の先にも感じます。この人が素敵、という以前に、電気を感じます。素敵な人はたくさんいるので、その人たちから得られる刺激を全部含んで、自分なりに消化してデザインしている、ということはあるかもしれません。

今後に向かって

明日のことは分かりません。なるようにしかなりません。ちょうど昨日入ってきた友達のメッセージに、「強くなりたい。そして善い人でありたい」って書いてありました。素晴らしい言葉だと思い、涙が出ました。私ももう少し生きるなら、精神的な強さを与えてほしいです。「強くなりたい」それが私の今後の目的かもしれません。強いって大事ですよね。私以外の人はみんな強いと思っています。愚痴も言わずに、自分の中で消化しながら、例えば病気と闘いながらも一生懸命生きてる人は本当に強く、めげない人だと思います。「ここまで生きたらもう死んでもいい」と思わない人になれたらいいですね。いつでも前向きに生きていきたいです。

若者へのメッセージ

私自身が若者に何か言えるほど成長していません。まず、自分がすごく年寄りと思っていません。いくつになっても、好奇心を持って、おじけずに若者の気持ちでいいんじゃないかと思っています。ぶつかっていったらいいですし、人間は好奇心がなくなったら、おもしろくない人になってしまいます。「もうこれでいいや」という人はいないと思いますし、私も今だに好奇心がいっぱいあります。可能性に向かって、強くなって、善き人であれたらいいと思っています。

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