私のカクゴ

株式会社栂井将馬 代表 栂井将馬
とがいしょうま

栂井将馬

大阪府生まれB型
職業:株式会社栂井将馬 代表
趣味:ドライブ、音楽鑑賞、読書、ゲーム、体を動かすこと
座右の銘:狂気の沙汰ほどおもしろい

高校時代に生き辛さからギャンブルにハマり、学校をサボってパチンコ屋に行く日々が続く。なんとか卒業するも大学は1年半で中退。当時働いていた塾でバイトから社員となり働くもギャンブルがやめられず借金苦でどうしようもない時に、母の助けもあり依存症回復施設に繋がる。3年間プログラムを受けて社会復帰。昔からやりたかった車の整備士として第二の人生を始めるも少しずつ現状に違和感を抱き、2022年に独立して栂井将馬依存症相談所を設立。依存症に苦しむ当事者や家族の相談を聞きながら講演活動などを行う。そして2025年に周りの支援もあり株式会社栂井将馬を設立に至る。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

依存症回復施設を卒業してやりたかった車の仕事である整備士になりました。好きなことだったので楽しく仕事を続けていたのですが、5年ほど経った時にこのままでいいのかというちょっとした違和感を抱きました。その時は働きながら休みの日にギャンブル依存症の相談会などに参加して自分の経験を伝える活動などをしていましたが、ご縁があって依存症予防教育アドバイザーの資格を取らせていただく機会がありました。その研修会の中で依存症業界をどうやって変えていくかという熱意を持った方々と触れ合う機会があり、その時にやっぱり私がやるべきことはこれなのかもしれないと気付くとともにモヤモヤした違和感が吹き飛びました。楽しいと思うことを仕事にするのではなく、自分が得意なこと、人の役に立てそうなこと、自分にしかできないことがかみ合った感覚があったので一念発起して今の活動を始めることになりました。

現在の仕事への想い

カッコつけずにありのままの自分をいかに伝えるかを大事にしています。依存症者は回復できるという希望のメッセージを伝えることや、いまだ知らない方に伝えることをしているとついつい周りから褒められたり先生と呼ばれたりすることもあります。依存症回復は周りのサポートなくして自立はできませんが、自らの意志で変わりたい、回復したいと立ち上がろうとすることも大事です。そこで私が何とかしてやるとか、私の言うことを聞けば必ず良くなるというメッセージを発信してしまうと自らの頭で考え行動することはなくなってしまいます。なので謙虚に、正直に、自分が経験して役に立った考えや行動を伝えたり、人の相談を聞くときもアドバイスをしようとするのではなくまずは悩みを聞いて受け止める。そのうえで客観的な意見が必要だと感じたら伝えるという風にしています。

あなたにとって覚悟とは

この活動を始めてみたはいいものの、収益につながるようなお仕事になることはまずありませんでした。整備士の資格もあったので上手くいかなかったらまた前の仕事に戻ればいいという風に考えていましたが、この活動を続けて意味があるのか、私自身の幸せを手放しているのではないかなど悩むようになっていきました。悩みに悩み続けて本当に苦しみ切った後に自分の心の中で何かが吹っ切れてこの活動を死ぬまでやろう。上手くいかなくて途中で力尽きてもそれが私の人生の運命だと受け入れられた瞬間に今までの悩みが嘘のように晴れ晴れとした気持ちになりました。今でも上手くいかないことばかりで先行き不安は尽きませんが、その時の覚悟のおかげで迷わず自分がやるべきだと思うことを信じて行動に移せています。

カッコイイ大人とは?

自分の弱さを正直にさらけ出せる人がかっこいいと思います。大人になるにつれて経験値や知識などが増えていく。そうすると自分の中でのルールや固定観念も知らず知らずのうちに出来上がっていく。プライドや立場などもできていく中でついつい自分の間違いを認められなかったり自分の至らない部分を隠したりしてしまいがちです。そんな中で自分にできないことをはっきりと出来ないといい、得意な人やわかる人に助けを求める姿は考えたら当たり前のようでいてなかなかできることではありません。私も色んな経験を積んで成長したところはたくさんありますが、一人の人間としてできないことや知らないことの方が圧倒的に多いです。何でもできる何でも知っているといったまるで神様のような傲慢な生き方を手放し、素直に助けを求めたり周りの人に頼って感謝している人を見るとカッコいいな、自分もああなりたいなと思います。

今後の展望

私はギャンブル依存症を克服することで自分自身を取り戻すことが出来ました。自分は何者なのか、何が好きで何が嫌いなのか、どういう自分が自分らしいと思えるのか。現代社会ではたくさんの誘惑があり、ストレス社会を生き抜くためについつい楽しいことや気持ちいいことに溺れがちだと思っています。依存症から回復してより良く生きている人が増えればたくさんの人にどうしたらそのような生き方が出来るのかと興味を持ってもらえると思っています。私の活動を通じてそのような仲間を増やし、自分らしく生きることの素晴らしさを一人でも多くの方に伝えられたらいいなと思いますし、その考えが浸透していけば私が志半ばでこの世を去っても誰かが繋いで続けてくれるのではないかと思っています。やってみたいことはたくさんありますが一番の夢は自身の経験を一人でも多くの方に伝えてみんなで生きやすい社会の実現を目指していくことです。

若者へのメッセージ

自分の人生を通して壮大な実験を楽しんでください。結局自分の主観から逃れることはできないので、どれだけ周りの人がいいと言っても自分がそう感じなければよくないし、その逆もまたしかりです。自分で考える、自分で行動して確かめる。正解不正解なんてありません。人は人で自分は自分なんです。周りに合わせて自分自身の可能性を狭めたり否定する必要はありません。やりたいようにやればいいんです。そしてその責任を自分で取れるようにすればいいんです。失敗しても生きていれば何とかなります。周りに目を向ければ手を差し伸べてくれる人もいるもんです。自分の経験が世界の新たな発見になることもあります。そうやって人間は知恵を出し合って生きてきたんだと思います。あなたの人生によるあなただけの経験を大切にしてください。きっと誰かの役に立つ時があるはずですから。

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お気に入り

ビッグブック

依存症回復の原典。依存症回復施設入所時にいただきました。人生を変える為に役立った一冊で常に持ち歩いています。いつ読み返してもいいこと書いてあるなと思います。

名刺入れ

テレビを見ている時に天赦日と一粒万倍日が重なる日が今日なので仕事のために常に身に着けるものを買うと運気が上がると聞いて買った名刺入れ。買ってから少しずついい方向に向かっているので効いているのかもしれません。