北海道上磯郡上磯町生まれ、北海道函館西高等学校卒業、会社員経験後、47才「今後は福祉の充実が必要」と高齢者福祉へ就職。半年後、地元地域の障害者就労の実態を知り、同就労支援へ転職。経験を重ね、一般就労への支援事業を2017年独立開業。7年10か月で76名を一般就労へ導いた。地元紙函館新聞でコラムを執筆中。
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地元地域において、障害を持っている人の就労支援が不足している実態を知りました。ハローワークや行政、就労支援の福祉事業所の活動が不足していると感じました。障害者本人やご家族らが支援を受けることが不足していると言い換えられます。自分が立ち上がることが最も納得できる福祉活動になると考えたのは、地域内での就労支援の実態に私自身が満足できなかったからです。同業者の活動以上にアイディアや努力を重ねることで地域の障害者を持つ人が一般で働くケースを生み出せると感じていました。
障害を持つ人の心を知ることは出来ませんが、ポジティブな生活を送るために相当な努力が必要なことだと考えているようです。それは障害を持つ自身にとって過酷なことだと知っています。出来ないこと、出来ることは本人が教えてくれます。健常者の仕事も慣れるに従い、要領良くなっていきます。障害者も同じで、得意作業となると顔負けです。しかし、努力と時間は、より必要です。だんだんと仕事に慣れて表情が明るくなったその時に私達にたまらない感情が湧いてきます。その後、働くことに親しみ、一般就労された時こそが本当のスタートラインです。もう、傍に私たちはいないのです。しかし、しっかりと就労が定着するように私たちはその企業を訪問するなどのサポートを続けることが大切と思っています。本人の正直な気持ちを引き出すこと、働くことの大切さを伝え続けることにこだわっています。
私たちの仕事によって、障害を持つ人の人生を変えることに繋がります。同時にそのご家族の人生にも影響が及ぶことになります。ジョブシードを利用し、より良い豊かな人生を送られるために慎重で丁寧なサポートを徹底しますが、利用者は他人です。他人だからこそ真剣さ、結果がより求められるというものです。幸福になって欲しいと願うと同時に良い仕事が出来た実感があった時の興奮は素晴らしいものです。これこそがこの仕事のダイナミズムと感じます。初めて就労に成功し、興奮した時と同じ感覚を今まで何度も味わえており、こんなにやりがいのある仕事が出来て幸せです。
恥ずかしながら、自分の今の仕事ぶりをカッコイイと自画自賛しています。自立していると感じていますし、地域において、障害者就労の新たな歴史を描いている実感があります。利用者とご家族の要望をしっかりと受け止め、実現させています。職場では、日頃から従業員の話を聞くように心がけていますし、各々との信頼関係も厚いと自負しています。家庭は家内と二人暮らしで、不安なく暮らせています。仕事に追われ、帰宅時間が遅いことと、休日出勤が多いことが改善点です。仕事以外では趣味などの文化的活動や異業種交流活動の参画を積極的に行なってなり、世界の広さと深さを日々実感しています。毎日が楽しく興奮し、充実しています。
多くの地域は疲弊しており、人々は復活を願って努力していますが、その兆しが表れていません。人口減が確実に進み、そのうえで経済発展や地域の活性化が難しくなるように思われます。しかし、地域には人が居住していますし、文化、歴史、食、風土など良い要素がないわけがありません。高齢者の割合が増えますが、10代以上の人々との交流からスタートし、地域経済活性化と障害者の活躍の場が可視化された地域を実現することが今後の展望です。食と産業は、一次産業の発展が必要不可欠でしょうし、そこに力点を置いた活動も楽しく、やりがいあると思います。
日本は美しい国だと思います。ルールが守られ、秩序の維持がしっかりしています。努力や頑張り、挑戦が発揮できる環境が整っているのです。都会に憧れることも有るでしょうが、田舎の良さも感じることが出来ます。疲弊している地域はありますが、どの地域も復活の可能性と要素を持っています。若いうちに体験したいろんな経験の成功も失敗も次に活かせるものばかりです。自分の中にしまっておかないで、仕事や生活、その他の活動に発揮し、さらに成長へとつなげるべきだと思います。毎日、常に挑戦し続けて欲しいと思います。
たまたま拾った単行本です。少し読むととても面白く、著者の取り組みに共感を感じ、バイブルとなっています。
日頃使いと装飾品として、長い相棒の腕時計です。専門店で勧められた時、その佇まいに一目惚れしました。365日10数年もの間、一緒に仕事に付き合ってくれています。信頼、友情、感謝。キミは家族です。ありがとう!