私のカクゴ

知財ビジネスリンク 代表取締役 橘祐史
たちばなゆうし

橘祐史

福岡県生まれA型
職業:知財ビジネスリンク 代表取締役
趣味:ゴルフ、猫と遊ぶこと
座右の銘:結縁、尊縁、隨縁

東京大学法学部を卒業。旭化成に入社、旭化成の繊維事業及び石油化学事業の企画業務に携わったのち、インターネットを使ったB2Cビジネスの立ち上げを経験。その間に、ビジネスモデル特許の出願を経験した。これを契機に弁理士資格を取得して、取得後に旭化成をやめて弁理士事務所を開設し、現在に至る。その後、弁理士事務所において特許などの出願を代理する仕事をしてきましたが、代理するだけでは取得した特許技術がビジネスのなかで十分な活用がされていないのではないかという疑問を持ち、2014年に経営企画の経験と弁理士の専門性を生かして、知財ビジネスリンクという会社を設立し、特許技術をビジネスの中でどのように活用するかについてコンサルする仕事を始めました。

オフィシャルサイト

来歴

1 2 3 4 5 6

なぜ今の仕事に?

旭化成においてインターネットを使ったB2Cの新規ビジネスに携わった時に、会社としてはインターネットを使った新規事業でまったく知見がないビジネスだったので、ビジネスモデルについて、新規に特許を取る必要がある、と自分で出願書類を書きました。これがきっかけで、特許法などの勉強を始めたら面白くなり、のめりこんでしまいました。結果、弁理士の資格を取得し、その後弁理士としての仕事をしていましたが、もともと経営企画部で意思決定にかかわる仕事をしていたので、代理業だけでは満足できずに、特許をもっと経営の場で活用できる仕事をしたいと思うようになって、知財ビジネスリンクを設立しました。

現在の仕事への想い

中小企業の経営者の皆さんと話していると、「特許を取れば商品が売れる」と思い込んでおられる経営者の方が多いです。しかし、特許を取ることと商品が売れることとは全く別の問題で、特許技術を使った商品を売るためには、適切なビジネスモデルが必要になります。かつ、特許がもっている機能を理解してもらうように心がけています。

あなたにとって覚悟とは

知財ビジネスリンクの当初のビジネスモデルは、ウェブ上で「特許権のライセンスを仲介する」というものでした。これは、アメリカの会社がやっているモデルをまねたもので、私は、日本では誰もやっていないビジネスだから儲かるだろうと考えていました。しかし、現実は違っていて、2年ほどで倒産の危機に直面しました。というのは、日本には他人の技術を利用するという風土がなかったこと(自社開発が基本)、技術を取引するネットインフラが整っていなかったことからです。この時の私の覚悟が「あきらめない!」です。その後、ビジネスモデルを変更して現在に至っています。現在ではオープンイノベーションなどの考えがでてきましたので知的財産権を取り巻く風土や環境も変わっています。この経験から、「誰もやっていないビジネスは市場がない可能性が高いこと」と、「ビジネスはタイミングが重要である」という2つのことを学びました。

カッコイイ大人とは?

置かれた場所がどのような場であっても存在感のある人です。例えば、俳優を例にとると主役と脇役がありますが、脇役であっても重要な役割を果たしている人がいます。言い換えると、その人がいるだけで現場が緊張するような雰囲気を持っている人です。また、会社組織の中で言えば、例えば会議の場で、発言の回数は多くはなくても、その人の発言が全体の議論の流れを決めてしまうような存在の人です。そういう人をかっこいいと思いますし、憧れています。

今後の展望

サブスクTASプログラムを使って企業の知財部の業務を肩代わりして、そして企業に埋もれてういる知財の発掘とそれらをより活用するためのビジネスモデルの提案など、知財部が経営の意思決定に関与できるようなサポートプログラムを提供していく計画です。なお、サブスクリプションモデルなので、今後多くの企業にサブスク登録していただけることを期待しています。

若者へのメッセージ

自分の「軸」を持つことが重要です。自分軸とは、いろいろな事象について、自分なりに考えて、仮説を作ることです。すると、自分と異なる意見の人と議論ができますので、議論した結果、修正する部分があれば自分の仮説を修正していけばよいと思います。先生や親などの他人軸で生きていると面白くないし、自分軸で生きていくといくらでも努力できます。

おすすめ動画※この動画を見た人はこの人の動画も観ています

俳優 田中要次

俳優
田中要次

花人/ フラワーアーティスト 赤井勝

花人/ フラワーアーティスト
赤井勝

バレーボール全日本女子監督 眞鍋政義

バレーボール全日本女子監督
眞鍋政義

お気に入り

水底の歌

40年前先輩に勧められて出会い、そこから私の人生のモットーになった本です。「通説や常識を疑う、疑問を持つ」という考え、会社生活の原点になりました。

般若心経の経典

7年前に父から母へ、5年前母から私へ受け継がれた形見です。それから5年間、毎朝仏壇の前で読んでいます。ビジネスにも通じる部分があるので日々勉強ですね。