私のカクゴ

医療法人松徳会 松本クリニック 院長 松本和隆
まつもとかずたか

松本和隆

三重県生まれA型
職業:医療法人松徳会 松本クリニック 院長
趣味:エレキギター演奏、パソコン組立
座右の銘:深い川は静かに流れる

2000年、藤田保健衛生大学医学部を卒業。三重大学病院で研修後、県内各地の病院で内科研鑽を行い、2007年に三重大学大学院で代謝内分泌内科学の医学博士を取得。若手医師の少ない三重県において医学生と研修医に地域医療の面白さを紹介するため、三重大学医学看護学教育センターとMMC卒後臨床研修センター事務局長を歴任し、県内全ての臨床研修病院と連携しながら三重県オリジナルの卒後初期臨床研修システムの構築に尽力した。その後、三重大学糖尿病・内分泌内科にて病棟医長、副科長として診療にあたる。2013年、医療法人松徳会花の丘病院の副院長を経て、2016年、三重県松阪市に医療法人松徳会松本クリニックを開院。地域では数少ない糖尿病専門医として毎日多くの患者の診療を行っている。著書の『おいしい糖尿病レシピ』(伊勢新聞社出版)で第7回ふるさと自費出版大賞の優秀賞を受賞。健康応援番組『おしえて先生』(ZTV)をはじめメディア出演・講演多数。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

両親は共に産婦人科医であり、母は開業もしていることから幼少期に自分は将来医師になるんだろうとは漠然と考えていました。中学受験して地元の進学校に入学し自分なりに真面目に頑張っていたつもりだったのですが、高校時代に当時流行っていたハードロックに目覚めバンド活動を始めました。高校3年生の時にミュージシャンになるか医学部へ進むか少し迷いましたが、両親に軌道修正され医学部へ進学しました。大学時代は軽音楽部でバンド三昧の生活を送り、ステージ経験を積み重ねました。医師になり代謝内分泌内科を専攻した理由は、患者が激増しており国の財政すら圧迫している生活習慣病を微力ながら何とかしなければいけないと考えたからです。病気の性格上、患者様も明るく前向きな方が多く私には合っていると思っております。

現在の仕事への想い

当院の建物の外観は派手ですが、仕事は愚直に真面目であるように心がけております。患者様へはなるべく丁寧に、医学用語を極力使わずに説明することを心がけております。また、自院のスタッフに対しても同様に患者様へ優しく接していただくよう教育しているつもりです。生活習慣病は、経過中に全身に様々な合併症を発症してきますので、早期に発見するために色々な検査が必要になりますが、患者様が納得行くまで噛み砕いて丁寧に説明し、検査結果などは全てお渡ししております。生活習慣病の治療の基本は食事療法と運動療法ですが、残念ながら医師はすぐに薬に頼りがちです。当院には専門の管理栄養士と理学療法士が在籍しておりますので生活習慣を改善していただくべく、基礎から正しい知識の指導を受けることが可能です。ご高齢の患者様に配慮して当院では院内でお薬を受け取ることができます。

あなたにとって覚悟とは

私の覚悟の瞬間は、平成28年4月に開業し、自身のクリニックをオープンさせたことです。それまでは三重大学病院や、親の経営する花の丘病院で糖尿病内科を専攻する勤務医として働いておりました。しかし、そうしている間にも生活習慣病を患い合併症に苦しむ患者様の数はどんどん増加していき、これは何とかしなければ大変な事になるという思いに駆られた訳です。しかし、勤務医というのは他科の医師も含めて大勢いる中の1人という立場であり、大きな組織の中では小回りが効かず、自分のやりたい診療が十分にできませんでした。そこで、一大決心し自分のやりたい診療をテンポよく行うために、開業に踏み切った訳です。ところが、「糖尿病内科」を標榜するクリニックは地元にほとんど皆無で、受け入れていただけるかがとても不安でした。幸いに、同じ目標を持った熱意溢れるスタッフが多く集結してくれましたので、たいへん心強く思っております。

カッコイイ大人とは?

自分の心にゆとりのある大人に憧れます。私の座右の銘は「深い川は静かに流れる」です。これの意味は、中身がある人は悠然としていて余裕が有るが、出来ていない人ほど騒々しいものだという事だそうです。適切でない医師の例えとしてしばしば引き合いに出されるのは、患者様や医療スタッフに対して怒鳴る行為です。実際、現場でもその手の話はよく聞きます。私が考えますに、そういう医師は多忙から心にゆとりが無いのだろうと思います。医師・患者関係を円滑にするためには、メンタルコントロールも医師の大事なスキルの一つではないかと考えます。確かに残念ながら医療現場にはストレスが蓄積する要因がたくさんありますが、私には幸いにして音楽という趣味があり、ストレスをなるべく蓄積させないようにしております。

今後に向かって

当院では毎日たくさんの患者様に来院いただいており、地域の縁の深さを感じております。糖尿病専門医としての希望は、少しでも生活習慣病および様々な合併症に悩む患者様が減るように微力ながら地域に根ざして医療を頑張って行きたいと考えています。三重県では糖尿病専門医があまりにも不足しているため、近隣の他科の先生方のお力を借りながら精力的に診療を行いたいと思います。また、患者様方の横の繋がりの構築を行うべく、今後は患者会の発展に尽力したいと思います。一方、バンド活動は医学部を卒業してからも継続的に行っており、年に数回はステージにも立っています。自分に心のゆとりがないと患者様にも優しく接することが難しくなります。音楽は心のより処にもなりますので、今後も続けて行きたいと思います。

若者へのメッセージ

私が診療を行う三重県には多数の生活習慣病の患者様がいる一方、慢性的な医師不足に悩まされている地域であり、医師の高齢化や若手医師の都会への流出も非常に重要な問題だと考えます。ぜひ若い医師の皆さんにも地域医療を実践していただきたいと思っております。都会で設備の整った大きな病院で働く経験も必要であるのはよく分かるのですが、そういう病院は業務内容があまりに細分化されていて、一生懸命やっているようでも患者様の病気の一部分を見ているに過ぎません。田舎で地域医療をやってみると、顔なじみの患者様方から自分が本当に必要とされているんだということが肌感覚でひしひしと伝わって参りますし、長い年月を患者さんの人生と共に歩んで行き、それを通して信頼される医師であると評価していただける歓びに出会えるかと思います。

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