日本大学農獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県大和市の中央林間動物病院勤務。1994年3月内灘町にたむら動物病院開院。2002年内灘町と学校獣医師制度確立。2002年12月現在の場所に移転北陸初のCTスキャン導入。2008年9月かほく市にたむら動物病院かほくクリニックオープン。2008年10月~内灘町教育委員として教育行政に携わる一方で、2012年4月金沢医科大学大学院へ入学。2013年10月内灘町教育委員長就任。2015年2月増築完成中央手術室稼働開始。2016年9月金沢医科大学大学院修了。博士(医学)
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幼少時から家には動物がいて、その死に際し、何も気づいてあげれなかった、何もできなかった自分がいました。その頃はまだ私の地元では動物病院がなく、ペットを動物病院へ連れていくということ自体がありませんでした。高校に入り、進路決定の際に獣医師という職業と出会い、幼少期に感じた思いを解決できると確信し、この道を選択しました。
これまで獣医師として27年間やってきた中で、大切にしたい4つの心と一つの思いをご紹介します。大切にしている4つの心は、探求心、向上心、謙虚心、自尊心です。そして大切にしている一つの思いは社会貢献(地域への還元)です。
病院の新築移転の際し、北陸の動物病院で初となるCTスキャンを導入しました。これは、近隣に獣医科大学病院がないことから、飼主様や動物たちにとって十分な獣医療を提供できないというジレンマに対し、それを担っていく覚悟でもありました。その結果、石川県の獣医療発展の一助となったこと、そして何よりも私自身の診療技術の研鑽・向上にもつながったと感じています。
理想に近づくためには、何よりも自分自身を信じることです。そのうえで、常に他者に学び、目標を高く持ち、一歩一歩クリアしながら目標に到達したならさらに高い目標を設定しそこに向かっていく、これが、理想の大人像です。
まだまだ獣医師としても、人間としても、未熟者です。獣医師として学び続けることはもちろん、もっと広い視野で自分自身が社会に貢献できるかを考え学んでいきたいと思っています。さらには、地域の中核病院としてこれまで以上に信頼を得て発展させていきたいと思っています。
今自分が大切と感じているものがいくつありますか?それらを守るために何をしなければいけないかを考えてください。大切なものは、それぞれに繫がりや歴史があります。それらをひっくるめて守っていくという気持ちが大切です。同時に、そんな自分を大切に感じてくれている人がいることも忘れないでいてください。
大学受験(38年前)に母親から頂いた千羽鶴です。高校生だったため照れ臭さを感じながらも母親の想いを強く受け取りました。獣医になる原点として大切にしているものです。
今から30年以上前、初めて勤務した動物病院で院長から頂いたもので、獣医師としての原点を思い出す大切なものです。今も診察時に大切に着用しています。