奥羽大学歯学部卒業。一般開業医勤務医を経て2006年11月に父の歯科医院を事業継承。赤字の自転車操業だった歯科医院経営を立て直し、2008年2月に現在のななえ・椛沢歯科医院を移転開業。日本歯内療法学会認定専門医。
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祖父、父が歯科医師でしたので、自然と医療従事者の仕事に就きたいと思っておりました。父の勧めもあり、あまり深く考えずに歯科医師となりました。父の医院を継いだ時はお恥ずかしい話ですが、赤字の自転車操業で患者さんも少なく、廃業しなければならない状態でした。それを根本から立て直すには自分が勉強しなければならないと痛感したことが原動力となっています。特に父は被せ物の治療が得意で、とても綺麗な被せ物の治療をしておりましたが、残念なことに歯の根の中が感染してしまい、やり直しになる症例が多くありました。歯を残すためには、根管治療がとても重要だと思いましたので、私は専門医を取得する勉強をしました。
歯科医院の経営を立て直すにはまず患者さんの数を増やさなければならず、その為には良い口コミが広まってくれるように、既存の患者さんを大切にしました。患者さんはご自分の口の中や1本の歯を見たことがありません。わからないからこそ、歯科医師に何をされているのかもわからず、不安や不信に繋がります。そこを解決するために、口腔内や治療内容の可視化に努めています。また、患者さんには自分の体のことを他人任せにしないように、自分自身で決められるように、納得していただくまで十分な説明をするように心がけています。歯科医師としては、患者さんにお見せするということはエラーがあってはなりません。常に自信を持ってお見せできるように研鑽を積んでいます。また、治療行為を動画撮影するのですが、その動画は、他の歯科医師や歯科衛生士と共有することによって、スタッフ全体で一人の患者さんの状態を把握できるようなシステムを構築しています。
10年前にスタッフが次々に辞めていく事態になりました。私の事業に対する焦りから、うまくスタッフと意思疎通ができなかった結果です。その時に、院長を頂点とするピラミッド型の組織ではうまくいかないと気づきました。資格の有無で仕事の範囲はそれぞれ違うものの、歯科医院という一つの船を前進させるには、全員が一つの目標に向かわなければなりません。院長はその方向を指し示す存在であり、スタッフそれぞれから信頼される存在にならなければならないと覚悟しました。そして、そのためには、優柔不断でなく、軸がぶれない信念が必要で、私自身が変わらなければいけないと思いました。今では、勤続10年を越すスタッフたちが私を支えてくれています。そして、私のやるべき仕事を集中してできる環境が整っています。
いつでも謙虚で、努力しているけど大変さを見せず、全体を冷静に俯瞰できる人。今までのその人の人生そのものが顔の表情や、雰囲気に現れると思うのです。自分自身に起こっている出来事は、私自身が引き寄せていることだと思っています。理想に近づくためには常に自分自身を省みる客観的な視点を持つことが必要だと思います。
今後、少子化がさらに進み、高齢化社会となっていく中で、歯科医師として、医院内で歯内療法専門医としての最善の治療を提供するのは当然ですが、小さいお子さんから大人、そして高齢者までがお互いに助け合う互助のコミュニティを作りたいと思っています。小さなお子さんの食育や口腔育成のお手伝い、高齢者の小規模多機能施設を利用した介護のお手伝い、そしてその間を取り持つ若者が働ける環境を作ることが夢です。
コロナ禍で若者の皆さんは貴重な時間や体験が失われて残念だと思いますが、私の長女を見ていても、若者は与えられた環境で工夫して楽しんでいるのも事実です。若者の特権は行動力と瞬発力だと思います。思い立ったら、すぐ行動！色々できない言い訳を考えず、とりあえずやってみようと思ったらやってみれば、全ての経験が自分の人生の糧となります。一歩を踏み出す勇気を持って、後ろを向かず前を向いて笑って欲しいです。
私が休日に研修会や勉強会に参加する時にいつも持ち歩いているペンケースです。最初は子供達が忘れ物のないように、子供たちが使うようなものをたくさん入れていましたが、子供たちが成長した今も、常に持ち歩いています。
このスクラブは、着心地がとても良く、洗濯しても生地がへたらず、素敵な色合いで、女性らしさが感じられるスクラブだと思います。私の医院の勤務医の分も購入し、歯科医師はお揃いでこのスクラブを愛用しています。
