1981年3月弘前大学理学部生物学科卒業。同年4月医療機器・医薬品会社に入社。市場調査部、経営企画室などで勤務。1987年医療産業研究所を恩師と共同設立。
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前職7年目に、私の上司であり恩師でもあった方から「マイカンパニーをつくろう」と声をかけられて、保健医療福祉分野における調査、コンサルティング業務を専門とする現在の会社を設立しました。国、地方自治体、公益法人、大学、企業等より調査研究を多数受注したほか、病院マーケティング、患者満足度調査(約200施設)など手掛けました。
メインの事業であるストレスチェックでは、どうしても個人対策が重視されがちです。「メンタルが悪いのは誰か」がわからないと対策の打ちようがないという話はよく聞きますが、個人対策と環境(職場)対策は車の両輪の関係にあります。個人対策だけでなく、職場全体におけるメンタル不調の要因を丁寧に解析して、管理職など、関わる全ての方に分かりやすく解説し、共有できるようなエビデンス(報告書など)の提供にこだわっています。
統計分析や解析という仕事は、どうしても専門的で、結果の解説も難解になりがちです。そこを分かりやすく(できれば読み物としても面白く)解説することで、お客様は改善のヒントが見えてくる。難しい結果を難しいまま記述することは自己満足であり、理解して肚落ちしてもらうためにどうするか思案していた時、井上ひさしさんの次の言葉に出会いました。「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」。そこが原点で「何のための事業か」についての覚悟が、新しく芽生えました。
PC検索やチャットに代表されるように、今は「問いと答えがセットになっている」「答えがすぐに出る」「短い言葉でやり取りできる」ことが主流の時代ですが、深く考えられること、答えのない問いや不確実な状況に直面したときに、結論を急がず、その状況を受け入れて耐える能力(ネガティブ・ケイパビリティ)を身につけること、これが理想の大人像だと思います。私の現在の理想でもあります。
得られたデータ、それらを蓄積したデータベースなどを、地道に、試行錯誤しながら解析することで、顧客の役に立つ「新しい事実」を見つけてフィードバックしたいです。これは今も昔も変わらないミッションです。マーケテイング用語で「marketing information」「marketing data」「marketing intelligence」という言葉がありますが、弊社の企業名(英語)「healthcare marketing intelligence(HMI)」にも込めた想いは、今後とも「intelligence」を追求、提供することです。
目の前の仕事がどんな仕事でも、それをないがしろにせず、とことん突き詰めることで、必ず次の道が拓けてきます。「やらされ仕事(他律的)」を「やりたい仕事(自律的)」に変えるのは自分です。
ビジネスでもプライベートでも違和感なく、また大きすぎず小さすぎず、これひとつですべて間に合ってしまう優れもののバックパックです。
「時間」を測定するツールから、自分の外側(気象情報等)と内側(健康、睡眠状態等)を計測、データ化するライフ・ギアに進化してから手放せなくなりました。