技術系専門学校卒業後、1998年医療法人に入社。2011年独立。現在は、大阪府で有料老人ホームの運営、介護サービスの提供を行う介護事業、インディバサロンの運営を行うヘルスケア事業を展開中。
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高齢者の方々が入院している病院の入退院調整をしていたので、他施設や他病院、役所の方々ともお付き合いして頂きました。今思えば、そういう経験をしていく中で〝こんな施設になったらいいのにな〟という自分なりの理想ができていったと思います。
我々がビジネスとしている福祉という分野は元来ボランティア色が強くあります。言葉はわるいですが、綺麗ごと論者が多くいるのも事実です。ですが、会社も従業員も慈善事業をしているわけではありません。会社は営利を目的とし、従業員は自分の生活のために(お金を稼ぐ)介護という仕事についているわけです。又ご利用するお客様が求めていることは、できなくなった事(身体的、精神的)に対してそれを補ってほしいということであり、そこにお金を払ってくれています。その本質的な部分は決して忘れてはいけません。学問的なことも大切ですが、介護が持つ、働きや役割、機能や効用、狙いなど、本来なくてはならない事に向き合い続けることが、お客様に対して最大の価値を提供できると思っています。
認めることです。良いことも悪いことも現在起こっているすべての事に対して、認めることです。良かれと思ったことが悪かろうになることも多くあります。ですが、悪かろうになった事実を受け入れることが1番大切なんです。感情的にならず、冷静にシンプルにヒト、モノ、コトに向き合う。今では何事に対しても、自分の思い通りにならなくて普通と思えるようになったことが自分の強みなんですかね。
素直な人がかっこいいと思います。何に縛られるわけで無く、しがらみに振り回されるでも無く、いつも自然体でいて、何事に対しても考え方や向き合い方がシンプルなので、ブレが無くわかりやすいところがいいなと思います。
理想としては、健康寿命が延びるようなサービスをビジネスにできたらいいかなと思っています。老人ホームに来る方は様々いらっしゃいます。ただそこに本心で来たいと思って来られる方は正直あまりいないと思うんです。だからこそ、来ていただいた方には天命を全うしてほしいと思います。家族よりも長い時間を共有することになるので利用者の方にとってなくてはならない存在になりたいなと思っています。
何事も積極的にチャレンジして経験値を増やしてください。赤ちゃんが歩き出す時のように失敗とチャレンジを繰り返しながら成果は出ます。最初から出来る人なんていないですから。あとは良い出会いですね。これは運もありますが、自分の周りに良い人を増やせるように常にアンテナを立てておくと良いと思います。
子供が小さいころにもらった手紙です。懐かしい感情に浸るときに読み返したりします。
一人の世界を満喫させてくれる鍵です。