1981年、工業高校電気科を卒業後、大阪のあべの辻調理師専門学校で学び、鎌倉の老舗レストラン「メイン」で見習いコックとしてキャリアをスタート。神奈川県三崎市の洋食レストランでサービスと調理の基礎を学び、1985年にはフランス料理の名店「マキシム・ド・パリ」で10年間修行。1995年、鎌倉の「ドゥミ」で支配人兼シェフとして経営に関わる。1997年、目黒雅叙園に入社し、2001年には料理長として多様な料理を提供。2013年に退社し、株式会社氣絆を設立し、「ラーメンと個室でフレンチ」という斬新なスタイルのラーメン店「麺や一途」を開店。2020年、ららぽーと豊洲に「麺や一途導」を開店。
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よく人から、フランス料理を学んできたホテルの料理長が、なぜラーメン屋だったのかと聞かれます。50歳の時に、このままの人生で良いのだろうか?人はすぐに死ぬ。だったら自分の気持ちよいように思いのまま生きていきたいと独立を決断しました。独立するにあたっては、何の仕事をするか?ビストロやレストランを開店することも考えましたが、尊敬している人から、「人と一緒の事をしていてはダメだ」「普通のことをやっていてもダメだ」「ビックリすること、驚くことをしないとダメだ」「少しくらい美味しくても誰もビックリはしないだろう」と言われ、考えて決断してラーメン屋を始めました。
この先、飲食業界はどのように変化していくのか?ラーメン業界はどのように変化していくのか?フレンチというジャンルはどのように変化していくのか?ジャンルに拘らないで!といろいろな人が言いますが、ベースは必要です。ベースとは信用です。お店の履歴書です。ベースとは信頼であり今までの実績です。履歴書がちゃんとしていれば美味しく感じ信用にも繋がる。逆の事も多々あります。綺麗なお店でも、店の雰囲気が悪かったり、サービスが悪かったり、「生気がないお店」として消えていきます。飲食業に限らずチャンスを頂き前に進んでいけると感じたら実行していきます。
決断して口に出して実行に移す事。卑怯者にならないこと。嘘つきにならないこと。かっこ悪い男にならないこと。 生まれ育った茨城を離れて18歳で誰も知らない大阪に行くことはとても怖かったですし、寂しかったです。会社を辞めて、自分で会社を興したとき。初めの考えでは、ラーメン屋を始めるにあたって会社を設立するつもりではなかったです。3年で約7割の店が無くなると言われているラーメン屋で果たしてうまくいくのだろうか?という不安がありました。会社を設立するとても大きな決断は、ホテル時代の副料理長である西川卓哉の存在です。ホテルに残れば料理長として生きていけたはずなのに、仲田がいない職場には意味が無いと決断して共にラーメン店をやって生きたい。と言われたときに会社設立を決めました。かっこいいと言われたいとの思いも強かったです。
元気な挨拶がきちんと出来ること。常に笑顔でいようと心がけていること。誰かにしてもらうのではなく、まずは自分でやってみる事でどうすれば良いかが見えてきます。自分から動く事。常に全力で動く姿勢をみせてこそ人の心が動かせます。他人に期待しているうちは自分からは動きません。自ら率先して動くように意識が変化する事で、信頼関係が成り立ち、コミュニケーションの質も向上します。それによって人脈を広げることが出来る。人にやさしく。自分だったらと考えて行動していけることが大切だと思っています。
還暦を迎えて、今までの途を振り返って、有言実行が出来ているかを問うて、出来ていないことに向かっていくこと。昨日の自分より確実に年は取っています。今まで川の流れに例えると、その場その場で一生懸命生きてきて、たくさんの人に助けられて今の自分があります。生きたくても生きられなかった人がいます。はるか彼方にあるものを見ようとするのではなく目の前にはっきり見えるものをきちんと実行すること。それが、自分が気持ちいいと感じることではないかと思っています。「常に改善、常に前進」ビジネスにおいてスピードは極めて重要です。常にスピードを意識して前進し、改善して生きていきます。
夢を持って、目標に向かって、という言葉を親や先輩や知り合いから、いろいろなことを言うと思いますが、自分自身で判断するしかありません。人に言われて行動した事と、自分自身で動いたことには明らかな違いが生まれます。最初は迷うのは当たり前です。自分に合っているかどうか。自分で感じる事。行動を起こすこと。考えているだけじゃ何も変わりません。やりたいと思う気持ちを、何が自分に出来るかを、考えてください。出来ると思うから出来ます。出来るようにするためにはどうすれば良いかを考えてください。挨拶をきちんと出来るように自分自身で意識してください。
還暦のお祝いにと、子供達にお願いしてプレゼントしてもらいました。初めて子供達にお願いしてプレゼントしてもらった物です。死ぬまで大切にします。
コック服の背中に文字を入れている人は誰もいません。だからこそカッコイイと思いましたし、人がやっていないことをやりたいと思い、知り合いに頼んで文字を背中にいれてもらいました。