大学卒業後、完全成果主義の営業職の世界に飛び込む。人間心理をついた営業トークやマーケティング手法を駆使した営業手法が功を奏し、全国1位の成績を収める。その後、畑違いの会計業界に転身。従来の会計事務所の枠にとらわれない様々なコンサルサービスを企画立案し、小さな個人事務所を中堅法人に急成長させる。2019年に独立。中小企業の経営力向上に貢献すべく、財務コンサルや資金調達コンサルを中心に経営コンサルティングを提供。近年では税理士事務所の経営コンサルも展開し、好評を博している。
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私が子供の頃、日本は世界一の経済大国で「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われていました。それが気づいたら「日本オワコン」とか「安い国ニッポン」とか言われるようになっていました。日本の企業の9割は中小企業です。その中小企業が元気になれば、また「元気なニッポン」、「強いニッポン」が復活できるのではないかと思ったのが、コンサルタントを目指したキッカケです。会社が儲けるためには、まず売上を上げなくてはいけません。そこでまずは営業を学びました。会社経営でいうと営業は「攻め」です。一方、「守り」は財務です。そこで今度は会計事務所に入って、会計を覚えました。この経験から「財務的視点で成果達成を考える」というコンサルが生まれました。
コンサルティングする上で大切にしていることは、「傾聴すること」と「伴走すること」です。コンサルティングというとアドバイスをしたり、解決策を提供することだと思われがちです。しかし、クライアントの性格や置かれている状況、本当に求めていることを詳しくわからなければ、真に有効な解決策を導き出せません。そしてクライアントと伴走することです。人は誰でも他人から言われたことをやるのは苦痛です。でも、自分が正しいと思ったことには意欲的に取り組みます。コンサルティングとは、クライアントが目指しているゴールと道のりを適切に把握し、クライアントが自らの力でゴールまで走れるようにお手伝いすることだと思っています。
覚悟をしないという覚悟をしています。突然アクシデントが起こったり、世の中の流れが変わったりするときに、覚悟をしなくてはいけないという局面になると思います。私は元来、慎重派で気が小さいので、いざというときに大きな覚悟をしなくてもいいように、日ごろから小さな覚悟をして、少しずつ備えるようにしています。経営者は大きな挑戦をしなくてはいけませんし、覚悟を決めなくてはいけないと思います。だからこそ、大きな覚悟を決めるために、日ごろから少しずつ小出しにしている、覚悟の分割払いみたいなイメージです。
カッコつけてない大人こそ、カッコイイ大人だと思います。人間は承認欲求の塊です。だからこそ、見栄を張ったり、自慢したり、マウントを取ったりします。でも、自分の失敗や欠点を受け入れてありのまま自然体でいられる人はカッコイイと思います。そんな承認欲求よりも、自分の周りにいる人に気を配り、その人たちを笑顔にして、癒して、幸せな気分にしてあげられる人がカッコイイ大人だと思います。そして自分自身は、思う存分好きなことをして、仕事に趣味に遊びに、生きていることがカッコイイですね。好きなことをしているのに、誰にも迷惑をかけず、むしろ幸せにしている、ということができれば最高です。
起業家を増やしていくお手伝いができればと思います。時代は急速に変わっています。今までは「生活のために働く」ということが常識でしたが、これからは「好きなことをするために働く」という時代になっていくのではないでしょうか？終身雇用はより一層崩壊していくでしょうし、フリーランスや起業など、様々な形態の働き方がもっと増えていくと思います。AIも発達していくでしょうから、人々が人生をより楽しむことができる時代だと思います。好きなことを自由に、自己責任で追及できる起業家が増えたら面白い未来になるのではないかと思っています。
最近の若い人達は優秀な人が多いと思います。ITツールやSNSに小さい頃から触れているので、情報収集力や処理能力が高いです。そして優秀な先達の考え方や手法にも手軽にアクセスして知見を得てきていますので、非常に合理的で効率的な考え方を持っていると思います。ですから、自分を信じてどんどん独自の道を突き進み、新しい世界を切り開いていってもらいたいです。環境問題や社会貢献に関心の高い方も増えているようですので、今の日本が置かれている立場を考え、本当にこれからの社会をどのようにデザインしていくかを考えて新しい世界を切り開いていってもらいたいです。
時間を何よりも大切にしています。自分の時間だけでなく相手の時間も尊重しています。常に意識するために、時計には思い入れがあります。デジタルが進んでいる現代ですが、あえて職人の技術を感じられる機械式時計が好きです。
初対面の時、まずは名刺交換から入りますので、一番最初に見られる小物です。コンサルタントは「伴走者」なので、派手で目立つようなものではなく、シンプルで品の良い物であることを心がけています。
