覚悟の瞬間(とき)

エセントリック 代表取締役 辻東正和
つじひがしまさかず

辻東正和

大阪府生まれO型
職業:エセントリック 代表取締役
趣味:テニス
座右の銘:自分らしくあれ

1988年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了。1988年某システム開発会社に入社。入社後、約30年間、主に金融系エンタープライズシステム開発に従事。同社在籍中に、「若手ITエンジニア最強の指南書 システム設計編」(日経BP出版)等執筆。2019年3月同社退職、2019年4月IT人材育成、システム開発を主とした会社を立ち上げ。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

大学院修了後、大企業ではなくこじんまりとした企業への入社を考えていました。自分で自由にできそうなところと考えたからです。若い頃は、IT業界のことも、ITのこともほとんど理解できないまま、ただひたすら目の前の仕事に取り組みました。幸いにも、顧客と接する機会が多く、仕事をすることで顧客に喜んでもらうことのありがたみを常に感じながら仕事をすることができました。そのおかげで、なんのために仕事をしてるかを常に考える習慣も身につき、ITスキルも自ずと身につくようになりました。今では、ITがどのように世の中に貢献できるかも、自分なりに理解できるようになり、ITという場で、社会に貢献していきたいと思うようになりました。

現在の仕事への想い

IT業界、特に企業向けシステム開発を担う現場は労働集約を中心としたスタイルとなっています。ここにITスキルはあまり重要視されず、有能なIT技術者であろうがなかろうが、その評価に大きな差はついていません。そのため、構築されるシステムの品質はユーザ企業を幸せにするようなレベルではありません。経産相が出したDXレポートにも記載されていますが、多くの企業がこれまで構築してきた企業内システムを維持しきれず、いずれ淘汰されて崖からこぼれ落ちる企業も出てくると言われています(これが2025年の崖問題です)。このままでは、日本は地盤沈下していきます。そんな企業内システムを質の高い維持しやすいものにするためにも、今の開発のあり方を見直し、次代に適したIT人材を創出していく事が求められています。私は、そんな時代に生き残っていける人材を育成し、ITを駆使してビジネス価値を創造できるような企業を支援していけるように活動していきたいと考えています。

あなたにとって覚悟とは

昨年起業したわけですが、通常ならこのタイミングで覚悟をしたと思われるかもしれませんが、私の覚悟は、30代後半で前職在職中に転職活動をしていた頃に遡ります。当時の私は、システム開発にも慣れ、自分で自分の思ったシステムを開発できるという自信に満ち溢れていました。自分にはもっとすごいシステムが作れるんだという自負もありました。その自分にとって、前職の会社は自分にその環境を与えてくれない力不足の会社だと考えていました。しかし、転職活動をしている中で、気付きました。自分の思いを果たすために、果たして周りの環境に依存していていいのか?自らその環境を作り出してこそ、本当の実力があると言えるのではないかと考えました。そこで、転職を止め、前職の会社に止まり、自分の思いを達成できるように頑張るという決意をしました。要するに、他者依存から、自立を覚悟した瞬間でした。それ以降、自分が何か達成できない時に、誰かのせいにしたり、会社のせいにしたり、することはなくなりました。

カッコイイ大人とは?

「自分らしく生きている」人がかっこいい大人だと思います。これは身勝手な行動とは違います。自分の思いを持って、それを貫いている人のことです。このような事ができる人は、己の考えを貫けるだけの実力も兼ね備えているし、その実力を持つために多くの努力をしています。その努力は、大抵、決して、人の目につくことはありません。地道な努力です。要するに、他人とは違うことをしているわけです。その努力を知らない人たちは、それをみて、「無謀だ」「子供じみてる」と批判することもありますが、カッコいい人は、そんなことに臆することはありません。努力した自分を知っているし、その努力を結実させているだけですから、そんな他人の言葉に耳を傾ける必要もありません。昨年のラグビーW杯での日本チームは、まさにそんなカッコいい大人の集団なんではないかと思います。そんなかっこいい大人の行動って、他人を感動させますよね。素晴らしいことだと思います。

今後の展望

日本は経済的に大きな危機に直面していると思います。これからと思われているIT業界においても、人材不足が叫ばれ、業界を支え、成長させるだけの底力がまだまだ足りていない状況です。おそらく、このままでは、グローバル目線で見ると、沈下していく業界となる可能性もあります。そのような状況を脱するためにも、力のあるIT技術者を養成すると共に、日本企業は、ITを活用することでビジネス価値を高める方向に舵を切らなければなりません。AIが多くの職業を奪うと言われていますが、私は、AIが人知を超えることなど、絶対にないと思っています。特にビジネスの現場において、人の感性はとても重要ですし、人が価値があると思う方向に進むのがビジネスなので、そのような世界がAIにとって変わられるはずがありません。今考えるべきは、時代は変わる、人も変わる、成長すると言うことを信じて、明るい未来を楽しむことだと思います。そんな未来を夢見る会社でありたいと思います。

若者へのメッセージ

「自分らしさ」を失わないでください。自分の人生は自分だけのものです。誰かのために役に立つ、社会のために役に立つ、いろいろな思いはあるものの、その思いそのものも自分自身のものですよね?その思いこそが「自分そのもの」です。もちろん、社会の中で生きていくためには、他人の存在は無視できませんし、他人を尊重することは、とても大切なことです。しかし、自分を一番よくわかっているのは自分ですよね?一番よく知っている自分を大切にできない人が、果たして、他人を大切にできるでしょうか?私は、自分を大切にできるからこそ、他人も大切にできると思います。人の心は、どこまでもその人の心の中にしかないものです。だから、その思いを伝え合う「コミュニケーション」というものが、人と人のふれあいを産む価値あるものとして存在するのだと思います。「自分らしさ」を相手に伝え、「相手らしさ」を受け止める、そんな関係が築けた先に、本当の絆が生まれるのだと思います。「自分らしさ」発、「絆」着の列車に乗ってみませんか?

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