立教大学大学院経済学専攻博士課程前期課程修了(税法研究)。巣鴨の自営業の家庭に生まれる。明治大学在籍時に会計学を専攻。日商簿記検定1級と簿記論を取得。スモールビジネスの経営者の側での仕事を志し、新卒より中途採用市場で就活を行う。関連会社の管理業務代行を含め、様々な業種のバックオフィス業務を経験。更なるステップアップを求め、2017年9月freee株式会社に転職。士業事務所向けの導入支援、コンテンツマーケティングを担当後、プロダクトマネージャーとして「freee会計」等の機能追加開発に携わる。目の前のスモールビジネスの方々に貢献したいという気持ちから、2021年8月に独立し、同年12月に法人化。
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学生時代に会計学を専攻していた経験、および30名程度の規模の2社でバックオフィス業務をしていた経験をもとに、前職のfreee株式会社で士業の方々向けのカスタマーサクセスやプロダクトマネージャー(PdM)の仕事をしていました。PdMの仕事を通じて、数多くのfreeeユーザーであるスモールビジネスの方々の手助けになることにもやりがいはあったのですが、それ以上に目の前で困っているスモールビジネスの方々をご支援することの方が自分にとってはやりたいことであると気づき、「株式会社KAKERU」を設立しました。
日々、スモールビジネスの方々から、バックオフィス業務を中心とした、様々な困りごとをご相談いただくのですが、その際に、表面的な課題にすぐに飛びつくのではなく、そのお客様にとって本質的に解決すべきものは何かをヒアリングを通じて認識した上で、その方にとって最も価値があると感じたゴールや方法をご提案するように心がけています。また、やりたいこと(目標)があり、やる意味ややれる環境(リソース)があれば、それが困難であっても楽しみながらまずは実行し、そこから振り返るようにしています。
一緒に働くメンバーに頼り、本当の意味でチームで何かを成し遂げることを覚えたエピソードです。元々、一人部署であったり、一人で働くことが多かった私は、業務を一人で抱えてしまったり、人にお願いした業務も自分で最終的にやってしまうクセがありました。ところが前職で、7人のメンバーを抱えて、少し大きな社内プロジェクトを任された際に、当時プレイングマネージャーだった私は自身の役割の多さにパンクしてしまいました。未熟なマネージャーだな、と自分自身に思いつつ、自身の至らなさや頼りたいことをすべてさらけだしたところ、まだ若いメンバーたちでしたが、急速に成長し、社内で表彰されるまでに成果の出せるチームとなりました。
過去の失敗を笑いながら話せる人です。私が新卒で入った会社は、30代と40代の方が多く、その中にはカッコイイなと思える人が何人かいました。その方々に共通していたのは、たくさん挑戦し、成功も失敗も経験し、その反省を次に活かして成長していったという過程がありました。積極的にチャンスを作り、成功も失敗もすべて含めて成長していくからこそ、また次の大きなチャンスが巡ってくるのだなと思い、私もそうなりたいと思ったのを今でも覚えています。
まずは、一人でも多くのやりたいことに挑戦している方々の「やりたいこと」が実現できるように伴走者として存在し続けたいなと思っています。そして、もう一つやりたいことは会計事務所を含む会計業界を変革することです。数字を読めること、意味あるかたちに数字を集計すること。会計帳簿は、過去の挑戦の成績表であり、未来の挑戦のための示唆を得ることができるものです。それを作り、経営者とともに語れる人の地位を今まで以上に上げ、ひいては、より多くのスモールビジネスの生産性向上に寄与していきたいと思っております。
私もまだまだ若輩者ですが、周りを見渡すと、「やりたいことなんてみつからない」っていう人をよく見かけます。「やりたいこと」を見つける以上に、「なりたい姿」を見つけ、それを実現するための努力を続けていってほしいなと思います。世の中の取り巻く環境は日々一刻変わり、それに応じて最適な「手段」も変わっていきます。「手段」よりも「目的、目標」を意識して、「5年後、10年後、その先で、自分がどんな環境で、どんなライフスタイルで、どんな人に囲まれながら生きていくのかをイメージすること」から始めると、何か一つ信念をもってできることが見つかるかもしれないと思います。
大学入学時に会計士試験受験のために買ったCASIOの電卓です。15年近く苦楽をともにし、今でも大事に使用している私の相棒です。
ポールスミスの花柄のネクタイ。24歳の時に当時の友人たちからもらった大切なものです。自分のためにみんながアイデアを出し合ってセレクトしてくれたというプロセスもうれしく、またデザインもかわいらしくて、今でも大切に使用しています。