東京国際法律事務所 代表パートナー弁護士 森幹晴
もりみきはる

森幹晴

神奈川県生まれA型
職業:東京国際法律事務所 代表パートナー弁護士
趣味:読書、サッカー
座右の銘:Where there's a will, there's a way.

東京大学法学部卒業(2002年)、長島・大野・常松法律事務所(2004年-2015年)
コロンビア大学ロースクール修士課程(LLM)修了(2011年)
Shearman & SterlingLLPニューヨークオフィス(2011年-2012年)
日比谷中田法律事務所(2016年-2018年)を経て、2019年に東京国際法律事務所を開設。

オフィシャルサイト

来歴

1 2 3 4 5 6

なぜ今の仕事に?

今は東京国際法律事務所の代表パートナーを務めています。主たる業務はM&Aで、特に日本企業による欧米・アジアでの海外企業のM&A案件が多く、そのほか国内M&A、グローバルな独占禁止法の企業結合ファイリング、CFIUS、国際紛争等の対応もあります。2010-2012年頃、米国ロースクールへの留学経験と、米国法律事務所(ニューヨーク)での勤務時に日本企業による米国企業のM&Aや欧米企業のM&Aを経験する中で、これから日本企業が海外で活動する上で弁護士によるクロスボーダー案件のサポートの重要性は益々高まると直感しました。その頃は日本がGDPで中国に逆転されて2位から3位に転落した時期でもありました。国内市場が縮小する中で、世界に打って出る日本企業をサポートできる日本の弁護士が不足しているという問題意識が今の仕事につながっています。また海外留学中に上の娘が生まれ、我々の次の世代に日本が海外で稼げるような豊かな経済を残す一助になりたいという気持ちもありました。

現在の仕事への想い

我々が取り組む海外M&Aや国際紛争などの複雑なクロスボーダー案件は、複数の法制度を跨ぐため、考えの違う相手方と交渉してお互いの利害を調整しなければ、クライアントの目的を達成できません。地道にグローバルなネットワークを構築する努力も必要です。例えば、日本企業が欧米やアジアに複数拠点を持つ企業を買収する案件であっても、私たちは数十カ国に提携弁護士のネットワークを築いているので、即座に現地の最適な弁護士を選んでチームアップすることができます。海外M&Aは国内M&Aと比べてリスクは数倍です。難しい問題が出てくれば、是正措置や補償条項を売り手側と交渉してリスクヘッジします。さらに大きな案件になると、複数カ国で競争法のファイリングを要することもあります。また国際仲裁や国際紛争に巻き込まれた日本企業の支援を行うこともあります。特に米国ではディスカバリーの範囲をめぐって熾烈な攻防への対応が必要となります。混沌とした状況の中で問題を発見し、道筋を見極め、交渉を通じて解決に導くことでクライアントに高い付加価値を提供することが求められます。またクロスボーダー案件は時間軸が非常に早いため、問題の優先順位を明確にして、クライアント企業がその場その場でベストな判断を下せるよう支援をしています。今はこの道を究めたいと思っています。

あなたにとって覚悟とは

志を同じくする仲間と東京国際法律事務所を起ち上げたことは、「覚悟の瞬間」といえるでしょう。欧米の大手事務所に比べると、日本の法律事務所はグローバルへの対応力がまだまだ弱いな、と実感しています。こうした思いから、日本企業にグローバル戦略法務を提供できる日本発のグローバルファームを作るというのが起ち上げの原点です。起ち上げ後わずか半年ですが、Refinitiv(旧:Thomson Reuters) 2019年上半期の日本中規模市場M&Aレビューで10位タイにランクインしました。クライアントから信頼を頂いて、新規のご依頼を多数いただいており、コンセプトは間違っていないと確信しています。日本企業からは事業や本社のニーズを理解してグローバル案件を取り仕切ることができる弁護士への大きな期待を感じますし、またコミュニケーション面での期待も感じます。海外の複雑な法律問題を日本語でやりとりできると話が早いですし、安心感もあります。最後に、事務所起ち上げの覚悟を語るときに忘れてはならないのが、共同代表を務める山田弁護士はじめとする事務所の仲間の存在です。山田と語らいながら、事務所の理念と大きな方向性を共有できたのは大きかったです。また妻と娘2人からの支援と大きな愛情も大きな支えです。

カッコイイ大人とは?

常にチャレンジを続け、社会の新しい課題に取り組んで成果を上げている大人がカッコイイと思います。また同じ船に乗る仲間をどれだけ多く集められるかというところも同じくらい大事だと思っています。私は読書が趣味で年間数十冊のビジネス書を読みますが、米国PayPalの共同創業者であるピーター・ティールの「ZERO to ONE 君はゼロから何を生み出せるか」という本には大きな感銘を受けました。まだ多くの人が認識していない「隠れた真実」を見つけ出し、ビジョンを共有した仲間と社会にその価値を世に問い、大きな変化を起こす。私たちにとっては、日本企業が世界で戦うのを支援する日本発のグローバルファームを作ることです。私は、企業の垣根を越えて、企業の中で日本企業の海外展開を担当されている方も仲間だと思っています。仲間と力を合わせてプロジェクトを上手く動かし、最終的にクライアント企業の期待する成果をもたらすことが我々の目指している最高の結果です。今の大手の法律事務所では、国内系も外資系事務所も、すでに秩序が出来上がっており、若手の意欲にあふれる弁護士にとってチャレンジの場が少なくなっています。私たちは、若い弁護士にとっても挑戦できる環境を作っていきたいと思っています。

今後の展望

今後は、3年から5年の間で事務所を弁護士30人規模のチームに拡大していく計画です。旗頭であるクロスボーダーM&Aでマーケットでの地位を確立しながら、国際紛争の業務を強化し、グローバル戦略法務の領域でトップクラスの事務所にすることです。その先にアメリカやアジアへの海外展開も視野に入れています。日本の弁護士が支え切れていないクロスボーダーの法領域は、国際仲裁、知財紛争、貿易関係、ヘルスケア、国際建設・プロジェクトなどまだまだ多く残されています。そういった領域に一緒にチャレンジしていける意欲ある仲間を探していきたいです。グローバル戦略法務を標榜するからには、私たちの事務所も国際化する必要があります。事務所の国際化には、日本人と外国人の弁護士によるダイバーシティある組織、それを前提とした組織管理の仕組み、社内言語の共通化などが必要となります。私たちにとってもチャレンジが続きます。またチームメンバーに長期的に力を発揮してもらえるよう、出産・育児などのライフイベントに対応した多様な働き方ができるようリモート環境を整備し、ワーク・ライフ・バランスを実現できる職場環境づくりにも力を入れています。

若者へメッセージ

日本の明るい未来のためには、新しい領域にどんどんチャレンジしていく人が増えていく必要があると思っています。自分の目で社会の「隠れた真実」を探せば、新しいフロンティアはいくらでも広がっています。あとは思い切って飛び込んでいくことです。最近、日本を代表するメーカーの法務部長から興味深いお話を伺いました。今、AIや自動運転といった分野で熾烈な研究開発競争が行われています。AIが人間の仕事を代替してくれ、自動運転が普及すれば、生活はさらに豊かになります。その裏で、AIが人間の知能を超えて自走を始めると人類へどのような脅威があるか、それをストップするためにAIに「寿命」を与える必要があるのではないか、自動運転中に事故を起こしたときに誰がどのような責任を負うのか、といった新しい問題が出てきています。既存の法律がない分野でどうルールメイキングをしていくか、法律を超えて哲学に近く、大変面白い分野です。一人でやれることには限界があります。新しいコンセプトや価値観を見出し、それに共感する仲間を巻き込んで世間にその価値を問うていく。世界でまだ普及していない新しい価値、技術を発見し、人類をさらに進歩させ、社会を変えていく。そういった生き方を選択する人が増えれば、日本にもおのずと明るい未来がやってくるのではないかと信じています。

おすすめ動画※この動画を見た人はこの人の動画も観ています

格闘家 桜庭和志

格闘家
桜庭和志

構成作家 今浪祐介

構成作家
今浪祐介

宮内建築 棟梁 宮内寿和

宮内建築 棟梁
宮内寿和

お気に入り

ネイビーのスーツとネクタイ

東京国際法律事務所のコーポレートカラーであるネイビーのスーツとネクタイを愛用しています。初心を思い出し、気合が入ります。

ピーター・ティール「ZERO to One 君はゼロから何を生み出せるか」

私は読書が趣味で年間数十冊のビジネス書を読みますが、米国PayPalの共同創業者であるピーター・ティールの「ZERO to ONE君はゼロから何を生み出せるか」という本には大きな感銘を受けました。まだ多くの人が認めていない「隠れた真実」を見つけ出し、ビジョンを共有した仲間と社会にその価値を問い、大きな変化を起こす。そんな生き方を追求していきたいと思っています。