オーク内科クリニック 院長 柏村琢也
かしむらたくや

柏村琢也

千葉県生まれA型
職業:オーク内科クリニック 院長
趣味:ピアノ演奏、音楽鑑賞、医学関係の書籍を読む事
座右の銘:一期一会

1991年に5月医師免許取得。1995年3月に医学博士号を取得。2000年4月に旭ヶ丘病院の内科部長。その後、2005年6月にオーク内科クリニック開院。

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

幼少時から体は弱く、感冒の都度に近所のかかりつけ小児科のお世話になっていました。母親に連れられクリニックに行くと、そこは庭が広く(ゴルフ場の様なグリーンとバンカーがあった)素敵なレンガ造りの自宅兼診療所でした。医師の応対も素晴らしく、目線を小さな子供のところまで顔を落として診療されていました。個人的には、とても好きな先生で親しみを感じていたのも事実です。病気を治して、こんな素晴らしい家に住まれて・・子供ながらにもどこか憧れを抱いたのでしょう、こんな医師になれたらどんなに素敵な事だろう・・そんな想いからいつしか医師を目指して勉強を始めたのが、きっかけだったと記憶しています。

現在の仕事への想い

まず、最初に心がけている事は、クリニックに来られた患者さんを可能な限り拝見すると言う事です。基本的にこられた患者さんは、断らずに先ずはお話を伺い、必要な診察をして、専門医での診療が必要と思われる方はご紹介させて頂きますが、クリニックで完結出来る患者さんについては、責任を持って対応する。そんな基本的な事を診療の基礎として位置付けております。エピソードを丁寧に伺って行く事も大切と考えています。患者さんの言葉に耳を傾け、先ずは最初の訴えを、途中なるべく中断せず、最後まで伺った上で僕なりのフィルタリングを行い、必要な事項についてさらに深く伺っていきます。診察も、聴診が必要であれば聴診器を駆使して心臓の音、呼吸音を丁寧に聴かせて頂きます。高血圧症の患者さんでも、毎回聴診を心がけていますが、いつもと違うサウンドを聴取中に気がついて僧帽弁逸脱症を疑い専門医療機関にご紹介し、緊急手術に至った経緯もあります。今では元気になられて通院を継続されている患者さん等・・、聴診の大切さを身に染みて感じています。最近では、新型コロナ患者さんを疑った症例で、胸の呼吸音を聴取し肺の一部に異常音を聴取し、肺炎の合併に気がつけた症例も多々あります。聴診器1つで色々な病態を早期に気が付けるアイテムであり、可能な限り聴診を丁寧に行っていきたいと感じています。

あなたにとって覚悟とは

血液内科医として働いていた時に、ある急性白血病の患者さんと出会いました。彼女は、結婚前の身で、ちょうど診断が顕微鏡でついた際に、病気の事について説明を行うため、フィアンセの同席の下、病棟の一室をご案内しました。病気の診断と今後の治療について説明をするのですが、彼女もフィアンセも当日は直ぐに帰宅できると思い込んでいたらしく、私の説明を聞いて事の重大さに気がつかれ、納得して治療を受け入れてくれました。入室されて、抗がん剤による治療を開始する際に中心静脈点滴治療を行いますが、鎖骨下から太い針をガイドに点滴の管を挿入していきます。とても痛みを伴う操作ですが、彼女は耐えてくれました。カテーテルの先端の位置に問題のない事を確認して、いよいよ抗がん剤の投薬が始まります。彼女は、その後ご兄弟からドナーが見つかって、骨髄移植にまでこぎつけるのですが、移植中に重大な合併症を患ってしまいました。消化管からの出血が止まらず、輸血をしても間に合わない状況に陥り、同時にVTと言う危険な不整脈を誘発し、カウンターの用意中に胸部僕打を行いました。胸を拳で叩くのですが、血小板数が1万/μLを下回っていましたから、みるみるうちに胸部に出血班が広がって行くのが分かりました。彼女は「先生、このアザ消えるよね?」僕は「もちろんだよ、骨髄が回復してきたら綺麗に消えるよ」と、励ましました。が、その後何度か同様の病態が続き、遂に帰らぬ人となりました。最後まで、心臓マッサージを続けましたが、フィアンセから後ろから抱きつかれ「先生・・もういいです」と、止められました。患者さんと僕らはどこか一線を引いた関係を維持しておりますが、この時ほど、自分の感情を抑える事の難しい症例はありませんでした。ご家族と、フィアンセに見守られながら、彼女は天に召されましたが、僕は自分の力不足と、彼女を助けられなかった悔しさと、悲しみが入り混じり、涙を止める事ができませんでした。ご家族からは、深々と頭を下げられましたが、僕には悲しみと悔しさが交錯しており、言葉にする事も難しい状況に陥ってしまいました。こんな想いは、本当に最後にしたいと心の底から思い、僕自身の覚悟に至ったと思います。彼女は、血液内科の僕の元にこられるまで多くのエピソードがありました。当時、歯科にかかられており何度直しても再発する齲歯に悩まされていたのです。一ヶ月経過してようやく血液検査が行われて私の元に紹介受診に至っており、その間に白血病は進行してきました。ここまで悪くなる前に見つけられていれば・・そんな思いが込み上げてきました。開院するならば、少しでも早く病気を見つけてあげられれば・・、そんな思いを胸に、覚悟を持っての開院に至ったと思います。

カッコイイ大人とは?

医師と言う職業柄、やはりどんな疾患にも真摯に対応し、的確な診断に持ち込める能力を持つ医師を、僕はかっこいいと感じます。これも大学病院時代のエピソードですが、治療に難儀している症例について、尊敬する先輩医師に相談をさせて頂いた際に、その医師は、実際に患者さんのところまで伺い、診察をし丁寧にお話を伺い、その上で診療ポイントを的確に説明され、結果正しい診断から治療に結びつきました。やはりその時に思ったことは、常日頃からアンテナを張り続け、できるだけ自分の知り得る情報を貪欲に吸収し、的確に必要な時に引き出せる能力。これが、とても大切だと感じましたし、その先輩医師はそれを実践されていましたから、これだなと・・感じました。後輩から見ても憧れますし、少くない限られた時間の中で努力を惜しまない姿に、かっこいいと感じました。

今後の展望

夢は、やはりカッコいいと思える医師に近づくことです。その為の努力を続ける事が大切だと思っています。それが、ひいては患者さんに対して必要な医療に結びつく事だと思います。丁寧な医療だけでは、問題を解決できません。必要な情報を必要な時に導き出せる能力を維持するべく、努力を続ける事。これが、大切な事だと思っています。常にアンテナを周囲に張り巡らせて、アップデートを惜しまない。そんな地道な努力が必要だと感じています。

若者へのメッセージ

インターネットの時代ですから、常日頃のアップデートには長けている方が多いんだと思います。必要な時に必要な情報をいかに正確に引き出せるか・・が、問われる時代なんだと思います。ぜひ、そういった能力に長けた人材へ成長して頂けると幸いです。が、同時に人と人とのコミュニケーション能力に長ける事も重要です。一方だけでは不十分ですので、バランスの取れた人材に自分を上手く発展させて下さい。そして、最も大切な事は思いやりの心を持った人間だと感じています。優しさは、とても簡単かもしれませんが、思いやりは難しいです。相手の立場に立った考えを持てる様な大人になって頂きたいと思います。

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お気に入り

聴診器

総合病院時代の院長から頂いたものです。これまでにも多くの患者さんの問題を見出す事に成功してきた代物です。今では現役を引退はしていますが、大切に保管していきたいと思っています。時々、眺めるのですが、当時の想いを思い出させてくれます。

白衣

生まれて初めてネーム入りの白衣を、開業事に妻からプレゼントされました。これも勝負時に着用していますが、もともと暑がりなので、なかなか着るチャンスに恵まれておりません。