台湾出身。2000年に来日。日本語学校を経て、筑波大学医学専門学群卒業。関東一円の大学病院や地域の基幹病院で泌尿器科、女性泌尿器科を専門に診療。2022年6月に独立して開業。日本のみならず、英語や中国語を駆使し、海外の専門学会でも活躍。
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医学部を卒業し、初期研修を終えてから、泌尿器科専門医を進路として選びました。今から約10年前に学会で、初めて聞いた女性泌尿器科学に関する講演がありました。構造的な相違があるため、女性に起こりやすい泌尿器科の病気も異なるとの内容でした。「なるほど!」と思い、いくつか女性泌尿器科学の研修ができる病院を渡って、外来の構成から、手術の仕方とその後の管理を勉強してきました。コロナ禍でやはり泌尿器科の悩みはもっとも相談しにくく、つい我慢してしまう傾向を感じました。まずは相談がしやすい場所を作ろうと思い、独立して開業する運びとなりました。
泌尿器科というと、特に女性の場合、受診しにくいといったイメージをお持ちの方も多いと思います。実際、現在泌尿器科外来を受診している患者さまを見るとやはり男性が多い傾向にあります。 しかしながら排尿の問題は性別に関わらず、悩ましいものです。尿もれのお悩みなどを持たれており、外出や仕事、スポーツの支障になることもあります。生活の質の向上を目指すべく、適切な診断を行い、疾患内容や治療の方向性について、わかりやすくご説明いたします。かかりやすい医療機関の一つとして目指していきたいと思っています。
2000年9月に留学生として来日し、1年6ヶ月間日本語学校に通っていました。最初は、ひらがなやカタカナを覚えることから、単語一つ一つを暗記して、徐々に伝える文章を作ることができました。聞き取りは苦手でしたが、数ヶ月経ったところ、「ちびまる子ちゃん」を字幕なしで観ることができるようになりました。夢の中でも自分が日本語で話すようになり、日本語で物事を考えることも可能となりました。新しい言葉を習得し、自分を表現する方法が増えて、いろいろと挑戦できる気持ちになりました。
理想の大人は世の中から注目される成功者、強運の人と思われがちですが、いくら成功者でも、そこにたどり着くまでに小さい努力を積み重ねることが大事です。しかし、うまくいかない、遠回りすることも多々あると思います。特に思わぬ事態に遭うときでも、「焦らない」、「慌てない」気持ちを取り戻さないといけません。過去の経験を元に、その積み重ねてきたことを振り返ってみることが重要ですが、時より経験を頼らない発想も欠かせません。反省と創造をうまく駆使し、複雑な問題を誰でも解決できるくらいの易しいレベルまで分割できる人こそ、理想な大人であると思います。
イメージとして、「悩んでいるおしもの症状がありましたら、まず相談していただければ幸いです」という、地域に信頼できる、かかりやすい医療機関を築き上げていきたいと思います。個人として、今まで習得した医療技術を目の前の患者さまに提供していきたいと思います。そのために、入りやすい環境整備をし、分かりやすい説明をすることに務めています。その医療機関にいるスタッフも自ら患者の悩みをうまくキャッチし、気持ちまでサポートできるように、日頃の診療の中で研修しながら成長していける仕組みを考案していきたいと思います。地域の方々に還元できるのが、専門家意識の高い集団であると信じています。
他の人と違うこと、さらに違う方向を歩んでも恐れないことです。マイナーになることを心配しなくても大丈夫です。なぜなら違うことは、他の人との競争が少ないって事でもあるのです。多様性を重視されるようになった世の中ですが、どうしても多数派、メジャーにあることを注目されやすい傾向にあります。しかしながら、どんな人でも性格、才能や趣味など、人生のすべてが多数派になることは逆に少ないと思います。ほかの人と違う面があることは、そのメリットで成功するきっかけになり、違うことを認めると幸せになる可能性も秘めているかもしれません。
日本語能力試験に備えて準備するために愛用した一冊です。日本語で物事を考え、意思疎通が図れる基礎となりました。
開院した際に台湾の大物から頂いたお祝いの品です。台湾の医療機関に行くとよく見かけるものです。大事にしたいアイテムです。