覚悟の瞬間(とき)

うるおい皮ふ科クリニック 院長 豊田雅彦
とよだまさひこ

豊田雅彦

長野県生まれA型
職業:うるおい皮ふ科クリニック 院長
趣味:妻との温泉旅行、犬の散歩
座右の銘:真面目に生きる組織は決して崩壊しない

医学博士。1990年富山大学医学部卒業。同大学皮膚科学講座にて研修。1994年から2年半、米国ボストン大学医学部皮膚科学講座に留学、電子顕微鏡、皮膚病理、光老化、神経など多彩な研究を行う。帰国後、皮膚のかゆみの研究に没頭し、研究結果を国内外での講演会や学会で発表し、多数の医学論文著書を執筆。国際学会で過去3度の特別優秀研究・発表の賞を授与される。同時に漢方薬の研究・臨床も行い、主としてかゆみに対する漢方薬の実践的応用の道を拓く。2005年、千葉県松戸市に「うるおい皮ふ科クリニック」開業。(メディカルエステうるおい併設)
専門医:日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
学会役職:日本和漢医薬学会評議員、日本研究皮膚科学会評議員、日本かたち研究学会理事、他

オフィシャルサイト

来歴

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なぜ今の仕事に?

小学生の頃から漠然と「医者になりたいな」という気持ちは心のどこかにありました。しかしどちらかというと文系志向の頭でしたので、高校は文系を選択していました。高校2年生の時に、開業医である叔父に医師の魅力・やりがいなどの話を詳しく聞く機会がありました。その後、医学部のシステム、どんな診療科があるのか、医師としての進路などを見聞きし、医師に魅かれていきました。自分や家族が病気や怪我の時に「先生お願いします」というすがる様な思い、そして治癒したときの「安堵感」。多くの方々が経験することだと思います。そんな、人を幸せに出来る仕事、「医師」という職業を躊躇なく選択し、以後猛勉強しました。皮膚科は、内科、外科、精神科など多彩な側面を有する診療科としての魅力から選択しました。

現在の仕事への想い

患者さんの信頼を得ることは容易ではありません。しかし、患者さんと医師との間に確固たる絆が構築されなければ診療は順調に進みません。私のクリニックを「ここに来たら落ち着ける、良くなる」と希望が持てる場所にしたいと思っています。特に私の場合、かゆみが専門ですから、「ここに来るとかゆみが止まる」と患者さんが希望を持てる診療を、スタッフ一同とともに常に心がけています。また、治療手段は治療の選択肢を数多く有し、様々な角度からあらゆる皮膚病に対応するようにしています(漢方、美容を含む)。また、日々勉強し続けています。少しでも早く患者さんが皮膚病から解放されるよう、日々の診療で迷った点や順調に進まなかった点は、可能な限りその日のうちに調べて、同じ迷いを決して繰り返さないことを信条としています。そして、チームワークも大切にしていますね。患者さんは時には医師よりも看護師を含むスタッフに対しての方が、質問や本音を言いやすいものです。スタッフに任せることも重要ですから、スタッフ教育の充実化に力を入れています。

あなたにとって覚悟とは

2002年フランスのパリで第20回世界皮膚科学会が行われ、かゆみのワークショップで最優秀研究賞を受賞しました。医学の道は大きく分けて(基礎的)「研究」と「臨床」(患者さんの診察・治療)に分けられます。私は皮膚科医として研究も臨床も(自分が生まれ持った能力の範囲内で)精一杯行ってきたという自負がありましたが、やや研究に力点が傾いていたと思います。世界一の皮膚科研究の受賞を戴き、パリから日本へ戻る飛行機の中で「自分が目にしない多くの患者さんのための”研究”は今後ももちろん重要。しかし、私なりに精一杯の努力を研究に注いでその結果も認められた。これからは、自分が個々の患者さんと向き合って治療に専念する”臨床”に、残された皮膚科医人生を傾けよう!」と、方向・発想の転換を行いました。この機内での決断が、私の人生において最大の「覚悟の瞬間」でした。「苦労は覚悟のうえ」でした。

カッコイイ大人とは?

私は医師という職業しか知りません。狭い社会で生きてきたのかもしれません。しかしその社会で生きてきた私が「カッコイイ大人」と思えるポイントは3つあります。一つ目に、自分が選択した道はトコトン極めることです。どんな些細なことでもいいのです。他人の役に立ちたい、幸せにしたい、喜ばせたい、楽しませたいなど、自分の能力の範囲内の極限まで努力する大人はカッコイイです。二つ目に、辛く苦しい時ほど笑顔でいることです。誰でも体調の不具合や精神的ストレスなどで心身が疲れ、辛いとか苦しいと思う時があります。私は医師です。私が辛い顔をしていたら、私を頼って下さる患者さんは不安になるでしょう。作り笑顔でいいんです。自身がどのような状況でも笑顔で他人と接しられる大人はカッコイイです。三つ目に、多くのモノを背負って踏ん張ることです。家庭でも、仕事でも、生涯でも、とある1日でも、人は多くのモノを背負って生きています。他人のためでも自分のためでもいいのです。背負ったモノの数や重みの分だけ、そのためにいかに踏ん張って抱え込む努力をしたかによって人間としての器が大きくなります。そんなカッコイイ生き方の大人に憧れます。

今後に向かって

これから生涯のうちで、どれだけの患者さんのお役に立てるか分かりません。もちろん日々精一杯の努力と笑顔で診察します。一人でも多くの方に、「私と出会えて良かった」「私の診察を受けて良かった」。そう思ってもらえるように努めたいと思います。私が専門とするかゆみは「かゆみで死んだ人はいない」などと軽視される傾向にありがちです。しかしかゆみは辛いです。かゆみを我慢したらどうなるか・・全身身震いする苦しみに襲われます。猛烈なかゆみの日々から解放されて、人生そのものが変わった方々を多数診てきました。一人でもいい。私のこれまでの研究と臨床の皮膚科医経験により、幸せになって下さる方のために力を尽くします。私は緊張しがちであがり症です。50歳半ばで性格を変えられるかは分かりませんが、マインドの強い生き方ができるようになりたいと思っています。

若者へのメッセージ

私自身がまだ医師として若者(ひよっこ)です。これからが脂の乗った絶頂期です。但し若い方に、今これだけは伝えたいことがあります。まず、あなたのおかげで喜び幸せを感じてくれる人が生涯一人でもいるのなら、あなたはこの世に生まれてきた価値があります。どんな道でもいいですね。仕事(職場)だけではありません。家庭でも、サークルでも何でもいいと思います。そのために少しだけ努力や苦労が必要なら背負ってください。必ず報われます。「真面目に生きる組織(人)は決して崩壊(脱落)しない」のです。そして、チャンスは身近にあります。見逃しているか、そんなチャンスから目を逸らしているのかもしれません。チャンスは自分で掴みにいくものです。待っているものではありません。逃げたら負けです。多少失敗したっていいじゃないですか。あなたは若いんです。目の前のチャンスに果敢に挑んで失敗した人には、必ず新たなチャンスが到来すると信じています。若者同士頑張りましょう!

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日本で唯一高知県土佐にしかない虎斑竹で作った名刺入れ。手縫いの丈夫さ、時とともに変化していく色調、使うほどに深まる愛着、、、内ポケットの相棒です。富山から松戸へ、開業医として生きると決めた私の「覚悟」を全力で支えてくださった限られた方々に、それぞれ名前を刻み贈らせて頂きました。これに触れる度に当時を思い出して、今でも身が引き締まりますね。