大原工務所 代表取締役 大原彰
おおはらあきら

大原彰

東京都生まれO型
職業:大原工務所 代表取締役
趣味:テニス、スキー
座右の銘:神は愛なり

日本大学理工学部建築学科卒業、増田建築構造事務所入社、建築の構造を学ぶ。その後、大原工務所へ入社、1981年代表取締役就任、現在に至る。建築雑誌に施工したものが多数掲載され、多くの設計事務所からの仕事依頼がきている。2011年~東洋大学理工学部建築学科・秋山哲一研究室/特別講師

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来歴

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なぜ今の仕事に?

大学卒業後、設計事務所へ行こうと思いましたが、構造の勉強が不足していたので、まずは、構造事務所で働きながら、建築構造を学びました。3年ほどして面白くなってきたときに父の具合が悪くなり、父が経営していた現在の会社へ仕方なしに入社しました。元々この会社で働こうとは思っていなかったのですが、このままだと会社を畳むことになるので、やってみようと始めました。それまで大きな現場の構造図を書いたり、現場の構造監理をやっていましたが、大原工務所へ入り、とても小さな住宅の施工をまずは担当しました。その後、色々な設計事務所の設計した特徴ある建物を次々と施工し、難しい建物を施工することになりました。

現在の仕事への想い

建築は、施主、設計者、施工者の3者がそれぞれ信頼し、協議検討し合って工夫しながら造ることが大事です。我々のような中小規模の施工会社は、大手ができないことややりたがらない面倒な仕事をこなし、小回りが利くことで仕事をコンスタントに獲得するべきです。小さな施工会社は、一般に設計事務所の仕事を嫌がる傾向にありますが、それは間違いで、設計事務所と共に考え工夫してプロジェクトを完成させるべきです。設計事務所は敵でなく信頼できる仕事のパートナーと考え、設計者がやりたいことを実現させるために最大限の努力をする。ただし、設計者が間違ったデザインや納まりを提案したときには、それを指摘し、他の方法を提案したり、変更案を提示して検討し合うことが大事です。図面通り造ったけど雨が漏りました、ではいけません。危ないところはどんどん指摘し、完成後不具合が出そうなところは、あらかじめ施主にも話すべきです。困難な仕事にぶつかったとき、逃げずにどうしたら実現するかを考える。実現させるために試行錯誤を重ね、でき上がった時の喜びは大きなものです。施主や、設計者に感謝されると、それまでの苦労は吹き飛んでしまいます。弊社のホームぺージに「どんな困難な条件をもクリアしていくことを宣言致します」と記しています。また、工務店同志の繋がりがほとんどないことはおかしいと思います。むしろ協力し合い、お互いを高めるべきです。他社と一緒に一つの仕事をこなす時、お互いが刺激を受け、それぞれの社員や職人の技術向上にもなります。1社ではできない仕事を2社で協力し合い、見事に成し遂げたプロジェクトも経験しています。

あなたにとって覚悟とは

30年ほど前に、当時一年間で請け負う金額以上の施工の話があり、当時の会社の全力を尽くしてやり遂げました。仲間にも助けられ、共同作業の必要性を感じたものです。これまでの実績をはるかに上回る規模、金額のプロジェクトでした。約束の工期には間に合わなかったのですが、全力を尽くして超難工事を仕上げたことが施主たちの理解を得て、何とか引き渡すことができました。この時が「覚悟」の時といえます。キリスト教会の会堂新築。屋根にプレキャストコンクリートの部材を作り、組み上げていく工法でした。工場で作り運搬することが不可能だったので、現場でこれらの部材を作っては取り付けるという作業を繰り返しました。大手ゼネコンでは予算が合わず、当社で予算に合う見積を提出し、請け負いました。しかし見事に大きな赤字を出したのです。その後不思議なことが起こり、何とか切り抜けることができました。そして徐々に難しい仕事が増えていき、現在に至ります。

カッコイイ大人とは?

口数少ないが、やり遂げる人。知らない間にやってしまう人です。何でもかんでも言葉にしてしまわなくても、結果を見れば誰がやったのかわかるのものだと思います。黙々と目の前のことに向き合い背中で語るような人は職人などにはとても多いです。その姿は生き方としてとてもカッコイイです。理想に近づくために文句を言わず、常に前を向いて、今何をなすべきなのかをいつも考えていく。そして成し遂げたことを決して語らず、前へ進み続ける人、それがカッコイイ大人だと思います。

今後の展望

工務店同士が手を組むことでより大きな仕事、難しいプロジェクトを成し遂げることができるということを証明し、業界全体に仲間をどんどん増やしていきたいです。一般的に言えば、工務店同士は一つの仕事を取り合うライバルです。しかしそう考えずに、協力して一緒に仕事に取り組んでみると、大きな発見があるものです。ライバルではなく、仲間になるととても心強いものです。弊社では15年前から工務店同士が手を組むことで、1社では規模が大きいと感じる仕事や難しい建物を造りあげてきました。工務店同士が競争をして仕事を取り合ったり、自分たちの技術を隠すのではなく、お互いに協力して、技術や情報を共有することで、より大きな仕事を成し遂げること出来る事だけではなく、工務店同士のレベルが上がり、さらにより良いものを建てることができるようになります。工務店や小規模の建設会社同士が手を取り合えば大きな力になるということを知ってほしいし、業界全体のレベルが上がると信じています。この考え方を広めていき、中小の建築に携わる会社、社員、職人すべてがやる気を出し、今までできなかった規模やレベルのプロジェクトに挑戦してほしいと思います。そして、この仕事がとてもやりがいのある、誇りを持てるものだと若者に知ってもらい、若者の仲間を増やしていきたいと思います。

若者へのメッセージ

弊社のような小さな建設会社や設計事務所で、建築を造ることの喜びを感じて欲しいです。大手やハウスメーカーでは味わうことができない刺激や、スリルや達成感を経験してほしいと思います。建築は「造る」ものであって、自動車のようにカタログの中から選んで決めて、「作る」ものではありません。造り上げる建物は世界に一つしかない物です。多くの人の目に触れ、毎日使い続ける貴重なものを造る仕事のやりがいを感じてほしいと思います。日本の建築技術は世界一だと自感じています。町工場がロケットを造り上げたように、建築も誇りを持ってできる仕事です。困難を克服したときの達成感を是非味わってほしいと思います。できそうもないことを、やらずに諦めるのではなく、どうしたらできるかを考え工夫することが大事です。建築の仕事は、一生できる仕事です。技術は経験を積むごとに高まっていき、蓄積するものです。定年で辞めてしまうなんてもったいないことです。大手の会社に入り、企業の利益のために働くのではなく、小さな会社で、自分のやることに責任と誇りを持って、一つずつ仕上げていく嬉しさを感じるべきです。建てた建築物は50年、100年も使い続けることがあります。施主の方々や、設計者とのお付き合深いお付き合いが増えて行きます。色々な人間の良さ、悪いところ、いやなところを見ることになりますが、人間形成の上で、このようなお付き合いができることは幸せであると思います。

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