メモリーズ 代表取締役 横尾将臣
よこおまさとみ

横尾将臣

香川県生まれB型
職業:メモリーズ 代表取締役
趣味:サックスの演奏、釣り
座右の銘:仕事は心技体の準備、そして情熱と真心を持って臨む

高校の時にラグビーで大阪選抜に選ばれて本田技研に入社するも1年で退社。そこからサックス演奏家として10年活動する。その後営業職に就くが、祖母が浴槽で急死し遺品整理の必要性を感じ転職。2008年に遺品整理専門会社メモリーズを起業。福祉整理、空き家整理の商標登録しビジネスの幅を広げ、特殊清掃と呼ばれる孤独死などの清掃技術も研究する。2019年に消臭専門「消臭プロ」を立ち上げる。孤独死現場やゴミ屋敷現場などから感じる高齢者の孤立、地域コミュニティの崩壊など講演で熱く語る。

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来歴

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なぜ今の仕事に?

私が33歳の時に祖母がお風呂で突然死をしました。膠原病だった母親がしんどい状態で葬儀の準備から世話をしていました。葬儀後に遺品整理をしている母の姿を見て「将来これは必要になる仕事だ」と感じました。母の幼少時代の作品や成績表が残されていたことに感激して感極まる姿、写真を見ては手が止まる兄弟、ただ片付けるだけでなく気持ちも向き合って片付ける整理人が必要になると強く思いました。同時に他人の家に入りプライバシーの部分に入る仕事でもあり、非常に高いモラルを持った人間になる必要性も感じました。

現在の仕事への想い

遺品整理をする日の朝、依頼人は不安な顔をしています。それは親の遺品整理を自分たちで完結できない申し訳ない気持ちと、他人が家に入って整理する不安などがあり、覚悟を持って整理を他人にお願いしています。その依頼人に対する私のこだわりは遺品を通じてコミュニケーションを交わし距離感を探ることです。また同時に依頼人と故人との距離感を探ります。会話の表情を見ながら依頼人の居心地のいい位置(距離感)に自分がいれているか意識します。そうすることで依頼人は不安な表情から温和な表情に変化していきます。最後に何もなくなった部屋を見て泣かれる人も少なくありません。しかし明日から頑張っていこうという切り替わる瞬間でもあります。私は著書「遺品整理から見える高齢者社会の真実」にて葬儀は肉体的な別れ、遺品整理は精神的な別れと位置づけしています。家族だけで整理をするのは大変なので、ほとんどの依頼人は感謝してくれますが、それで満足はせず「あなたに頼んでよかった」と言われなければいけません。

あなたにとって覚悟とは

遺品整理の会社へ転職した時、見積時のルールで代表に(見積の詳細について)連絡をしなければならなりませんでした。その時の見積はお寺の大きい現場の見積で、私は代表に電話をして現場の状況や金額(90万ぐらい)を伝えた。その時に「金額が低い!150万とか200万とか言われへんのか!」と怒られました。それを聞いた依頼人である住職から「なぜあなたはそんないい人なのにそんな会社で勤めているのか?あなたに頼みたいけど会社が嫌なので断る!」と言われました。玄関で頭を下げてドアを閉めた瞬間に代表に電話をして「俺がいつ会社に迷惑かけたのか?」と泣きながら電話をして独立を決意しました。この時、奥さんは妊娠していて、相当の覚悟を持ったことを覚えています。自分の行動や方針すべて自分で責任を取らなければいけない事は、当時の自分にはよくわかっていなかったと思いますし、分かっていないことが逆に良かったと思います。市場的にもちょうど遺品整理の会社が増えてきつつある状況だったので独立のタイミングはちょうどよかったと思います。またサラリーマン時代に出会った山下という部下が、私が独立したことを知って付いてきてくれたことも大きな覚悟が必要だったと思います。

カッコイイ大人とは?

素敵なことを素敵と純粋に言える人です。それには心にゆとりが必要で趣味を持ち、プライベートが充実している事が重要だと思います。仕事では社員に本気で指導し、本気で笑いあえる環境を持てていること。私はサックスプレイヤーなので音楽をすることで心をリセットすることができます。人のために生きることが自分の最終形でありたいと思います。職業柄簡単に真似されるが、真似できないことを追求し、理想に近づきたいと思います。

今後の展望

私たちの仕事はたくさんの社会問題と対峙しています。地域からの孤立、貧困、ゴミ屋敷、空き家問題、孤独死、疎遠や無縁、高齢化社会など大変多いです。しかし孤独死・ゴミ屋敷などのニュースや報道、レポートはインパクトある画像などが多く、本質に迫っていないものが多いです。孤独死の現実はその直前の生活を見ることができる整理人しか分かりません。私は現場を15000件以上経験しており、孤独死された方の想いなどをきちんと発信すれば若い人は死生観をもっと持つだろうし、子供世代は親をもっと大事にして連絡もすると思います。ゴミ屋敷も住んでいる人を問題がある人のように報道することに違和感を覚えます。奥さんを亡くしたり、自身が病気になったりして経済的、肉体的な不安と戦いながら最後は生きていく気持ちが負けてしまうセルフネグレクト状態になることを知って欲しいです。最初からだらしない人は少なく、若い人にも本当の貧困とは何かなど現場から伝わるメッセージを発信していき、地域で助け合ったり見守ったりできる心を取り戻すような活動をしたいと思います。

若者へのメッセージ

地域の復活なしに日本の復活はありません。戦後何もない焼け野原の時、日本は地域でものすごく助け合いました。砂糖や塩などを貸したりして「困ったときはお互い様」と励ましあって生きてきました。やがて地域に数台しかなかったテレビなどは各家庭に設置され、家財道具も普及してきました。モノが増え、モノに囲まれることが裕福の象徴となりました。地域には子供から高齢の方がいて悪い子供には叱る大人がいて、素晴らしい地域コミュニティがありました。しかし生活水準が上がるともっともっと裕福になるために、個の幸せを追求することでコミュニティが崩壊していき、高齢化社会となった今、地域でSOSが出ていても気づかないのが現状です。この仕事をして想うのは(すべてではないが)、死の直前に寂しい思いや後悔をしている人が多い事です。また親を孤独死で亡くした子供はほぼ親を腐らせてしまったことを後悔しています。もっと連絡を取りたかった、もっと会っていたらよかったと泣かれる人が多いです。私たちは何か大切な心を無くしている気がします。親を大切にするって何なのか、家族って何なのか、困った人がいた時にどうするのか考えないといけません。世界中、リアルタイムで会話ができる世の中で、一番大切な近くの人との会話が少なくなっています。愛情や真心が無くなってしまっては明るい未来はないと思います。

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