清水こども園 園長 / 住職 圓藤弘典
えんどうこうでん

圓藤弘典

千葉県生まれB型
職業:清水こども園 園長 / 住職
趣味:草刈り
座右の銘:知足

東京学芸大学教育学部卒業。比叡山で僧侶の資格を取り、清水寺法嗣、清水保育園に勤務。その後、清水保育園園長を経て、幼保連携型認定こども園清水こども園を新設し園長となる。清水寺住職。千葉県保育協議会会長。

オフィシャルサイト

来歴

1 2 3 4 5 6

なぜ今の仕事に?

大学在学中に、親戚の寺と保育園の後継者になってくれないかという相談があり、教員になることや大学院へ進むことも考えたが、悩んだ末、生まれ故郷に戻って地域発展のために尽くそうと心に誓いました。しかし、寺と保育園の両方を経営していると休みがとれない、とても忙しいのに、頼まれることがたくさんあります。一生懸命稼いだお金は、建物や古いものの修繕で消えていってしまいます。自分のためだけを考えていたらとてもつとまらないと思います。それでも仕事を続けていけるのは、人って、子どもっておもしろいと思っているからだと思います。

現在の仕事への想い

「世界中の子どもたちが、自然の中に放り出されてしまったとき、一番最初にあきらめて滅んでしまうのは日本の子どもたちではないだろうか?」そんな不安を感じながら保育園に勤務していたころ、養老孟司先生の講演で「自然から隔離されて子どもは育たない」という言葉にであいました。ドイツの森の幼稚園や木更津社会観保育園での里山保育を視察する中で、もう一度真剣に「子どもと自然」を見つめ直す必要があることを実感し、園長になってから近隣の里山での「森の保育」をはじめました。現在は、東京のBe-Nature School と提携して、子どもたちの自然体験活動を展開しています。

あなたにとって覚悟とは

保育園の敷地が抵当に入り、もしかするとつぶれてしまうかもしれないという状況がありました。そして、保育園の園児が減少してきて、経営が継続できないのではないかという不安な時期もありました。銀行からお金を借りて住職となり、園長となり、事業を継続するための資金が不足するというプレッシャーと闘いながら、どうにか困難を乗り越えてきました。そんな自分を支えてくれたのは、保育園で出会った子どもたちの笑顔と地域の人々の信頼でした。人を心の底から信頼すれば、それは自分への信頼となってかえってきます。たくさんの人からのはげましが自分の支えになったように思います。

カッコイイ大人とは?

どんなに小さな子どもにも、いたずらをする子どもにも、悪たれをつく子どもにも、だだをこねて大泣きしている子どもにも、その気持ちを尊重してやさしい言葉で接することができる人です。子どもは、あと何十年かすると大人になります。その子はきっと自分との出会いを覚えていてくれて、何十年か後に再び出会ったとき、「あの頃は楽しかったね!」って言って笑える大人は、とてもカッコいいと思います。

今後の展望

コロナ禍で少子化が加速しています。今後は保育園やこども園の経営が厳しくなるでしょう。また、公立保育所やこども園の民営化が進められています。たった今、市内のこども園の運営を当法人(清水福祉会)が引き受けることに決まりました。少子化が加速する中、高い質の教育・保育を維持しながら運営を継続していくことは大変なことでしょう。子育てや教育は、すべて国が担って行われるものではなく、かといってマーケットのサービスで行われるものでもなく、やはり地域のコミュニティー・ソリューションによって支えられるものだと思います。ヒトは、母親だけが子育てをするのではなく、家族や地域のみんなで子育てするように進化してきました。これを共同養育といいます。子育てや教育は地域によって支えられるものです。ただし、そこにかかる費用は国が投資していかなければ成り立たちません。子どもは未来を創りだす存在です。だから、子育てをすることは未来を創っていることと同じだと思います。

若者へのメッセージ

日本財団が行った18歳意識調査(第20回、2019年)によると、「自分で国や社会を変えられると思う」と答えた日本の青年は18.3%でした。インドでは83.4%、アメリカでは65.7%。調査を行った9カ国中、日本はダントツで最低の水準でした。これからの時代は、今よりも予測困難で不確実、複雑で曖昧な時代になってきます。変化に適応しようとするだけでは何も変えられません。このような局面では、自分たちで実現したい未来を自分たちで考えて、目標を設定し、そのために必要な変化を実現するために行動していかなければならないです。一人ひとりがエージェンシー(変化を起こすために、自分で目標を設定し、振り返り、責任を持って行動する能力)を持たなければならない時代だと思います。

おすすめ動画※この動画を見た人はこの人の動画も観ています

タレント 小島慶子

タレント
小島慶子

精神科医 名越康文

精神科医
名越康文

作家 室井祐月

作家
室井祐月

お気に入り

学習原論

原文は、大正12(1923)年に木下竹次によって書かれたものだが、学びのバイブルとして、教育・保育の考え方の原点としていつも目が通せる場所に置いてあります。

お守り

清水寺の秘仏、十一面観音様のお守りです。平成18(2006)年に行った御開帳(33年に一度)の時につくったお守りです。