東京電機大学大学院電気工学専攻博士課程（前期）修了。新卒で某鉄道会社に入社、電気関係の設計・工事監理、設備保守等を経験した後、研究開発分野にてエネルギー有効活用に関する研究に従事。その後、某コンサルタント会社へ出向し、数件の円借款事業案件に参画。2019年11月に㈱Shu Electricity and Railway Consultantを設立。現在は、海外の鉄道建設事業案件（数件）にサブコンサルタントとして従事するとともに電気関係事業の案件形成に携わっている。
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大学院在籍中に英会話に取り組んだことから、就職する前に海外での生活体験並びに語学研修のため、1カ月程度アメリカに滞在していました。そのような経験もあり、元々海外交流や海外業務に興味を持っていました。2016年にコンサルタント会社に出向したことがきっかけで、約20年の鉄道事業での経験を基に海外鉄道建設関連事業に携わることができました。そこで自分自身、海外にてコンサルタント事業を行う方が向いていると感じたことや当時のプロジェクトマネージャーなどからの勧誘、自らの経験を海外の技術者へ伝えたいという思いから現在の事業を行うことにしました。
海外での取り組みは基本的に対象となっている国が望むことを理解し、実現することであると考えています。これはコンサルタント業としては当たり前のことですが、相手に対して現実的に何ができるのか、事業性も踏まえわかりやすく説明することが重要です。さらに海外の場合は、文化の異なる様々な方々と接することになるので、相手の意見を正しく理解できるようにすることも必要となります。また、日本では新技術を活用した様々な実証がなされていますが、何らかの理由で導入できずにいる技術が多くあります。それらの技術を海外へ紹介し、対象国における課題を解決するとともに事業可能性を検討できるように意識しています。
2019年に某鉄道会社を退職して、㈱Shu Electricity and Railway Consultantを設立し、海外プロジェクトに従事すると決めたときです。当時は、様々な方々に相談をしたのを覚えています。独立することに対して、某鉄道会社に約10年勤め、定年退職した後でも遅くないとおっしゃる方もいれば、独立は50歳までに決断できるかだと独立を薦めてくださる方もいました。もちろん、家族の同意を得ることも重要でしたが、決断するには「自分自身が何をやりたいのか」や「後悔しない人生を送れるのか」であると思います。独立を決断した時が一番の覚悟であったと言えます。
たとえ失敗することがわかっていても、諦めずに何事にも一所懸命取り組むことができる人がカッコイイ大人だと思います。さらに常に勉強することと、様々なものに興味を持つことを忘れずに取り組める人だと思います。
現時点では海外における鉄道事業関係のコンサルタント業務が中心となっていますが、今後は電気事業関係や日本の良い技術を海外に展開できるよう、事業を拡大していきたいと考えています。その皮切りとして、フィリピン国において現地関係者とのつながりもあり、Agri-Voltaic（日本ではソーラーシェアリング）及び電力供給の在り方に関する検証を実施する方向で検討しています。
日本の明るい未来のためには若者の活力が欠かせないと感じています。活力は「何かを変えてみたい」、「新たなことに挑戦したい」といった想いから生まれてくるもの。課題は日本国内のみはなく、世界各国に存在しています。若者には型にはまることなく、自分の色を出し、課題解決に一所懸命取り組んでほしいと考えています。そのためにも「何事に対しても興味をもって、失敗を恐れず、チャレンジする」、この姿勢を特に大事にしてほしいです。やりたいことが見つからないという方は様々な企業が出展している展示会やセミナーに足を運んでみてほしいです。そこには思わぬ出会いが待っているかもしれません。
データ保存用のUSBやハードデスク、プレゼン時に使用するポインタ、海外SIMなどを細かなものを1つにまとめるのに重宝しています。
海外業務を行う際に時差があるので、現地時間を素早く確認しながら予定を組むことができ、メモも取れるiPadを重宝しています。
