日本獣医生命科学大学獣医学部卒業。卒業後茨城県内の動物病院で一般臨床に3年間従事した後、母校の大学病院へ戻り研修医として3年間過ごす。2011年3月、故郷に戻り動物病院ハートランド開業。2017年1月に現住所へ移転。
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小さい頃から動物を飼うのが好きでした。蚕やカブトムシなどから始まって小鳥、鶏、ハムスターなどをたくさん飼っていました。ですが高校に入るまで獣医師になろうと思ったことはなく、なんとなく「獣医師という仕事もあるのだな」と思ったのが高校一年生の頃です。残念ながら飼い主さんが喜びそうな獣医師を目指したエピソードはないです。獣医師になってからは複数の病院で研修を積んできましたが獣医師になって6年経った頃に地元で開業しました。当時は「獣医師は開業するのが当たり前」のような風潮があったので開業することに躊躇いはありませんでした。以来12年、地域に根付いた小動物獣医師として臨床に従事しています。
開業した頃は地域密着のホームドクターを目指していました。ですが診療をしているとどうしても自分では手に負えない病気というものに出会うことが増えてきます。そうなるとその都度都内の大学病院などの2次診療施設へ紹介しなければならない。しかし、都内まで行くのは距離、時間、費用などの面で飼い主さんや動物に大きな負担がかかります。なので自分で、地元でなんとかできないかと自分のできるところから診療の幅を広げていきました。その結果、白内障手術、緑内障手術、関節外科、門脈シャント、肝臓外科、胸部外科、腹腔鏡手術、CT検査など、都内の2次診療施設でしかできないような検査、治療を行えるようになりました。「都市部まで行かなくても地元でできる限りの治療、そして高度医療を」という信念の下、今も探究心を持って日々の診療にあたっています。
当初は地域密着の普通の病院を目指していましたが飼い主さんの要望に応えるべく診療の幅を広げてきました。そのためには様々な専門家の先生のもとで研修を積み、自分のスキルを磨かなければならない。開業してからも複数の大学病院で研修を積み自分の臨床能力を高めてきましたが元々それほど優秀な人間ではないので頭と体がついていくのが大変です。ですが困った飼い主さんがいるからにはその要望に応えなければと思うのでこれからも自分の獣医師としての能力の限界まで高めていかなければという覚悟を持っています。そうすることで地域獣医療の向上や社会貢献ができたらいいなと考えています。
僕の考えるカッコイイ大人というのは少年のようなキラキラした心を持ちつつも大人としての品性を持ち合わせた人だと思います。この相反する心の持ち様が重要だと思います。常に挑戦する心を持ち続けるには子供の頃のような好奇心旺盛な気持ちで物事に取り組むことが大事です。ですがそれだけでは周りの空気を読めなかったり、周りに迷惑をかけてばかりで周囲からの尊敬は得られないと思います。そこで年相応なりの品性を持ち合わせることで社会的にも受け入れられるのではないかと思います。トップランナーとして活躍している方々はおそらくこのような人達なのだろうと思います。そのためには常に好奇心と探究心を持って仕事に取り組み、周囲への気配りを怠らずそして自分自身の品格をあげれるよう努力することが必要と思います。
地域獣医療や社会に貢献できるようにするためにはどうすれば良いか、そして獣医師としての能力を限界まで高めるにはどうすれば良いかを常に考えています。そのために目標を3つに分けて考えています。まず短期的な目標としてはMRIの導入、これは今夏にも実現します。MRIは茨城県内には県南地域に一つあるだけで当院のある県央、そして県北地域にはありません。これを導入することにより画像診断の質が格段に上がり地域獣医療の向上に大きく寄与できると思います。中期的には学位取得。これは何か一つの分野でもいいから深く物事を掘り進めて物事をしっかりと考える能力を身につけたいと考えています。長期的には海外で働くこと。すでに海外で働く日本人獣医師もいますがまだまだ少ないと思います。特に東南アジアなどは転勤などにより駐在されている日本人の方も多い。ですが動物病院で日本語が通じなかったり獣医療のレベルがいまひとつだったりと不便を感じている方も多いと思います。そのような方々のために何かしら手助けできたらと考えています。
とにかく行動することだと思います。若ければ若いほど足枷も少なく行動しやすいはずです。自分のように病院を構えてしまうと動きが縛られてしまい行動の幅が狭まってしまう。その中でもいかに行動するかが大事なのですが若者にはまず動いてほしい。若い頃は何が正しいか、何をすべきかわからない人が多いと思うのであれこれ考えて動けなくなるよりまず行動に移すことだと思います。そして動きながら考える。それで失敗しても長い人生で考えれば大したことではありません。今の世界は昔より情報が多くあらゆるアクションを起こすハードルが低くなっています。失敗に関しても寛容な世の中だと思います。不安も多い時代ですが以前より環境が恵まれているところもあるのでその状況をうまく活用して行動することが大事かなと思います。
術野をライトで照らしたり拡大して見ることができます。腹部・胸部外科、脊椎脊髄外科の際には必須の道具です。
動画を撮影する機会が多いため購入しました。vlog専用なだけあって従来のハンディカメラより使いやすいです。