東京水産大学卒業。新卒で水産商社に入社、コンサルティング会社2社にて勤務経験後、1995年独立開業。1997年㈱メディカルプラザ設立、300件以上の新規開業支援と200件以上の承継開業を支援。著書に「院長のハッピーリタイア&獣医師のハッピースタート」他多数。2012年から情報誌「獣医師の事業承継を考える」を毎年1万部発行して全国の動物病院に無料配布。
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人との出会いがきっかけでした。1番最初に勤務していたコンサルティング会社の顧問先が、医療機関に医療器具を販売している会社でした。その顧問先を通して、多くの動物病院の院長先生と交流があったことがきっかけになります。動物病院の院長先生の相談に乗っているうちに、2003年をピークに犬の新規登録件数が減少し続け、将来犬が減ることが確実であるのに、動物病院が増え続けている現状を知りました。経営に行き詰まる動物病院が増え続けることは明らかでしたので、色々な方法を模索し続けるうちに、動物病院を引き継いで開業する方法があるということを渡米したときに知っておりましたので、日本でも第三者事業承継をするべきだと思いまして、今に至ります。
1番大事にしていることは、オーナー経営者を沢山生み出すことです。事業承継であれば、最初から売上がある状態でスタートすることが出来ます。新規開業と事業承継では開業リスクが全く違います。長年培った事業が存続していくということは社会的意義も大きいと考えております。世の中の多くの方々は、M&Aと第三者事業承継は同じであると考えておられますが、実はM&Aの元々の意味は吸収合併ですので、「大が小を飲み込む」というのが1番の発想になります。それに比べて第三者事業承継は、オーナー経営者からオーナー経営者に事業を引き継いでいくということですので、オーナー経営者が増えていくことは日本にとってもプラスであると考えておりますので、日本でオーナー経営者が増えていくことを動物病院という業界から支えていきたいと考えております。
見えない将来に向かって、「これは自分がやるしかない」と思って一歩踏み出すことだと思います。私は今、動物病院の事業承継を考えるという情報雑誌を毎年1万件の動物病院に無料配布をしています。1万件の動物病院に32ページの雑誌を無料配布するということは、かなりのコストがかかるのですが、こういうことを実践しないと、ご年配の院長先生には伝わらないと思いまして、「今やるしかない」と思って10年前に始めました。情報誌を送った初年度から多くの院長先生の方々から「第三者事業承継をして欲しい」という問い合わせを数多く頂きました。この雑誌をバックナンバーとして毎年取って頂く院長が多いです。覚悟を決めて、無料情報雑誌の配布をする決断をして良かったなと思います。
人知れず社会の役に立っている人です。偉大な人の周りには、親をはじめとする偉大な無名の多くの人がおられると思います。有名な人は少数ですが、圧倒的に多くの無名な尊敬できる人がいることが素晴らしいです。私は、滋賀県出身で近江商人の重視した「隠匿善事」という言葉があることを知り、うれしかったです。
第三者事業承継という仕組みと創業支援ということが私も動物病院という限られた業界でやって参りましたが、これは日本全体を通しても非常に良いなと思う動きであります。企業はオーナー企業と非オーナー企業に分かれますが、どうしても非オーナー企業は株主が分散しておりますので、資本の論理でどうしても利益を優先して経営判断をしなくてはいけません。そこがオーナー経営者ですと、利益以外の側面も意識して経営判断をすることが出来ますので、より長期的・総合的に良い経営判断ができるので、オーナー経営の方が長寿率、利益率が高いと言われておりまして、オーナー経営者が増えた方が社会が良くなるという確信があります。色々な業界で第三者事業承継と創業支援をする方が増えていけば、日本が良くなるという確信がありますので、日本をより活性化するのが夢です。
若い方々には、人の役に立つということに対して想いを深めて頂きたいです。この想いを深めることで必ず利益が得られるという考え方が深まっていけば、結果的に人に貢献をして、自分も豊かになると思います。人知れず、人の役に立つ大人になってください。
電車に乗った時に周りを見ると、スマホをいじっておられる方が非常に多いと思います。このことから、スマホに時間をとられる危険性があると感じており、ガラ系の携帯電話にこだわることにより、スマホに時間を取られずに、読書などの有効な時間の確保につながっていると思います。
普段多くの書類を持ち歩くので、バッグは重いです。重いバッグを背負って、できるだけ歩くことを日常的に実行しているので、毎日の運動量の確保ができています。おかげさまで、健康維持に大変役に立っていると思います。