北里大学獣医学科卒業後、一次、二次診療施設にて勉強をする。アメリカで研修医として内科・救命救急科の分野で専門性を高める。2021年2月に独立し、木場パークサイド動物病院を設立する。言葉が話せない動物達だからこそ、飼い主により沿ったコミュニケーションを大切にし地域密着で診療をしている。
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子供の頃からずっと犬を飼いたいと思っていました。高校に入るときに、自分でお世話をすることを条件に親に頼み込みました。親からは偏差値を提示され、その偏差値より高い高校に合格したら許可をもらえるということで高校受験を一生懸命勉強しました。高校合格の直後、ラブラドールレトリーバーと一緒に暮らすことになりました。その子と暮らす中でどうぶつと暮らすことの素晴らしさを知りました。高校卒業後の進路を考えるときに、なんとなく獣医師を目指していました。ある日、私自身が風邪を引いて具合が悪いときにその子が寄り添ってくれて、その後ろ姿を見たときに、その子が困ったときに助けてあげたいと強く思うようになり獣医師を目指しました。
世の中にこんなに素晴らしい仕事は他にないと思っています。家族を助けて元気になると本人も飼い主の方たちも私たちも嬉しいです。言葉を話さない家族に何が起きているのかを検査し、飼い主の方たちにご理解していただき、ご自宅で薬を投与していただいたりして治療をします。飼い主の方たちは第二の獣医師と言われ、ご家庭での投薬など私たちと協力して治療をしていく必要があります。どうぶつたちの幸せは飼い主の方たちの幸せです。獣医療を通してどうぶつたちと飼い主の方たちの健やかで幸せな暮らしのお手伝いができればと多います。
私にとっての覚悟とは一つの道を選び突き詰めていくことです。世の中には様々な選択肢があり自由に選ぶことができます。その中で、獣医師という仕事を選び、獣医療を突き詰めていく覚悟をしました。開業するときも自分の思い描くどうぶつ病院を突き詰めていくことを覚悟しました。そして、獣医療を学びつづけそれを飼い主の方たちに提供し社会貢献していく覚悟をしました。覚悟をすることで自分の中で迷いがなくなったように思います。一つのことを突き詰めていく覚悟はプロフェッショナルと呼ばれる人たちに共通するものだと思います。私はこの道を進んでいく覚悟があります。
私にとってカッコイイ大人とは謙虚と自信を兼ね備えた人です。私は獣医の世界しか知りませんが、ありがたいことに尊敬できる先生方に出会うことができました。多くに時間をかけて学び経験を積んだ上に確立された裏付けのある自信は彼らに共通しています。そして、学べば学ぶほど全ての病気を治せるわけではないですが、自分の持てる全てを使って診させていただくという謙虚な姿勢も共通していました。共に多くの時間と労力を使って出来上がるものです。一朝一夕で成せるものではないからカッコイイと思い、尊いのだと思います。私もそれに近づけるようにこれからも進んで行きたいと思います。
より多くのどうぶつたちを診させていただき、より多くの飼い主の方に感謝していただけるように学び続けたいと思います。私が理想とするどうぶつ病院は私一人の力では作り上げることはできませんので、これからも仲間を増やしてみんなで同じ方向を向いてがんばって行きたいと思います。私自身未だに獣医師としての自分に自信を持てずにいます。ふと後ろを振り返ると歩んできた長い道のりが見えますが、前にもそれよりもさらに長い道が続いています。次に見える景色を楽しみにしながらこれからも前を向いて進んで行きたいと思います。そうすることで私の周りのスタッフや飼い主の方たちや、何よりどうぶつたちがより幸せになれれば私も幸せです。
夢を叶えられないことよりも夢を持てないことの方が不幸です。私は幸い獣医師という夢を持つことができました。私が診させていただいたどうぶつたちの家族の中には将来の夢が獣医師になった方もいます。皆さんにとってのカッコイイ大人を見つけてください。それが夢になれば、目標が定まります。目標が定まれば何をすればいいかが見えてきます。私は生きる意味は日々の成長だと思ってます。夢をもって、昨日の自分よりも今日の自分の方が一歩成長してると言えるように日々を過ごせばきっと夢は叶います。数多ある職業の中に獣医師というものがあることを知ってもらえたら嬉しいです。私は将来の獣医師たちのために、微力ながらより良い獣医療の世界を残せたらと思っています。
私が尊敬する獣医師の先生とお揃いのものです。診察の時はいつも使っている相棒です。
これに着替えると自分の中のスイッチがオンになります。身が引き締まる思いと責任感を持ちます。
