1992年生まれ。法政大学卒業。小学校の時に俳優を目指し、芸能事務所に所属。大学では45大学、55サークル、総勢8000人の加盟者が所属する学生ダンス連盟の会長を務める。現在はダンスを通して、「堂々と自分を表現する力」を伸ばす研修プログラムとダンススクールを運営する「株式会社トゥーマイヒーロー」を2021年設立。自己表現力や、コミュニケーション能力を育み、自己肯定感を向上させるプログラムには定評があり、保育園や幼稚園の教員向けの研修も数多く実施し、累計1.5万人がプログラムを受講している。
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学生時代ダンサーとしても活動をしている中で、ある千葉県のサッカークラブチームの監督と出会い、引っ込み思案な選手に「感情解放」というテーマでダンスのワークショップをして欲しいという依頼からヒントを得て、ダンスをやりたい人に技術を伝える仕事以外に、ダンスをしたことがない人にダンスの魅力を伝える仕事に興味を持ったことがきっかけでした。
私は「最大限自分らしく生きる人が溢れる社会を創出する」というビジョンを掲げて、今の仕事に取り組んでいます。「自分らしく」と聞くと人によっては凶器のような言葉に聞こえる人もいるかもしれません。僕がそうでした。誰もが自分らしさを理解している訳ではないので、この言葉が自分を否定されるように思えたのです。ただ、そんな僕でも自分らしく生きてみたいというポジティブな目線に切り替わった瞬間世界は大きく変化しました。私たちが大切にしている最大限自分らしくというのは今の自分を認めて、今できる最大限の自分らしさを表現したいと思える環境や、サービスを提供し続けたいと思っています。
僕はセンスや、才能があるタイプでは人間なので、なにをしても馬鹿にされたり、見下される所からのスタートでした。そんな時に自分自身の思いとしては「見返してやるぞ!」と覚悟が決まり前に進めます。ネガティブな意見や思想は人を苦しめる時もありますが、強いエネルギーを生み出すガソリンにもなるなと今は思います。だからこそ誰よりも挑戦して、誰よりも失敗する事が僕の覚悟を固める生き方です。
「本物」な大人だと思います。「本物」の反対は「偽物」だと思うのですが、自分を偽ったり、見栄を張ったり、本物の自分を無自覚に演じすぎると、自分を見失ったり、ストレスを感じやすくなるなと私自身が感じました。私はいろんな世代に友達のような人がいるのですが、カッコイイなと思う人はみんな「本物」で、どんな人にも謙虚な姿勢があり、得意不得意を相手に理解してもらいながら人として繋がれる大人はカッコイイと思いますし、僕もそういう大人を目指して日々訓練しています。
私の成し遂げたい事は2つあります。一つ目は、「ダンス教育(表現教育)という分野で日本で一番の影響力をもつ」という事です。ダンスという「アート」と「スポーツ」の要素を持ち合わせたハイブリッドの体験活動を通して、表現する楽しさを日本で一番発信している団体にしたいと考えています。二つ目は、「表現者が教育というフィールドで活躍できる環境を作る」という事です。表現者には魅力的な個性や才能を持った方が多くいます。表現者の視点から見える表現の素晴らしさや、葛藤はプロの目線でこそ伝えられる事が数多くあると考えています。表現者が表現に苦手意識を持っている方の可能性を引き出す場所を増やしていきます。
「人は生まれた瞬間から誰かのHEROである」という事を伝えたいです。人は常に誰かに応援をされ、誰かに影響を与えています。人は人との関わりからは逃れる事はできない構造になっています。無いものだけを数えるのではなく、有るものも一緒に数えてHEROである自分を大切にして生きていて欲しいと心から願っています。
私の尊敬する祖母の家にあった祖母が生きる上で大切にしている事を言葉にした紙です。祖母は常に謙虚な姿勢で、新しいことに挑戦し続けた人でした。私もその姿勢を忘れないためにも毎日持ち歩いているものです。
どんな時でも、どんな場所でも、ダンスと仕事ができるように、コードや配線関係を持ち歩いています。「プロは場所を選ばない」という言葉を師匠に言われてから、いつ来るかわからないチャンスを掴めるように常に準備をしています。